| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥128.1億 | ¥113.8億 | +12.5% |
| 営業利益 | ¥16.1億 | ¥9.8億 | +63.4% |
| 経常利益 | ¥18.8億 | ¥12.4億 | +50.5% |
| 純利益 | ¥15.3億 | ¥10.1億 | +52.1% |
| ROE | 2.3% | 1.6% | - |
FunctionalColorants(機能性色素)セグメントの採算改善が牽引し、増収増益かつ営業利益率が大幅に拡大する決算となった。売上高は128.1億円(前年113.8億円、YoY+12.5%)、営業利益は16.1億円(同9.8億円、YoY+63.4%)、経常利益は18.8億円(同12.4億円、YoY+50.5%)。純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は10.1億円(前年6.1億円、YoY+64.9%)で、非支配株主帰属分を含む連結純利益は15.3億円(YoY+52.1%)であった。増益率が増収率を大きく上回った背景には、粗利率の改善と主力セグメントの利益率上昇がある。
【売上高】全セグメントが増収となり、幅広い需要の拡大が売上成長を支えた。主力のFunctionalColorantsは68.7億円(構成比53.7%、YoY+14.3%)で全社増収の中心を担い、SpecialtyPolymersは20.4億円(YoY+20.0%)と最も高い伸び率を示した。BasicChemicals19.9億円(+9.2%)、AgroScience15.6億円(+7.4%)、Logistics8.8億円(+9.0%)もそれぞれ増収した。
【損益】売上原価72.3億円を差し引いた売上総利益は55.8億円、粗利率43.5%は前年比+300bp改善し、価格改定・製品ミックスの改善が寄与したとみられる。販管費率31.0%は前年からやや上昇したものの、粗利率改善分を吸収し営業利益率は12.6%(前年8.7%、+390bp)に拡大した。FunctionalColorantsの営業利益は13.3億円(YoY+76.4%、利益率19.3%)で全社営業利益16.1億円の8割超を稼ぐ一方、SpecialtyPolymersは営業損失1.2億円(利益率△6.0%)と赤字が継続した。経常利益は営業外収益3.2億円(受取配当金2.1億円、為替差益0.4億円)が加わり18.8億円となった。特別損益は利益0.1億円・損失0.2億円といずれも僅少で一時的要因の影響は限定的である。経常利益から法人税等3.3億円と非支配株主帰属純利益5.2億円を控除した結果、親会社株主帰属の純利益は10.1億円となった。増収増益で着地した。
FunctionalColorantsが売上高68.7億円(構成比53.7%、YoY+14.3%)、営業利益13.3億円(YoY+76.4%、利益率19.3%)と収益の柱であり、全社営業利益の大半を牽引した。BasicChemicalsは売上19.9億円(YoY+9.2%)、営業利益2.1億円(YoY+66.9%、利益率10.7%)と増益幅が大きく、コスト吸収が進んだ。Logisticsは売上8.8億円(YoY+9.0%)、営業利益1.1億円(YoY+36.9%、利益率13.0%)と堅調に推移した。一方、AgroScienceは売上15.6億円(YoY+7.4%)と増収したものの営業利益は0.9億円(YoY△30.4%、利益率5.6%)と減益となった。SpecialtyPolymersは売上20.4億円(YoY+20.0%)と高い伸びを示す一方、営業損失1.2億円(利益率△6.0%)で赤字が継続しており、増収と収益性が連動していない状況が確認できる。
【収益性】営業利益率12.6%は前年8.7%から+390bp改善、経常利益率14.6%も前年10.9%から+370bp改善した。純利益率(親会社株主帰属ベース)は7.9%で前年5.4%から+250bp上昇し、ROEは2.3%(四半期実績)であった。【キャッシュ品質】営業キャッシュフロー19.1億円は親会社株主帰属純利益10.1億円の1.9倍に相当し、利益とキャッシュフローの整合性は良好である。【投資効率】設備投資額は11.6億円で減価償却費7.3億円の1.6倍にあたり、更新・成長投資が減価償却を上回るペースで進んでいる。総資産に対する売上高の比率(四半期ベース)は0.142倍で、資産効率面での大きな変化はみられない。【財務健全性】自己資本比率は72.9%、流動比率257.1%、当座比率195.7%と流動性は潤沢である。有利子負債は短期借入50.3億円・長期借入39.9億円の合計90.3億円で、自己資本(65.8億円)対比13.7%と負債水準は限定的である。
営業キャッシュフローは19.1億円で前年8.4億円からYoY+127.6%と大きく増加し、親会社株主帰属純利益10.1億円の1.9倍に相当する水準を確保した。運転資本面では売上債権が11.5億円減少しキャッシュ増加に寄与した一方、棚卸資産は7.0億円増加、仕入債務も1.9億円減少しいずれもキャッシュの押し下げ要因となった。法人税等の支払4.9億円を差し引いても営業CFは高水準を維持している。投資キャッシュフローは△4.0億円で、有形固定資産等の取得11.6億円が主因であり、生産能力・品質強化に向けた投資が継続している。財務キャッシュフローは△2.6億円で、長期借入金の返済が中心である。この結果フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は15.1億円のプラスとなり、配当や設備投資を賄う原資として十分な水準にある。
