| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥30.2億 | ¥24.3億 | +24.0% |
| 営業利益 | ¥15.2億 | ¥11.9億 | +27.0% |
| 経常利益 | ¥15.3億 | ¥11.2億 | +36.5% |
| 純利益 | ¥10.1億 | ¥7.5億 | +35.2% |
| ROE | 5.1% | 3.6% | - |
医療機器事業を営む同社は、増収増益に加え収益性も改善させ、力強い決算内容となった。売上高は30.2億円(前年24.3億円、YoY+24.0%)、営業利益は15.2億円(同+27.0%)、経常利益は15.3億円(同+36.5%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は10.1億円(同+35.2%)となった。営業利益率は50.3%と前年49.1%から1.2pt改善し、粗利率の低下(62.5%、前年64.4%から1.9pt低下)を販管費率の改善(12.2%、前年15.3%から3.1pt改善)が上回った格好である。経常利益の伸び率が営業利益を上回ったのは、前年に発生していた営業外費用の負担が今期解消し、営業外損益が小幅ながらプラス寄与に転じたことが要因である。
【売上高】売上高は30.2億円(前年24.3億円、YoY+24.0%)と2桁の伸びとなった。同社は医療機器事業の単一セグメントで構成されており、事業別の内訳開示はないが、通期計画(売上高+3.6%)に対して当期の伸び率は大きく上回るペースで推移している。
【損益】粗利率は62.5%で前年64.4%から1.9pt低下し、原価側にやや圧力がかかったことが示唆される。一方、販管費は3.7億円(前年3.7億円)とほぼ横ばいで推移し、売上増を背景に販管費率は12.2%へと前年15.3%から3.1pt改善した。この結果、営業利益率は50.3%(前年49.1%)へ1.2pt改善し、営業利益は15.2億円(YoY+27.0%)となった。営業外損益は前年の実質マイナス寄与(営業外費用0.7億円)から、当期は為替差益0.1億円・受取利息0.1億円を主体とする営業外収益0.2億円のプラス寄与に転じ、経常利益は15.3億円(YoY+36.5%)と営業利益の伸びを上回った。特別損益の計上はなく、税引前利益15.3億円に対し法人税等5.3億円(実効税率34.4%、前年33.8%程度)を控除し、純利益は10.1億円(YoY+35.2%)となった。増収増益であり、コスト効率化と営業外損益の正常化が増益幅を押し上げた。
【収益性】営業利益率は50.3%で前年49.1%から1.2pt改善、純利益率は33.4%で前年30.6%から2.8pt改善した。ROEは5.1%で、高い利益率を有する一方、資産効率とレバレッジの寄与は限定的である。【キャッシュ品質】現金及び預金は125.1億円で総資産209.9億円の59.6%を占め、営業外収益は売上高比0.6%にとどまり、利益の源泉は本業に集中している。【投資効率】自己資本94.6%という高い水準の中で、資産効率を示す総資産回転率は低位にとどまっており、高収益性を厚めの手元資金と低い資産回転が相殺する構図となっている。【財務健全性】自己資本比率は94.6%で前年93.2%から改善し、流動比率は1,499.7%、負債資本倍率(D/E)は0.06倍と、いずれも極めて保守的な財務体質を示している。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は125.1億円で前年134.1億円から9.0億円(-6.7%)減少した。負債合計は11.2億円で前年14.9億円から3.7億円(-24.7%)縮小し、支払債務の圧縮が進んだ。純資産は198.7億円で前年205.0億円から6.3億円(-3.1%)減少しており、当期純利益10.1億円の計上を踏まえると、配当支払等の株主還元が純資産・現金の減少要因として作用したと考えられる。負債水準が極めて軽い中での現金減少であり、財務の安全性を損なうものではない。
利益の源泉は経常的な本業収益が中心であり、収益の質は高いと評価できる。営業外収益は0.2億円で売上高比0.6%にとどまり、内訳は為替差益0.1億円・受取利息0.1億円と小規模で、一時的要因への依存度は低い。特別損益の計上はなく、経常利益15.3億円から純利益10.1億円への乖離(約-34%)は、実効税率34.4%(前年33.8%程度)という平常的な税負担の反映であり、突発的な要因によるものではない。包括利益は10.1億円で純利益と同額であり、その他の包括利益項目はほぼゼロで、会計上のアクルーアルによる純利益との乖離は見られない。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高26.6%(30.2億円/113.5億円)、営業利益24.8%(15.2億円/61.1億円)、経常利益25.0%(15.3億円/61.4億円)、純利益24.8%(10.1億円/40.6億円)となり、標準的な四半期按分(25%)に概ね整合する水準である。通期計画は売上高+3.6%、営業利益+4.4%という穏健な伸び率を見込む一方、当期の実績はそれを大幅に上回るペースで推移している。業績予想・配当予想ともに当四半期時点での修正はない。
通期の配当予想は1株当たり41円である。通期EPS予想101.5円に基づく配当性向は約40.4%となる。手元資金は現金及び預金125.1億円と厚く、配当の裏付けとなる財務余力は確保されている。
粗利率の低下: 粗利率は62.5%で前年64.4%から1.9pt低下した。原価率の上昇要因が示唆されており、原価動向は継続的な確認が必要である。
運転資本の水準: 棚卸資産のうち製品・原材料・仕掛品の合計は20.1億円(前年20.0億円)とほぼ横ばい、売掛金は13.0億円(前年15.6億円、-16.5%)となった。売上拡大が続く中での運転資本の推移はモニタリングが必要な項目である。
資産効率とレバレッジ: 自己資本比率94.6%、D/E比率0.06倍と保守的な財務体質を維持する一方、ROEは5.1%にとどまる。高い利益率に対し資産効率の改善余地がある点は、資本効率面での構造的な特徴として留意される。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 50.3% | 8.8% (4.3%–14.4%) | +41.5pt |
| 純利益率 | 33.4% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +26.1pt |
| 自社の営業利益率・純利益率は業種中央値を大幅に上回り、業界内でも突出した収益性水準にある。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 24.0% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | +17.4pt |
| 売上高成長率も業種中央値を大きく上回り、収益性・成長性の両面で業界内上位に位置する。 |
※出所: 当社集計
営業利益率50.3%・純利益率33.4%は業種中央値を大幅に上回る水準であり、粗利率が1.9pt低下する中でも販管費効率化(-3.1pt)により営業段階の利益率が改善した点は、コスト構造の質を評価する上で注目される。
通期進捗率は売上・利益いずれも標準的な25%水準に整合しており、通期計画自体は穏健(売上+3.6%、営業利益+4.4%)な設定である一方、当期実績はこれを大きく上回るペースで推移している。
自己資本比率94.6%、D/E比率0.06倍という保守的な財務体質のもとで配当性向約40.4%の還元を行っており、財務健全性と株主還元のバランスが特徴的である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 659円 |
| base(基準) | 686円 |
| bull(強気) | 720円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 497円 |
| 調整後予想EPS | 109.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.38倍 / 6.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 666円〜706円、ω±0.1で 681円〜693円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。