記事一覧に戻る
39632027 第1四半期プライムJGAAP

株式会社シンクロ・フード 2027年度 第1四半期 決算

株式会社シンクロ・フードの2027年度第1四半期決算レポート

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥19.0億¥9.4億+101.5%
営業利益¥1.0億¥1.8億-43.7%
経常利益¥0.9億¥1.8億-50.2%
純利益¥0.2億¥1.2億-87.4%
ROE0.4%2.6%-

Executive Summary

当期はPropertyManagement事業の新規連結により大幅増収となったが、事業構成の変化とのれん償却負担の増加で大幅減益となった。売上高は19.02億円(前年9.43億円、YoY+101.5%)、営業利益は1.03億円(同1.83億円、YoY-43.7%)、経常利益は0.90億円(同1.81億円、YoY-50.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は0.15億円(同1.23億円、YoY-87.4%)となった。増収の主因は新規セグメントPropertyManagementの寄与(売上構成比53.2%)で、減益の主因はのれん償却1.35億円の増加と実効税率82.8%への上昇である。

業績変動要因

【売上高】売上高は19.02億円と前年比+101.5%の大幅増収。セグメント別ではPropertyManagementが10.11億円(構成比53.2%)で新規寄与の中心となった。MediaPlatformは8.37億円(YoY-6.5%)と減収、MAndAServicesは0.54億円(YoY+10.9%)と小幅増収にとどまる。全社増収は事業ポートフォリオ拡大によるもので、既存主力事業であるMediaPlatformは縮小傾向にある。

【損益】営業利益は1.03億円(YoY-43.7%)、経常利益は0.90億円(YoY-50.2%)、純利益は0.15億円(YoY-87.4%)と減益幅が段階的に拡大した。粗利率は55.5%と高水準を維持したが、のれん償却1.35億円の計上が営業利益を圧迫し、営業利益率は5.4%(前年19.4%)へ低下した。経常利益から純利益への乖離は実効税率82.8%への急上昇が主因で、特別損益等の一時的要因は確認されない。セグメント別ではMediaPlatformの営業利益が0.55億円(YoY-69.5%)と大幅減益となり、全社利益率を押し下げた。結論として、増収減益の決算である。

セグメント別分析

セグメント構成は3事業体制で、PropertyManagementが当期から新規報告され、売上10.11億円・営業利益0.42億円(利益率4.2%)と規模面で最大となった。MediaPlatformは売上8.37億円(YoY-6.5%)・営業利益0.55億円(YoY-69.5%、利益率6.6%)と、依然利益率は最高だが減益幅が大きい。MAndAServicesは売上0.54億円(YoY+10.9%)・営業利益0.03億円(YoY+262.9%、利益率4.9%)と小規模ながら改善した。PropertyManagementの利益率がMediaPlatformより低いため、全社営業利益率は事業構成変化により希薄化している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.4%で前年19.4%から大幅に低下し、純利益率も0.8%(前年13.1%)に縮小した。ROEは0.4%と低水準で、のれん償却負担と実効税率82.8%が利益率を圧迫している。【キャッシュ品質】のれん償却1.35億円は非現金費用であり、会計上の純利益に比べ実際のキャッシュ創出力は相対的に良好とみられる。契約負債6.40億円が前受金として計上されており、収益認識に先行するキャッシュ回収構造がうかがえる。【投資効率】無形資産49.42億円・のれん48.99億円は総資産の44.1%を占め、無形資産集中型のバランスシートとなっている。有形固定資産は1.32億円と小規模で、設備投資負担は軽い。【財務健全性】自己資本比率は39.2%(前年41.3%)とやや低下、流動資産41.30億円に対し流動負債18.51億円で流動性は良好。長期借入金30.00億円を主体とする有利子負債構成で、支払利息0.14億円に対し営業利益でのカバーは可能な水準にある。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示は確認できないため、貸借対照表の変動から資金動向を分析する。現金及び預金は35.08億円と前年37.56億円から2.47億円減少しており、税金・利払い・配当等の支払いが影響した可能性がある。長期借入金は30.00億円で前年31.43億円から1.43億円減少し、返済が進捗している。契約負債は6.40億円と前年6.17億円から増加しており、前受金による短期的な資金の下支えが継続している。のれん償却1.35億円は非現金支出であり、会計上の純利益0.15億円に比べ実質的な資金創出力は相対的に大きいと考えられる。

収益の質

経常的収益はMediaPlatformとPropertyManagementの手数料・役務収益が中心であり、一時的な特別損益の計上は確認されない。営業外収益は受取利息・受取配当金ともに僅少で、営業外費用は支払利息0.14億円がほぼ全てを占める。経常利益0.90億円に対し純利益は0.15億円にとどまり、その乖離は法人税等0.75億円の計上による実効税率82.8%の急上昇が要因である。のれん償却1.35億円は非現金費用として純利益を圧縮しており、会計上の利益水準は営業キャッシュ創出力に比べ保守的に表れている可能性がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.4%(75.0億円予想)、営業利益31.0%(3.3億円予想)、経常利益30.6%(2.9億円予想)とおおむね標準的な進捗線を上回る水準にある。一方、純利益進捗は10.6%(予想1.41億円に対し0.15億円)と大きく遅れており、実効税率の上振れとのれん償却負担が純利益進捗の下押し要因となっている。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

通期の配当予想は1株あたり15.00円で、通期EPS予想5.04円に対する配当性向は約298%と算出される。発行済株式数29,123千株(自己株式1,084千株)から算定した年間配当総額は概算約4.2億円となり、通期純利益予想1.41億円を大きく上回る水準である。現金及び預金35.08億円は当面の支払原資となり得るが、利益水準が予想通りに推移した場合、内部留保を取り崩す形の配当となる可能性がある。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: PropertyManagementの売上構成比が53.2%に達し、当該事業の需給・稼働率変動が全社業績に与える影響が増大している。

  2. のれん・無形資産の質リスク: のれん48.99億円は純資産43.58億円の112.4%、総資産の44.1%を占めており、償却負担の継続および将来の減損可能性がモニタリング対象となる。

  3. 収益性悪化リスク: MediaPlatformの営業利益が前年比-69.5%と大幅に減少しており、同事業の収益性低下が継続する場合、全社利益率の回復を遅らせる要因となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.4%8.1% (2.3%–15.9%)-2.7pt
純利益率0.8%5.9% (1.6%–10.7%)-5.1pt

収益性は営業・純利益率ともに業種中央値を下回り、業種内では下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)101.5%9.3% (0.4%–16.9%)+92.2pt

売上成長率は業種中央値を大きく上回り、新規連結効果により業種内で突出した水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 増収の主因は新規連結したPropertyManagement事業であり、既存のMediaPlatform事業は減収・大幅減益となっている。事業構成の転換が進行中であることが読み取れる。

  2. のれん償却1.35億円と実効税率82.8%が純利益を圧縮しており、通期進捗率は売上・営業利益が順調な一方、純利益のみ10.6%と大きく遅れている。

  3. 通期配当予想15.00円は通期EPS予想5.04円に対し配当性向約298%に相当し、現金及び預金35.08億円が当面の支払原資となる構造が決算データから確認できる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)125円
base(基準)126円
bull(強気)128円
算出前提
1株純資産(BPS)155円
調整後予想EPS5.3円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.81倍 / 23.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 123円〜130円、ω±0.1で 126円〜127円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 42%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。