クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥259.8億 | ¥254.7億 | +2.0% |
| 営業利益 | ¥3.8億 | ¥3.2億 | +19.0% |
| 経常利益 | ¥4.1億 | ¥5.3億 | −23.8% |
| 純利益 | ¥0.6億 | ¥2.5億 | −78.3% |
| ROE(年換算) | 0.5% | 2.5% | - |
Executive Summary
営業増益ながら、高い税負担と非支配株主持分への利益帰属により、親会社株主に帰属する四半期純損益は赤字に転じた。売上高は259.8億円(前年比+2.0%)、営業利益は3.8億円(同+19.0%)となった。経常利益は4.1億円(同△23.8%)で、前年同期に1.7億円あった為替差益が当期は0.0億円に縮小したことが響いた。連結の当期純利益は0.6億円(同△78.3%)、親会社株主に帰属する四半期純損益は△1.2億円(前年同期は+0.6億円)である。税引前利益4.0億円に対し法人税等が3.5億円と、税負担が利益を大きく圧迫した。
業績変動要因
【売上高】売上高は259.8億円(前年比+2.0%)と小幅な増収となった。自動車・車両内装事業は162.2億円(+2.2%、構成比62.4%)、インテリア事業は92.0億円(+2.1%、同35.4%)で、両主力事業がともに2%台の伸びである。機能資材事業は4.7億円(△2.7%)、その他は0.9億円(△4.4%)と縮小した。
【損益】粗利率は21.3%(前年20.4%)に改善した。一方、販管費は51.5億円(前年48.8億円、+5.5%)と売上の伸びを上回り、営業利益率は1.5%(前年1.2%)にとどまった。営業増益の中心は、インテリア事業の利益が0.2億円から3.0億円へ改善したことである。自動車・車両内装事業は6.7億円(△18.7%)と減益で、全社費用等の調整額も△5.3億円から△5.9億円に拡大した。営業外では為替差益が1.7億円減少し、経常利益は減益となった。特別損益は±0.0億円で、影響は軽微である。実効税率は86.2%(法人税等3.5億円÷税引前利益4.05億円)に達し、さらに非支配株主帰属利益1.8億円を差し引くと親会社株主帰属では赤字となった。結論として、増収増益(営業利益ベース)ながら、経常利益以下は減益となる内容である。
セグメント別分析
自動車・車両内装事業は売上高162.2億円(+2.2%)、営業利益6.7億円(△18.7%)で、利益率は4.1%と前年の約5.2%から低下した。主力事業の採算低下が、連結利益の質を左右している。
インテリア事業は売上高92.0億円(+2.1%)、営業利益3.0億円(前年0.2億円)で、利益率は3.3%に改善した。機能資材事業は営業損失0.2億円(前年0.1億円の損失)と赤字が拡大した。報告セグメント利益の合計は9.5億円で、全社費用等の調整額△5.9億円を差し引くと連結営業利益3.8億円となる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は1.5%(前年1.2%)、粗利率は21.3%、販管費率は19.8%である。年換算ROEは0.5%で、親会社株主帰属ベースの純損益は赤字である。【キャッシュ品質】CF計算書は開示されていないが、BS上の現金及び預金は87.4億円(前年末比△1.8億円)である。売掛金・受取手形は133.8億円で、前年同期の142.9億円から縮小した。棚卸資産は95.3億円(前年92.5億円)に増加した。【投資効率】有形固定資産は318.2億円で総資産の35.0%を占め、資産が重い構造である。【財務健全性】自己資本比率は44.2%、流動比率は137.4%(流動資産481.9億円÷流動負債350.8億円)である。短期借入金は143.8億円(前年133.9億円)で、有利子負債197.0億円の73.0%を占める。支払利息は1.1億円で、営業利益の約3.3倍の水準にとどまる。
キャッシュフロー分析
CF計算書の数値はなく、BSの推移から資金動向を見ると、運転資本の内訳が入れ替わっている。売掛金・受取手形は前年同期比で約9.1億円減少し、電子記録債権も7,280百万円から6,122百万円へ約11.6億円減少した。他方、電子記録債務は69.3億円から57.0億円へ約12.3億円減少し、買掛金は2.5億円増加した。棚卸資産は2.8億円増加している。現金及び預金は87.4億円で、前年同期の89.1億円からほぼ横ばいである。短期借入金は9.8億円増加しており、債権回収で得た資金が仕入債務の支払いなどに回った可能性がある。現預金は短期借入金の0.61倍で、借入の更新条件が資金繰りに影響しやすい構造である。
収益の質
当期の収益は特別損益が±0.0億円と小さく、一時的要因の影響は限定的である。ただし経常利益では、前年同期の為替差益1.7億円が当期は0.0億円に減少した。営業外収益は1.9億円(前年3.6億円)に縮小し、受取配当金0.2億円と補助金収入0.6億円が中心である。営業外費用1.6億円のうち支払利息は1.1億円である。経常利益の減少は営業外要因が大きく、営業段階の改善とは性質が異なる。包括利益は7.7億円(前年4.6億円)で、有価証券評価差額金5.5億円と為替換算調整額1.7億円が純利益を上回る押し上げ要因である。これらは未実現の評価損益であり、利益の実質的な稼ぐ力とは区別して見る必要がある。連結当期純利益0.6億円に対し、親会社株主帰属は△1.2億円で、非支配株主帰属の1.8億円が乖離の要因である。
