| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥78.3億 | ¥73.9億 | +5.9% |
| 営業利益 | ¥8.4億 | ¥9.3億 | -9.8% |
| 経常利益 | ¥8.5億 | ¥9.4億 | -9.5% |
| 純利益 | ¥5.6億 | ¥6.3億 | -10.4% |
| ROE | 11.5% | 13.2% | - |
当期は販管費の先行的な増加により、増収ながら営業利益以下の各段階利益が二桁減益となった増収減益の決算である。売上高は78.3億円(前年比+5.9%)、営業利益は8.4億円(同-9.8%)、経常利益は8.5億円(同-9.5%)、親会社株主に帰属する純利益は5.6億円(同-10.4%)となった。売上総利益率は23.3%へ改善したものの、販管費率が12.6%へ上昇したことが営業利益率の低下(10.8%、前年比-188bp程度)を招き、増収効果を相殺した。
【売上高】情報サービス事業の単一セグメントのため、セグメント別の内訳開示はない。売上高は78.3億円で前年比+5.9%の増収となり、売上総利益は18.3億円(粗利率23.3%、前年22.6%から改善)と増収率を上回る伸びを示した。粗利率の改善は、単価是正や案件ミックスの変化が寄与したと考えられる。
【損益】売上総利益の伸びに対し、販管費は9.8億円で前年7.4億円から+33.7%と大幅に増加し、販管費率は12.6%へ上昇(前年比+262bp)した。人件費・採用関連費用や開発・販促投資の先行計上が主因とみられ、粗利改善効果を相殺する形で営業利益は8.4億円(-9.8%)へ減少した。経常利益は営業外収支が純額+0.1億円と軽微なため営業利益とほぼ連動し8.5億円(-9.5%)。特別利益0.05億円は僅少で一時的要因の影響は限定的であり、法人税等2.9億円(実効税率約34.3%)を控除後の純利益は5.6億円(-10.4%)となった。増収減益。
【収益性】営業利益率は10.8%で、粗利率23.3%(前年22.6%から改善)に対し販管費率が12.6%(前年比+262bp)へ上昇したことが押し下げ要因となった。純利益率は7.2%で前年から低下している。【キャッシュ品質】現金及び預金は29.5億円で総資産の45.6%を占め、包括利益5.9億円は純利益5.6億円とほぼ同水準にあり、有価証券評価差額金+0.3億円を除けば利益の質は概ね本業由来である。【投資効率】ROEは11.5%で、純利益率の低下が押し下げ要因となる一方、総資産の効率的活用と一定の財務レバレッジにより二桁水準を維持している。【財務健全性】流動資産50.5億円に対し流動負債14.2億円で流動比率は約356%と極めて高い水準にある。自己資本比率は76.0%、長期借入金は0.2億円のみで有利子負債への依存度は低い。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は29.5億円で前年27.6億円から+1.9億円増加した。売掛金・受取手形は19.9億円で前年22.5億円から-2.6億円減少し、売上高に対する比率も30.5%から25.4%へ低下しており、売上増加下でも債権回収は進捗している。負債側では未払費用が3.1億円で前年0.1億円から+2.96億円増加し、費用計上と現金支出の間にタイムラグが生じている一方、法人税等未払金は0.6億円で前年3.5億円から-2.9億円、賞与引当金も1.6億円で前年3.0億円から-1.4億円それぞれ減少しており、納税・賞与支払いが進捗した結果とみられる。純資産は49.1億円で前年47.7億円から+1.4億円増加し、自己資本比率76.0%の高い水準を維持したまま資金基盤は安定している。
当期利益は概ね本業の営業成績を反映しており、一時的要因の寄与は限定的である。営業外収益は受取配当金や受取利息など合計0.2億円、営業外費用は支払利息など0.1億円で純額は+0.1億円にとどまり、売上高に対する比率も僅少である。特別利益は0.05億円と軽微で、経常利益8.5億円と純利益5.6億円の乖離は主に法人税等2.9億円(実効税率約34.3%)によるものであり、非経常項目による歪みは小さい。のれんは2.3億円で純資産比4.6%と低水準ながら前年2.6億円から償却が進行しており、償却負担は利益にわずかな下押しとなっている。包括利益5.9億円は純利益5.6億円と近接しており、有価証券評価差額金+0.3億円を除けば当期純利益は包括的な業績とも整合的である。
通期会社予想(売上高110.0億円、営業利益13.8億円、経常利益13.8億円、純利益9.2億円)に対する進捗率は、売上高71.1%、営業利益61.0%、経常利益61.9%、純利益61.4%となっている。四半期進捗の目安である75%対比では利益面で遅れが目立ち、販管費の先行計上が進捗の下押し要因になっているとみられる。当四半期において業績予想の修正は行われておらず、Q4における収益性の回復が計画達成の前提となる。
2026年9月期の期末配当予想は普通配当12円00銭に記念配当2円00銭を加えた合計14円00銭で、当四半期における配当予想の修正はない。会社予想EPS24.32円に対する配当性向は約57.6%となる。現金及び預金29.5億円、自己資本比率76.0%という財務基盤を踏まえると、当該配当水準の支払余力は確保されている。なお記念配当2円は一時的な性質を含む点に留意が必要である。
収益性低下リスク: 販管費率が12.6%へ上昇(前年比+262bp)し、粗利率改善(+68bp程度)を相殺して営業利益率は10.8%(前年比-188bp程度)へ低下した。人件費・採用関連や開発投資の先行計上が継続する場合、利益率への下押し圧力が続く可能性がある。
通期計画の進捗遅れリスク: 通期予想に対するQ3累計進捗は営業利益61.0%、経常利益61.9%、純利益61.4%で、目安となる75%を下回っている。Q4における収益性回復が計画達成の前提となっており、費用抑制の実行状況が注目される。
人材関連コストの構造的上昇リスク: IT人材獲得競争の激化が採用コストや人件費の増加要因となりうる。販管費の伸び率(+33.7%)が売上高の伸び率(+5.9%)を大きく上回っている状況が続く場合、収益性への影響が長期化する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.8% | 8.3% (3.6%–18.6%) | +2.4pt |
| 純利益率 | 7.2% | 6.1% (2.3%–12.8%) | +1.1pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回っており、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.9% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | -4.5pt |
売上高成長率は業種中央値を下回っており、成長ペースは業種内で相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
営業利益率は10.8%で前年から低下しており、販管費の伸び率(+33.7%)が売上高の伸び率(+5.9%)を上回る負の営業レバレッジが確認される。粗利率改善(+68bp程度)が続くか、費用増加が一過性か構造的かが今後の利益率動向を左右する。
ROEは11.5%で相対的に良好な水準を維持しているが、押し下げ要因は純利益率の低下であり、財務レバレッジや資産効率による下支えが効いている構図である。自己資本比率76.0%、有利子負債僅少という財務健全性の高さは、収益性変動に対する耐性を支えている。
通期計画に対する利益進捗は61%台にとどまり、標準的な75%水準を下回っている。Q4における販管費コントロールと収益性の回復が、通期計画達成に向けた注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 157円 |
| base(基準) | 162円 |
| bull(強気) | 169円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 130円 |
| 調整後予想EPS | 25.5円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 57.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.25倍 / 6.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 158円〜167円、ω±0.1で 161円〜163円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。