| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥263.2億 | ¥242.9億 | +8.3% |
| 営業利益 | ¥20.6億 | ¥15.0億 | +37.1% |
| 経常利益 | ¥24.1億 | ¥18.1億 | +33.4% |
| 純利益 | ¥16.6億 | ¥11.9億 | +39.9% |
| ROE | 1.9% | 1.4% | - |
2027年度第1四半期は増収増益で、粗利率上昇と販管費率低下による営業レバレッジ効果が業績を押し上げた。売上高は263.2億円(前年242.9億円、YoY+8.3%)、営業利益は20.6億円(同+37.1%)、経常利益は24.1億円(同+33.4%)、純利益は16.6億円(同+39.9%、親会社株主帰属分は16.5億円・+39.6%)となった。増収は化成品事業の+28.4%増収が主因で、増益は販管費率が19.8%(前年21.2%)に低下したことと化成品の利益率改善が寄与した。
【売上高】売上高は263.2億円(YoY+8.3%)で、主力のガス事業(構成比69.3%)が182.3億円(+2.4%)と安定成長を維持する一方、化成品事業が71.3億円(+28.4%)と全社成長を牽引した。その他事業は9.5億円(+1.8%)で小幅増収にとどまった。
【損益】営業利益は20.6億円(YoY+37.1%)、営業利益率は7.8%と前年6.2%から+165bp改善した。粗利率は27.6%(前年27.3%)へ小幅上昇し、販管費率は19.8%(前年21.2%)へ低下したことが営業レバレッジとして効いている。セグメント利益ではガスが16.6億円(-1.0%、利益率9.1%)とほぼ横ばいだったのに対し、化成品は8.7億円(+258.4%、利益率12.2%)と大幅改善し全社利益の押し上げに寄与した。経常利益は受取配当1.6億円・為替差益0.6億円等の営業外収益4.4億円に支えられ24.1億円(+33.4%)、純利益は法人税等7.5億円(実効税率約31.0%)を経て16.6億円(+39.9%)となった。増収増益。
ガス事業は売上182.3億円(+2.4%)、利益16.6億円(-1.0%)、利益率9.1%と規模の割に増益ペースは鈍化した。化成品事業は売上71.3億円(+28.4%)、利益8.7億円(+258.4%)、利益率12.2%と大幅改善し、ガスの利益率を上回った。製品ミックス改善と価格是正が背景とみられる。その他事業は売上9.5億円(+1.8%)に対し営業損失0.3億円(前年0.2億円の損失から悪化)で、収益性は低迷している。売上構成はガス69.3%、化成品27.1%、その他3.6%で、利益面ではガスと化成品がほぼ二本柱となっている。
【収益性】営業利益率は7.8%(前年6.2%)、純利益率は6.3%(前年4.9%)と改善した。粗利率27.6%の上昇と販管費率19.8%への低下が主因である。【キャッシュ品質】売掛金174.2億円、棚卸資産39.1億円が売上増を上回るペースで積み上がっており、資産の現金化速度が業績成長に追随していない可能性がある。【投資効率】ROEは1.9%、総資産は1256.8億円で総資産回転率は低水準にとどまり、資産の重さが資本効率の制約要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は69.1%と高く、流動資産618.6億円が流動負債277.6億円を大きく上回るなど、財務基盤は強固である。
キャッシュフロー計算書の開示は含まれないが、バランスシートの変化からは資金動向を読み取ることができる。現金及び預金は268.1億円で前年270億円弱からわずかに減少しており、棚卸資産が前年比+12.4%、投資有価証券が+11.8%増加するなど資金が在庫や投資に向けられた可能性がある。一方で自己資本比率は69.1%と高水準を維持し、長期借入金52.8億円に対し現預金268.1億円と、資金繰りの安全域は厚い。売掛金174.2億円・棚卸資産39.1億円の水準を踏まえると、営業活動から生まれる資金の回収サイクルには改善の余地があり、今後のキャッシュ創出力を評価する上での注視点となる。
当期の利益は経常的な事業活動から生まれた比率が高く、特別利益は0.1億円と純利益に対して軽微であり、一時的要因の影響はほぼない。営業外収益4.4億円のうち受取配当1.6億円、為替差益0.6億円が主な構成要素で、いずれも本業以外の要因であるため、為替市況の変化次第で今後の押し上げ効果が反転する可能性がある。経常利益24.1億円から純利益16.6億円への差は法人税等7.5億円によるもので、実効税率は約31.0%と標準的な水準にとどまる。営業利益の伸びは粗利率上昇と販管費率低下という構造的な改善に支えられており、一時的要因への依存度は低いといえる。
通期予想に対する進捗は、売上高が26.0%(263.2億円/1,010億円)、営業利益が34.9%(20.6億円/59.0億円)、経常利益が34.4%(24.1億円/70.0億円)となっており、単純進捗率25%の基準を利益項目で上回っている。四半期業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」であり、会社側は現時点で通期見通しを変更していない。利益面での進捗が売上を上回っていることから、販管費率改善と化成品事業のマージン拡大が想定以上に進んでいる可能性がある。
会社の年間配当予想は40円で、前年の年間配当(中間・期末合計、前年基準として20円台)から増額となっている。予想EPS83.32円に対する配当性向は約48%であり、自己資本比率69.1%、現預金268.1億円という財務基盤を踏まえると、配当の持続性は高いと考えられる。自己株買いに関する開示はなく、株主還元は配当が中心となっている。
セグメント集中リスク: ガス事業が売上高の69.3%を占め、当該事業の需要変動や価格転嫁の成否が全社業績に大きく影響する構造となっている。
運転資本の滞留: 売掛金174.2億円、棚卸資産39.1億円がいずれも前年から増加しており、売上増加ペースを上回る資産の積み上がりはキャッシュ転換の遅延要因となり得る。
営業外収益の反転リスク: 経常利益を押し上げた為替差益0.6億円・受取配当1.6億円は市況要因に依存しており、今後の為替動向次第で押し上げ効果が縮小する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.8% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -0.9pt |
| 純利益率 | 6.3% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -0.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値をわずかに下回り、収益性は中位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.3% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +2.1pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、成長性は相対的に優位な位置にある。
※出所: 当社調べ
化成品事業の利益率が12.2%へ改善し、ガス事業の9.1%を上回った点は、収益構造の多角化が進展していることを示す決算データ上の特徴である。
通期進捗率が営業利益34.9%、経常利益34.4%と単純進捗基準の25%を大きく上回っており、上期における利益計上の前倒し傾向が確認できる。
売掛金・棚卸資産の増加ペースが売上成長を上回っており、資産効率の変化は今後の決算で継続的に確認すべき項目である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,379円 |
| base(基準) | 1,405円 |
| bull(強気) | 1,416円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,574円 |
| 調整後予想EPS | 91.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 48.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.89倍 / 15.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,367円〜1,445円、ω±0.1で 1,400円〜1,409円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。