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39162026 通期プライムJGAAP

デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社 2026年度 通期 決算

デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社の2026年度通期決算レポート

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥255.5億¥241.6億+5.7%
営業利益¥30.5億¥30.1億+1.3%
経常利益¥30.8億¥30.3億+1.6%
純利益¥21.1億¥21.9億-5.6%
ROE22.9%26.7%-

Executive Summary

売上は増収を確保したが、主力事業のマージン低下と一時的な評価損により増収減益となった点が今回の決算の要点である。売上高は255.5億円(前年比+5.7%)、営業利益は30.5億円(同+1.3%)、経常利益は30.8億円(同+1.6%)、純利益(親会社株主帰属)は21.1億円(同-3.9%)となった。営業利益率は12.0%で前年12.5%からやや低下し、純利益の減少は投資有価証券評価損0.8億円の計上が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は255.5億円(前年比+5.7%)で増収を維持した。セグメント別では主力のSoftwareDevelopment(構成比96.0%)が売上245.7億円(+5.5%)、SystemSalesが売上10.1億円(+11.6%)と両セグメントとも増収した。

【損益】営業利益は30.5億円(+1.3%)で増収率を下回る伸びにとどまった。主力のSoftwareDevelopmentは売上+5.5%に対し営業利益-0.6%とマージンが軟化し、販管費率も13.2%(前年13.2%)で高止まりした。一方SystemSalesは営業利益+69.0%(利益率13.3%)と大幅に改善し、全社利益率の下支えとなった。経常利益は30.8億円(+1.6%)とほぼ本業並みの伸びだが、特別損失として投資有価証券評価損0.8億円を計上した結果、純利益は21.1億円(-3.9%、当社データ基準)となった。結論として、増収減益である。

セグメント別分析

SoftwareDevelopment(売上245.7億円、構成比96.0%、営業利益29.2億円、利益率11.9%)は売上+5.5%に対し営業利益-0.6%となり、単価・稼働・人件費バランスの圧力からマージンが軟化した。SystemSales(売上10.1億円、構成比4.0%、営業利益1.3億円、利益率13.3%)は売上+11.6%、営業利益+69.0%と大幅改善し、規模は小さいながら採算改善が全社利益率の底上げに寄与した。売上の96%を主力セグメントが占める構造のため、同セグメントの価格転嫁力・稼働管理が全社業績を左右しやすい。

主要財務指標

【収益性】営業利益率12.0%(前年12.5%)、純利益率8.2%(前年9.0%)とともにやや低下し、粗利率も25.2%(前年25.4%)とわずかに悪化した。【キャッシュ品質】営業CFは25.3億円で純利益21.1億円の約1.2倍にあたり利益の現金化は概ね良好だが、営業CF/EBITDAは約0.81倍にとどまり、受取債権・契約資産の増加や買掛金減少が現金創出を一部抑制した。【投資効率】ROEは22.9%、自己資本比率74.7%の下でも高水準を維持しており、高い資産効率が主因である。【財務健全性】総資産122.9億円、純資産91.8億円で自己資本比率74.7%(前年72.6%)と保守的な資本構成を維持し、負債総額は31.1億円と小さい。

キャッシュフロー分析

営業CFは25.3億円(前年比+5.7%)で、純利益21.1億円を上回る現金創出力を示した。投資CFは-7.4億円で、投資有価証券の購入(-4.0億円)が主因であり、設備投資自体は0.1億円と軽微である。財務CFは-12.5億円で、配当金支払い(-11.8億円)が主な流出要因となっている。差し引きフリーキャッシュフローは17.9億円のプラスを確保し、配当支払いを概ねカバーする水準にあるが、余裕は厚くない。運転資本面では受取債権・契約資産の増加(-0.2億円)や仕入債務の減少(-0.3億円)がキャッシュ創出をわずかに抑制しており、回収・支払サイクルの管理が今後の改善余地として挙げられる。

収益の質

本業由来の収益が中心であり、営業外収益0.7億円・費用0.4億円のいずれも売上比0.3%未満と影響は軽微である。一方、特別損失として投資有価証券評価損0.8億円を計上しており、これは一時的要因として純利益を押し下げている。経常利益30.8億円と純利益21.1億円の乖離は主にこの評価損と法人税等(8.9億円、実効税率約29.7%)で説明可能であり、構造的な歪みは小さい。営業CFが純利益を上回っている点はアクルーアルの質の良さを示すが、運転資本変動の影響でOCF/EBITDA比率は1倍を下回っており、収益の現金化スピードには改善余地がある。

業績予想・ガイダンス

翌期(2027年6月期)の業績予想は、売上高267.0億円(前年比+4.5%)、営業利益32.0億円(+4.8%)、経常利益32.0億円(+4.0%)と、いずれも今期実績を上回る増収増益を見込んでいる。EPS予想は74.33円で、今期実績71.06円からの改善を見込む。今期はマージンの軟化と一時的評価損により純利益が減益となったが、翌期予想は評価損のような一時要因を除いた前提に基づくとみられ、SystemSalesの採算改善継続や主力事業の単価・稼働管理が達成の鍵となる。

株主還元

当期は中間37円・期末19円の年間実績配当となり、配当性向は53.6%(当社データ基準)である。翌期は配当42.00円を予想しており、予想EPS74.33円に基づくフォワード配当性向は約56.5%となる。フリーキャッシュフロー17.9億円に対し配当支払額は11.8億円程度で、概ねカバーされているが、成長投資と株主還元の両立には運転資本効率の改善が望まれる。なお、2026年1月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を実施している。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: SoftwareDevelopment事業が売上の96.0%を占め、同事業の単価・稼働率・人件費動向が全社業績に大きく影響する構造である。

  2. 投資有価証券の市況変動リスク: 投資有価証券は8.1億円(前年5.2億円から増加)に積み上がり、当期に評価損0.8億円を計上した。残高増加に伴い、市況悪化時の評価損再発が懸念される。

  3. キャッシュコンバージョンの低下: 営業CF/EBITDA比率が低下し、受取債権・契約資産の増加や仕入債務の減少が現金創出を一部抑制している。回収・支払サイクルの管理が課題となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率12.0%8.1% (3.7%–16.1%)+3.9pt
純利益率8.2%5.9% (2.2%–11.8%)+2.3pt

営業利益率・純利益率のいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い位置にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.7%10.1% (1.8%–20.2%)-4.4pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、収益性優位に対し成長スピードは相対的に緩やかである。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 増収は継続しているが、主力事業のマージン軟化により営業増益率は小幅にとどまり、純利益は投資有価証券評価損の影響で減益となった。事業構造として単価・稼働率管理の巧拙が今後の利益成長を左右する。

  2. 財務健全性は自己資本比率74.7%、流動性も現金61.7億円と厚く、レバレッジ依存度は低い。一方で投資有価証券残高が増加傾向にあり、市況変動への感応度がやや高まっている点はモニタリングの対象となる。

  3. 翌期予想は増収増益を見込み、フォワード配当性向は約56.5%と今期の53.6%からやや上昇する見通しである。SystemSalesセグメントの採算改善継続が、全社マージンの構造的な底上げにつながるかが注目点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)450円
base(基準)468円
bull(強気)489円
算出前提
1株純資産(BPS)307円
調整後予想EPS83.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向56.5%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.52倍 / 5.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 455円〜481円、ω±0.1で 464円〜473円。

注記:

  • のれん償却 5.5円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。