特別損益は特別利益0.1億円・特別損失0.2億円といずれも僅少であり、経常的な収益が業績の中心を占める。営業外収益3.2億円は売上高比2.5%にとどまり、受取配当金2.1億円・為替差益0.4億円が主体で、特定の一過性要因への依存は限定的である。経常利益18.8億円から税引前利益18.6億円を経て、法人税等3.3億円と非支配株主帰属純利益5.2億円を控除した結果、親会社株主帰属の純利益は10.1億円となり、経常利益との乖離(約△46%)は主に税負担と非支配株主持分の存在によるものである。営業キャッシュフローは親会社株主帰属純利益の1.9倍に相当し、利益の現金裏付けは良好であることから、収益の質はおおむね良好と評価できる。
通期計画は売上高520.0億円(前年比+8.2%)、営業利益34.0億円(同△8.4%)、経常利益33.0億円(同△22.0%)であり、通期ベースでは営業・経常段階で減益を見込む計画となっている。これに対しQ1実績の進捗率は売上高24.6%、営業利益47.3%、経常利益56.8%、純利益(親会社株主帰属、通期予想13.0億円に対し)78.0%といずれも単純進捗の25%を大きく上回っている。進捗超過の背景には、FunctionalColorantsの高採算化に加え、受取配当金・為替差益等の営業外収益の寄与がある。当四半期において業績予想の修正は行われておらず、上期に利益が偏重する計画構造となっている可能性がある。
会社計画の年間配当は60円/株で、EPS予想81.75円に対する配当性向は73.4%の見込みである。自社株買いの実施は確認されず、現行の株主還元は配当が中心となっている。フリーキャッシュフロー15.1億円は年間配当総額(期中平均株式数ベースで概算約9.5億円)を上回る水準にあり、配当原資は営業キャッシュフローで賄われている。当四半期において配当予想の修正は行われていない。
セグメント集中リスク: FunctionalColorantsは売上高の53.7%(68.7億円)、営業利益の8割超(13.3億円/16.1億円)を占めており、同事業の需要変動が全社業績に与える影響が大きい構造となっている。
SpecialtyPolymersセグメントの採算性: 売上高は20.4億円(YoY+20.0%)と増収した一方、営業損失1.2億円(利益率△6.0%)で赤字が継続しており、全社利益率の押し下げ要因となっている。
運転資本(在庫)の増加: 棚卸資産は90.5億円(前期87.5億円)に増加し、営業CF計算上も棚卸資産の増加が7.0億円のマイナス寄与となっている。在庫水準の動向は今後のキャッシュ創出力に影響し得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.6% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +3.9pt |
| 純利益率 | 12.0% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +4.9pt |
営業利益率・純利益率(連結ベース)とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.5% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +6.2pt |
売上高成長率も業種中央値を上回り、増収ペースは業種内で相対的に高い水準にある。
※出所: 当社集計
FunctionalColorantsセグメントの営業利益率が19.3%まで上昇し、全社の営業利益率改善(12.6%、+390bp)を牽引している。同セグメントへの収益依存度の高さは、今後の収益性の方向性を左右する構造的な要素として観察される。
通期計画は営業利益・経常利益とも前年比減益を見込む一方、Q1進捗率は営業47.3%・経常56.8%・純利益78.0%と高水準である。上期偏重の計画構造か下期の反動要因の有無が、今後の実績を評価するうえでの着眼点となる。
営業キャッシュフローは親会社株主帰属純利益の1.9倍相当と現金創出力は良好だが、棚卸資産が3.0億円増加しており、在庫回転の動向がキャッシュフローの質に影響する可能性がある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,281円 |
| base(基準) | 3,306円 |
| bull(強気) | 3,316円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,129円 |
| 調整後予想EPS | 89.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 73.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.80倍 / 36.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,218円〜3,398円、ω±0.1で 3,281円〜3,322円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。