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368A2027 第1四半期プライムJGAAP

北里(368A) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益27%増

2027年度第1四半期の売上高は30.2億円(前年同期比+24.0%)、営業利益は15.2億円(同+27.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社北里

電機・精密/精密機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥30.2億¥24.3億+24.0%
営業利益¥15.2億¥11.9億+27.0%
経常利益¥15.3億¥11.2億+36.5%
純利益¥10.1億¥7.5億+35.2%
ROE5.1%3.6%-

Executive Summary

2027年度Q1は医療機器事業で増収増益となり、高い収益性を維持した。売上高は30.2億円(前年24.3億円、YoY+24.0%)、営業利益は15.2億円(同+27.0%)、経常利益は15.3億円(同+36.5%)、親会社株主に帰属する純利益は10.1億円(同+35.2%)である。営業利益の伸び率が売上高成長率を上回り、販管費率12.2%の低位維持を伴う営業レバレッジが働いた。経常利益と営業利益の差0.2億円は為替差益等の営業外収益によるもので、増益の主因は本業の増収と利益率改善にある。

業績変動要因

【売上高】売上高は30.2億円で前年同期比+24.0%と大幅増収となった。医療機器事業の単一セグメントであり、当該事業の需要拡大が増収に直結している。通期売上高予想113.5億円(前年比+3.6%)に対する進捗率は26.6%で、標準的な25%を上回る。

【損益】営業利益は15.2億円(YoY+27.0%)、売上総利益率62.5%、販管費率12.2%と収益構造は良好である。営業利益率は50.3%で前年同期比約1.2pt改善した。経常利益は15.3億円(YoY+36.5%)で、為替差益0.1億円が営業外収益を押し上げたが、その規模は小さく本業収益性の評価を大きく歪めるものではない。純利益は10.1億円(YoY+35.2%)で、実効税率は34.4%であった。以上より、当期は増収増益と結論できる。

セグメント別分析

当社グループは医療機器事業の単一セグメントであり、セグメント別の内訳開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率50.3%、純利益率33.4%はいずれも前年同期(営業利益率約49.1%、純利益率約30.6%)から改善している。売上総利益率は62.5%と高水準を維持している。【キャッシュ品質】在庫回転日数(年換算)は162日、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(年換算)は184日であり、いずれも長期化している。売掛金13.0億円に対し買掛金2.1億円と、仕入債務による運転資本相殺効果は限定的である。【投資効率】ROE(年換算)は5.1%であり、純利益率33.4%×総資産回転率0.144回×財務レバレッジ1.06倍に分解される。現預金125.1億円を中心とする資産規模に対して売上高の回転が低く、資本効率を制約している。【財務健全性】自己資本比率94.6%、流動比率1,499.7%、負債資本倍率0.06倍と、財務安全性は極めて高い水準にある。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は125.1億円で前年の134.1億円から減少しており、総資産209.9億円に対する比率は59.6%と依然として高い水準にある。売掛金は13.0億円(前年15.6億円)へ減少した一方、棚卸資産は3.5億円(前年4.0億円)へ縮小しており、運転資本の圧縮方向は見られる。もっとも年換算での在庫回転日数162日、CCC184日は長く、在庫を中心とした資金拘束が利益の現金化を抑制している可能性がある。有形固定資産は46.0億円で前年比微増にとどまり、大型の設備投資は限定的である。厚い現預金と低負債という財務構成は、資金繰り面での余力を高めている。

収益の質

当期増益の中心は本業の増収と営業利益率改善であり、収益の質は総じて良好といえる。営業外収益0.2億円のうち為替差益は0.1億円、受取利息は0.1億円弱であり、経常利益が営業利益を上回る幅は0.2億円と小さい。特別損益の計上はなく、一時的要因による利益の嵩上げは確認されない。実効税率は34.4%であり、税負担が純利益率の伸びをある程度抑制している。包括利益は10.1億円で純利益10.1億円とほぼ一致しており、その他有価証券評価差額等による純利益との乖離は見られない。以上より、当期利益は本業の実力に近い数値であると評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対するQ1進捗率は、売上高26.6%、営業利益24.8%、経常利益25.0%、純利益24.8%である。売上高進捗は標準的な25%を上回る一方、利益進捗は概ね標準線にとどまる。Q1営業利益率50.3%は通期予想の営業利益率53.9%を約3.6pt下回っており、通期計画達成にはQ2以降の利益率上昇が必要となる。当四半期において業績予想および配当予想の修正は行われていない。

株主還元

通期配当予想は1株41.00円であり、期中の修正は行われていない。発行済株式数4,000万株を前提とすると年間配当総額は約16.4億円と算定される。通期の親会社株主帰属純利益予想40.6億円に対する配当性向は約40.4%であり、単一の一貫した水準で算出している。利益剰余金198.6億円、現預金125.1億円という財務余力を踏まえると、当該配当水準の持続性は高いとみられる。自社株買いに関する記載はない。

リスク要因

  1. 在庫滞留リスク: 年換算の在庫回転日数は162日と長く、一般的な警戒水準90日を大きく上回る。医療機器では製品ライフサイクルや規制対応の変化が在庫価値に影響し得るため、販売進捗と在庫構成(原材料10.7億円、仕掛品5.9億円、製品3.5億円)の推移が注目される。

  2. 運転資本効率リスク: 年換算キャッシュ・コンバージョン・サイクルは184日と長く、一般的な警戒水準120日を上回る。現預金は厚いが、運転資本の長期化が続けば資本効率へ影響し得る。

  3. 単一セグメント集中リスク: 医療機器事業の単一セグメントで構成されており、当該市場の需要変動が業績へ直接波及する構造にある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率50.3%8.7% (4.2%–14.3%)+41.6pt
純利益率33.4%7.1% (3.2%–10.6%)+26.3pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大幅に上回り、収益性は業種内で突出した水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)24.0%6.2% (-1.1%–14.6%)+17.8pt

売上高成長率も業種中央値を大きく上回り、収益性・成長性の両面で優位に立っている。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+24.0%、営業利益+27.0%、純利益+35.2%と、増収増益に加え利益率も前年同期から改善しており、営業レバレッジの効いた決算内容である。

  2. 自己資本比率94.6%、流動比率1,499.7%、負債資本倍率0.06倍と財務安全性は際立って高い一方、年換算ROEは5.1%にとどまり、厚い現預金を背景とした資産回転率の低さが資本効率上の特徴となっている。

  3. 年換算の在庫回転日数162日およびキャッシュ・コンバージョン・サイクル184日は、収益力に比して運転資本効率が相対的に低いことを示しており、今後の在庫動向が注視点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)657円
base(基準)683円
bull(強気)717円
算出前提
1株純資産(BPS)497円
調整後予想EPS109.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.4%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.38倍 / 6.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 664円〜703円、ω±0.1で 679円〜690円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。