業績予想・ガイダンス
通期予想は売上高1,065.0億円(前年比△1.1%)、営業利益35.0億円(+47.7%)、経常利益36.0億円(+30.2%)、親会社株主帰属純利益14.5億円である。当四半期の予想修正はない。
第1四半期の進捗率は売上高24.4%に対し、営業利益10.8%、経常利益11.3%にとどまる。親会社株主帰属損益は△1.2億円で、予想14.5億円に対しマイナスである。営業利益35.0億円の達成には残り3四半期で約31.2億円(四半期平均約10.4億円)が必要で、当期の3.8億円を大きく上回る水準である。
株主還元
通期の配当予想は年間1株42円で、修正はない。前年の配当実績は21.5円である。自己株式控除後の株式数約1,326.6万株で算出すると、年間配当総額は約5.6億円となる。これを通期予想の親会社株主帰属純利益14.5億円で除した配当性向は約38.4%である。第1四半期の親会社株主帰属利益は△1.2億円のため、配当の持続性は通期の利益回復に左右される。現金及び預金は87.4億円あり、配当総額に対して資金面の厚みはある。
リスク要因
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主力事業の採算低下: 自動車・車両内装事業は売上高の62.4%を占める。売上が+2.2%でも営業利益は△18.7%となり、利益率は約5.2%から4.1%へ低下した。この事業の採算が連結利益を大きく左右する。
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短期借入への依存と金利負担: 短期借入金143.8億円は有利子負債の73.0%を占め、現金預金はその0.61倍である。支払利息は1.1億円で、営業利益3.8億円に対する負担は重い。借換え条件が利益と資金繰りに影響し得る。
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税負担と非支配株主持分への利益帰属: 実効税率は86.2%で、非支配株主帰属利益は1.8億円ある。税引前利益4.0億円が親会社株主帰属では△1.2億円となった。これらが続くと、通期予想の利益水準や配当余力に影響し得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.5% | 8.7% (4.1%–14.3%) | −7.2pt |
| 純利益率 | 0.2% | 7.0% (3.1%–10.6%) | −6.8pt |
営業利益率・純利益率ともに、製造業の中央値およびIQR下限を下回る位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 2.0% | 6.1% (-1.1%–14.6%) | −4.1pt |
売上高成長率は中央値を下回るが、IQRの範囲内に収まっている。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
-
営業利益は増益だが、利益率は1.5%と低水準にある。粗利率は改善した一方、販管費が+5.5%と売上の伸びを上回った。増益の中心はインテリア事業の改善で、主力の自動車・車両内装事業は減益である。
-
営業利益から親会社株主帰属利益に至る過程で、利益が大きく目減りしている。為替差益の減少、実効税率86.2%、非支配株主帰属利益1.8億円が重なった。利益の帰属先と税負担を分けて確認する必要がある。
-
通期予想に対する営業利益の進捗率は10.8%で、残り3四半期に高い利益水準が求められる。短期借入金が有利子負債の73.0%を占める点と併せ、今後の四半期推移が注目点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,437円 |
| base(基準) | 2,463円 |
| bull(強気) | 2,484円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,030円 |
| 調整後予想EPS | 117.5円 |
| 株主資本コスト r | 10.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 38.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.81倍 / 21.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,397円〜2,532円、ω±0.1で 2,446円〜2,474円。
注記:
- 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 41%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。