| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥252.2億 | ¥242.8億 | +3.9% |
| 営業利益 | ¥14.6億 | ¥13.2億 | +10.5% |
| 経常利益 | ¥21.3億 | ¥19.9億 | +7.3% |
| 純利益 | ¥16.8億 | ¥14.1億 | +19.3% |
| ROE | 1.8% | 1.6% | - |
2026年3月期第1四半期は増収増益となり、環境関連事業の採算改善が全社利益を牽引した。売上高は252.2億円(前年242.8億円、+3.9%)、営業利益は14.6億円(前年13.2億円、+10.5%)、経常利益は21.3億円(前年19.9億円、+7.3%)、純利益は16.8億円(前年14.1億円、+19.3%)となった。粗利率は15.3%へ改善し、加えて特別利益2.1億円(国庫補助金等)が純利益を押し上げている。
【売上高】売上高は252.2億円で前年比+3.9%の増収。セグメント別では環境関連事業が49.2億円(+11.1%)と最も高い伸びを示し、生活商品49.0億円(+4.0%)、産業素材116.4億円(+2.8%)が続いた一方、特殊素材は53.8億円(-0.6%)とわずかに減収した。売上構成比は産業素材が約46%を占め最大セグメントだが、成長は環境関連事業に偏っている。
【損益】営業利益は14.6億円(+10.5%)、営業利益率は5.8%で前年5.5%から改善した。環境利益改善の主因は環境関連事業の営業利益5.7億円(+121.6%、利益率11.7%)で、全社営業利益の約39%を占める主力事業に浮上した。対照的に産業素材(2.6億円、-17.8%、利益率2.2%)と特殊素材(4.0億円、-25.6%、利益率7.4%)は減益が続き、セグメント間の収益二極化が進んでいる。経常利益は持分法投資損益3.5億円・受取配当金2.2億円の非営業収益に支えられ21.3億円(+7.3%)、純利益は特別利益2.1億円(主に国庫補助金1.9億円)も寄与し16.8億円(+19.3%)となった。増収増益だが、販管費が+6.9%と売上成長を上回っており、コア営業レバレッジには改善余地がある。
環境関連事業は売上49.2億円(+11.1%)、営業利益5.7億円(+121.6%)と大幅増益し、利益率11.7%は全セグメント中最高となった。生活商品は売上49.0億円(+4.0%)、営業利益2.5億円(+34.6%)と着実に改善し、利益率5.2%。一方、産業素材は売上116.4億円(+2.8%)と最大セグメントながら営業利益2.6億円(-17.8%)、利益率2.2%と低採算が続く。特殊素材は売上53.8億円(-0.6%)、営業利益4.0億円(-25.6%)、利益率7.4%と減収減益。全社営業利益に対する寄与度は環境関連事業が最大となり、事業ポートフォリオの収益構造が変化している。
【収益性】営業利益率は5.8%で前年5.5%から改善、純利益率は6.7%で前年5.8%から改善しており、増収に加え非営業収益・一時的利益の寄与でボトムラインの改善幅が拡大している。【キャッシュ品質】特別利益2.1億円は純利益16.8億円の約12.6%を占め、通期では平準化される可能性がある一時的要因である。【投資効率】ROEは1.8%(四半期ベース)で、純利益率の改善が主因となっており、総資産回転率やレバレッジの変化は限定的である。【財務健全性】自己資本比率は64.2%と高水準で、流動比率・当座比率も良好とみられ、財務基盤は安定している。
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、BS推移から資金動向をみると、現金及び預金は75.3億円(前年78.1億円)とやや減少した一方、短期借入金は57.9億円(前年84.5億円)へ31.5%減少し、長期借入金は136.1億円(前年120.3億円)へ増加しており、有利子負債の長期化・満期構造の改善が進んでいる。売掛金は258.8億円、棚卸資産は70.3億円と前年から増加しており、運転資本への資金拘束が強まっている可能性がある。買掛金の増加は93.3億円と限定的であり、回収・在庫効率の改善がキャッシュ創出面での課題となる。
経常的収益と一時的項目を区別すると、営業外収益7.7億円(売上比3.0%)は持分法投資損益3.5億円と受取配当金2.2億円が中心で、投資先の業績や配当政策に依存する構成である。特別利益2.1億円(うち国庫補助金1.9億円、固定資産売却益0.2億円)は一過性の要因であり、特別損失は0.0億円と軽微である。この一時的項目は純利益16.8億円の約12.6%に相当し、当期純利益の一部は反復性の低い要因で押し上げられている。純利益は経常利益から税負担を控除した水準にあり、経常利益と純利益の乖離は税負担・特別損益の範囲内で説明可能である。
通期予想に対する進捗率は、売上高25.2%(1000.0億円予想)、営業利益45.8%(32.0億円予想)、経常利益36.7%(58.0億円予想)となっている。売上高は標準的な25%進捗と整合するが、営業利益は標準を大きく上回る進捗であり、環境関連事業の高採算化と当四半期の一時的利益(特別利益)が押し上げ要因とみられる。通期営業利益予想は前年比-25.5%と保守的であり、Q1の高進捗と通期計画の間には差がある。下期にかけて一時的要因の反動があれば進捗率は平準化する可能性がある。
通期の配当予想は1株94.00円、EPS予想131.65円に基づく配当性向は約71.4%となっている。同社は2025年10月1日を効力発生日として1株を3株に分割しており、当期の期末配当額は分割の影響を考慮した金額で開示され、年間配当金合計は「-」表示となっている。自己資本比率64.2%、有利子負債構成の長期化などから財務面の余力はあるが、配当性向は相対的に高い水準にあり、営業CFの積み上げ状況が今後の配当の持続性を評価する上での確認点となる。
セグメント収益の二極化リスク: 環境関連事業が営業利益5.7億円(+121.6%、利益率11.7%)と高採算化する一方、産業素材(利益率2.2%、-17.8%)と特殊素材(利益率7.4%、-25.6%)は減益が続いており、全社マージンが特定セグメントに依存する構造となっている。
コストコントロールリスク: 販管費は24.0億円で前年比+6.9%と、売上高成長率+3.9%を上回るペースで増加しており、規模の経済の捕捉が課題となっている。
一時的利益への依存リスク: 特別利益2.1億円(国庫補助金1.9億円等)は純利益16.8億円の約12.6%を占めており、通期での反復性は限定的とみられる。持分法投資損益・受取配当金など非営業収益への依存度も相対的に高い。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.8% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -2.9pt |
| 純利益率 | 6.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -0.4pt |
営業利益率は業種中央値を下回り、業界内では低位に位置する一方、純利益率はほぼ中央値並みである。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.9% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -2.4pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、成長スピードは同業比で中位以下にとどまる。
※出所: 当社調べ
環境関連事業の高採算化により、同事業が全社営業利益の約39%を占める主力事業に浮上している。事業ポートフォリオの収益構造が構造的に変化している点は、決算データから読み取れる注目点である。
営業利益の通期進捗率は45.8%と高水準だが、うち一時的利益(特別利益2.1億円)が純利益の12.6%を占めており、上期偏重・一過性要因の反動が下期に生じる可能性がある。
販管費増加率(+6.9%)が売上高成長率(+3.9%)を上回っており、コア営業マージンの底上げにはコストコントロールの状況が今後の確認点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,277円 |
| base(基準) | 2,318円 |
| bull(強気) | 2,335円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,611円 |
| 調整後予想EPS | 144.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 71.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.89倍 / 16.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,256円〜2,382円、ω±0.1で 2,308円〜2,323円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。