| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥34.0億 | ¥33.6億 | +1.3% |
| 営業利益 | ¥2.8億 | ¥5.0億 | -43.6% |
| 経常利益 | ¥2.9億 | ¥5.1億 | -42.5% |
| 純利益 | ¥2.0億 | ¥3.6億 | -43.8% |
| ROE | 1.6% | 2.8% | - |
今四半期は増収減益となり、売上成長を上回るコスト増加が収益性を圧迫した点が最大の特徴である。売上高は34.0億円(前年比+1.3%)とほぼ横ばいで推移した一方、営業利益は2.8億円(同-43.6%)、経常利益は2.9億円(同-42.5%)、純利益は2.0億円(同-43.8%)といずれも大幅な減益となった。粗利率が27.3%と前年の33.0%から低下し、加えて販管費が売上成長を上回る伸びを示したことがマージン悪化の主因である。
【売上高】売上高は34.0億円で前年比+1.3%の増収となった。セグメント別の開示はないが、増収幅は小幅にとどまり、業種中央値の売上高成長率9.3%(IQR 0.4%〜16.9%)を下回る水準である。
【損益】売上総利益は9.3億円、粗利率27.3%で前年同期の33.0%から5.7pt低下した。販管費は6.4億円(販管費率18.9%)で前年の17.9%から1.0pt上昇し、伸び率は+6.6%と売上成長率+1.3%を上回った。この結果、営業利益は2.8億円(同-43.6%)、経常利益は2.9億円(同-42.5%)、純利益は2.0億円(同-43.8%)といずれも大幅減益となった。営業外収益は0.1億円(受取配当金0.09億円)と軽微で、経常利益と営業利益の差は小幅にとどまり、利益悪化の主因は営業段階の粗利率低下と販管費先行増加にある。特別損益の計上はなく、法人税等は0.9億円(実効税率約31.0%)と平常水準である。結論として、当四半期は増収減益であった。
【収益性】営業利益率は8.3%で前年同期の15.0%から6.7pt低下し、純利益率も6.0%と前年の10.8%から4.8pt低下した。粗利率の悪化(33.0%→27.3%)が上流から収益性を押し下げている。【キャッシュ品質】現金及び預金は29.3億円で前年の24.7億円から+18.3%増加した一方、売掛金・受取手形は20.9億円で前年の21.6億円から-3.1%減少しており、売上債権の回収状況に大きな悪化は見られない。【投資効率】ROEは1.6%で、純利益減少と純資産の小幅な減少(131.1億円→129.2億円)を反映した水準にある。EPS(基本)は7.86円で前年の13.76円から-42.9%となった。【財務健全性】自己資本比率は86.9%で前年の90.3%から3.4pt低下したが依然として高水準を維持している。流動比率は約352%(流動資産68.3億円/流動負債19.4億円)、負債資本倍率は約0.15倍と、財務基盤は総じて安定的である。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は29.3億円で前年の24.7億円から4.5億円(+18.3%)増加し、資金は積み上がっている。この背景には、未払金等が7.7億円から10.8億円へ(+41.6%)、その他流動負債が0.5億円から3.7億円へ(+約589%)増加したことで支払サイド計上が先行し、一時的にキャッシュを押し上げた可能性がある。一方、売掛金・受取手形は21.6億円から20.9億円へ小幅減少し、法人税等未払金は2.0億円から1.0億円へ減少しており、税金支払を通じた運転資本の正常化も進んでいる。流動負債全体は19.4億円で前年の14.1億円から+37.8%増加しており、短期的な資金繰りに影響はないものの、運転資本構成の変化は今後の動向確認が必要である。
当四半期の利益は特別損益の計上がなく、概ね経常的な事業活動から生じている。営業外収益は0.1億円(売上高比0.3%)と軽微で、その主因は受取配当金0.09億円であり、収益構造に大きな歪みは見られない。経常利益2.9億円と純利益2.0億円の差は法人税等0.9億円(実効税率約31.0%)に対応する範囲に収まり、異常項目は確認されない。もっとも、営業段階では粗利率が27.3%(前年33.0%)へ低下し、販管費の伸び率(+6.6%)が売上成長(+1.3%)を上回っており、コアマージンの劣化が利益の質を左右する主要因となっている。
通期会社計画は売上高140.0億円(前年比+3.6%)、営業利益18.0億円(同+0.5%)、経常利益18.3億円(同+0.5%)、純利益13.0億円(同+0.5%)で、当四半期の配当予想修正はない。進捗率は売上高24.3%と概ね標準的な水準にある一方、営業利益は15.8%、経常利益は16.1%、純利益は15.6%と、四半期均等進捗の目安である25%を大きく下回っている。通期計画の達成には、残り3四半期で営業利益を合計15.2億円程度積み上げる必要があり、当四半期の粗利率・販管費の水準からの改善度合いが今後の進捗を左右する。
会社計画では年間配当予想は1株当たり25.00円で、前年の年間配当12.5円から増配計画となっている。予想EPS50.17円に基づく配当性向は約49.8%であり、自己資本比率86.9%、流動比率約352%という強固な財務基盤が配当の支払余力を支えている。もっとも、当期純利益は前年比-43.8%と減益しており、配当性向は前年よりも高まる形となるため、利益水準と還元計画のバランスは今後のモニタリングが必要である。
収益性圧迫リスク: 粗利率は27.3%と前年の33.0%から5.7pt低下し、営業利益率も8.3%(前年15.0%)へ6.7pt低下した。この低下傾向が今後も継続する場合、通期の利益計画達成に影響し得る。
無形資産集中リスク: 無形資産は46.4億円で総資産の31.2%を占め、前年の29.7%から比率が上昇している。ソフトウェア等の無形資産への依存度が高く、資産の質の面で継続的な確認が必要である。
運転資本変動リスク: 流動負債は19.4億円で前年比+37.8%と増加し、うち未払金等が+41.6%増加した。支払サイドの計上増加が資金繰りに与える影響について、今後の推移を注視する必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.3% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +0.3pt |
| 純利益率 | 6.0% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +0.1pt |
収益性指標は営業利益率・純利益率ともに業種中央値をわずかに上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.3% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -8.0pt |
売上高成長率は業種中央値を8.0pt下回り、IQRの下限付近に位置する。
※出所: 当社集計
売上高は+1.3%と底堅く推移する一方、営業利益率は8.3%へ6.7pt低下し、粗利率悪化と販管費先行増加による逆営業レバレッジが観察される。
通期計画に対する進捗は売上高24.3%に対し営業利益15.8%・純利益15.6%と利益進捗の遅れが確認され、残り3四半期でのマージン回復度合いが計画達成の鍵となる。
自己資本比率86.9%・流動比率約352%と財務基盤は引き続き高水準を維持しており、配当性向約49.8%の還元計画を支える財務余力がある一方、ROEは1.6%にとどまり資本効率の面では低位水準にある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 499円 |
| base(基準) | 509円 |
| bull(強気) | 522円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 498円 |
| 調整後予想EPS | 52.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 49.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 9.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 495円〜524円、ω±0.1で 509円〜510円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。