| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥161.7億 | ¥136.8億 | +18.2% |
| 営業利益 | ¥13.1億 | ¥9.6億 | +36.4% |
| 経常利益 | ¥17.4億 | ¥10.9億 | +59.1% |
| 純利益 | ¥12.4億 | ¥7.6億 | +63.8% |
| ROE | 2.0% | 1.2% | - |
2027年度第1四半期は二桁増収と費用効率化が両立し、増収増益となった。売上高は161.7億円(前年136.8億円、YoY+18.2%)、営業利益は13.1億円(同9.6億円、YoY+36.4%)、経常利益は17.4億円(同10.9億円、YoY+59.1%)、純利益は12.4億円(同7.6億円、YoY+63.8%)。増収に加え販管費率の低下による営業レバレッジ、および受取配当・為替差益といった営業外収益の押し上げが、増益率が増収率を大きく上回る結果につながった。
【売上高】売上高は161.7億円(YoY+18.2%)と二桁増収。セグメント別では電子材料・化成品事業が72.2億円(+28.7%)、医療・圧電関連事業が12.6億円(+33.0%)と高成長を続け、機能性材料事業は74.0億円(+8.0%)と底堅い伸びに留まった。売上構成比では機能性材料が約46%、電子材料・化成品が約45%を占め、両事業が主力となっている。
【損益】営業利益は13.1億円(YoY+36.4%)、営業利益率は8.1%(前年7.0%)と改善した。粗利率19.4%に対し販管費率は11.3%へ低下し、コスト効率化が増益に寄与した。経常利益は17.4億円(YoY+59.1%)で、受取配当金3.0億円・為替差益0.8億円を含む営業外収益4.8億円が経常段階を押し上げた。純利益は12.4億円(YoY+63.8%)で、特別損失0.2億円(固定資産除却損)の影響は軽微。増収増益であり、営業段階の改善に加え営業外益が上乗せされた構造である。
セグメント利益で最大は電子材料・化成品事業の7.5億円(利益率10.4%、YoY+32.5%)で、全社利益の過半を占める。医療・圧電関連事業は利益2.2億円(利益率17.1%)と全社最高マージンで、YoY+300.0%と急拡大した。機能性材料事業は利益2.8億円(利益率3.8%)と相対的に低マージンで、売上規模は最大ながら収益性に改善余地がある。その他事業は利益0.6億円(利益率9.1%、YoY-3.4%)で小幅減益。高マージン事業(電子材料・化成品、医療・圧電)の構成比上昇が、全社営業利益率8.1%への改善を牽引した。
【収益性】営業利益率は8.1%(前年7.0%)へ改善し、純利益率は7.7%(前年5.5%)へ拡大した。粗利率は19.4%で、販管費率11.3%への低下が営業段階の増益を支えている。【キャッシュ品質】現金及び預金は104.5億円、投資有価証券177.8億円を保有し、資産構成は保守的。棚卸資産96.6億円・売掛金180.2億円と運転資本の規模は大きい。【投資効率】ROEは2.0%、自己資本比率68.5%という高い資本厚みの下では資本効率は低位にあり、総資産回転率の低さが影響している。【財務健全性】自己資本比率68.5%、長期借入金48.0億円と負債水準は限定的で、財務基盤は安定している。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、B/S変動から資金動向を分析する。現金及び預金は104.5億円で前年同期108.5億円台からやや減少しており、売掛金は180.2億円(前年168.7億円)、棚卸資産は96.6億円(前年97.9億円)と、増収に伴い売上債権が増加傾向にある。買掛金は78.0億円(前年60.7億円、+28.6%)と増加し、仕入・生産活動の拡大を反映している。売上債権・棚卸資産の水準を踏まえると資金は運転資本に一定程度拘束されており、増収局面における資金効率のモニタリングが今後の焦点となる。
本業の稼ぐ力を示す営業利益13.1億円に対し、営業外収益4.8億円(受取配当金3.0億円、為替差益0.8億円)が経常利益を押し上げており、その比率は売上高の約3.0%にとどまる。特別損益は特別損失0.2億円(固定資産除却損)のみで純利益への影響は軽微であり、一時的要因の寄与は限定的である。経常利益17.4億円から純利益12.4億円への乖離は主に法人税等4.7億円の計上によるもので、実効税率は約27%と標準的な水準にある。包括利益は13.8億円で純利益12.4億円をやや上回り、有価証券評価差額金1.6億円の増加が主因であり、純利益と包括利益の乖離は限定的で収益の質を大きく損なう要因は見られない。
通期予想(売上高595.0億円、営業利益25.0億円、経常利益29.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高27.2%、営業利益52.2%、経常利益59.9%と、単純な25%基準を大きく上回るペースで進行している。特に営業利益・経常利益の進捗の高さは、販管費効率化と営業外収益(配当・為替)の寄与が要因であり、通期計画に対しては前倒しの状況にある。当四半期において業績予想の修正が行われている点も踏まえ、下期に向けた進捗のモニタリングが引き続き重要となる。
通期配当予想は80円(前年20円実績から変更)で、会社予想EPS78.84円に対する配当性向は約101%となる。配当性向が実質的にEPSを上回る水準であり、配当予想自体に修正はないものの、通期純利益計画の達成が配当の原資確保にとって前提条件となる。自社株買いの実施は確認されないが、自己株式は前年同期の11.97億円から4.26億円へ減少しており、資本政策における自己株式の処分・消却等の動きが見られる。
運転資本の拘束: 売掛金180.2億円、棚卸資産96.6億円と増収に伴い規模が拡大しており、資金がこれらに拘束される構造にある。増収基調が続く場合、回収・在庫管理の効率化が資金効率上の課題となる。
営業外収益への依存: 経常利益17.4億円のうち4.8億円は営業外収益(受取配当3.0億円、為替差益0.8億円)が占め、市場環境(株式相場・為替)の変動により変動しうる項目である。
セグミックスの偏り: 機能性材料事業(売上構成比約46%)の利益率は3.8%と全社平均を下回り、電子材料・化成品・医療・圧電両事業の高成長への依存度が高まっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.1% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -0.6pt |
| 純利益率 | 7.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +0.6pt |
営業利益率は業種中央値をわずかに下回るが、純利益率は中央値を上回っており、営業外・税負担面で相対的に効率的な水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 18.2% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +11.9pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高成長のポジションにある。
※出所: 当社集計
増収増益に加え、販管費率の低下による営業レバレッジが働き、営業利益率は8.1%(前年7.0%)へ改善した。高マージンの医療・圧電関連事業、電子材料・化成品事業の成長が全社マージン改善を牽引している。
通期進捗は営業利益52.2%、純利益68.1%と高水準で、営業外収益(配当・為替)の寄与を含む前倒し状況にある。営業外要因は市場環境により変動しうるため、通期の収益質は今後の営業段階での積み上げが焦点となる。
配当予想80円は会社予想EPS78.84円に対し配当性向約101%となり、通期純利益計画の達成継続が前提条件となる。売掛金・棚卸資産の増加を伴う運転資本の拡大も、資金効率上のモニタリング対象である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,231円 |
| base(基準) | 2,255円 |
| bull(強気) | 2,266円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,720円 |
| 調整後予想EPS | 86.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 100.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.83倍 / 26.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,197円〜2,317円、ω±0.1で 2,242円〜2,264円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。