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34962026 第3四半期プライムJGAAP

アズーム(3496) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益27%増

2026年度第3四半期の売上高は122.7億円(前年同期比+26.4%)、営業利益は21.5億円(同+26.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社アズーム

不動産/不動産業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥122.7億¥97.1億+26.4%
営業利益¥21.5億¥17.0億+26.6%
経常利益¥21.4億¥16.9億+26.7%
純利益¥15.3億¥12.0億+27.2%
ROE(年換算)32.3%23.5%-

Executive Summary

主力の遊休資産活用事業の拡大を軸に増収増益を継続し、増収に対する利益転換の質は維持されている。売上高は122.7億円(前年97.1億円、+26.4%)、営業利益は21.5億円(前年17.0億円、+26.6%)、経常利益は21.4億円(前年16.9億円、+26.7%)、純利益は15.3億円(前年12.0億円、+27.2%)となった。売上高成長率と各利益成長率がほぼ一致しており、主力事業の成長と新規事業の黒字化転換が業績を牽引した。

業績変動要因

【売上高】売上高は122.7億円で前年比+26.4%。遊休資産活用事業が120.6億円(構成比98.3%、YoY+26.4%)と大半を占め、ビジュアライゼーション事業は2.1億円(構成比1.7%、YoY+26.1%)と小規模ながら両事業とも二桁成長した。

【損益】営業利益は21.5億円(YoY+26.6%)、営業利益率は17.5%で前年17.5%からほぼ横ばい。粗利率は41.1%と前年41.4%から小幅低下したが、販管費率が23.6%と前年23.9%から改善し利益率低下を吸収した。経常利益は21.4億円(YoY+26.7%)で営業外収支の影響は限定的。特別損失0.2億円(固定資産除却損)は税引前利益に対し0.8%と軽微。純利益は15.3億円(YoY+27.2%)で、法人税等5.9億円計上後も増益率は営業段階と同水準を維持しており、増収増益の構造である。

セグメント別分析

遊休資産活用事業は売上高120.6億円(YoY+26.4%)、セグメント利益21.3億円(YoY+24.4%)、利益率17.7%で前年17.9%から小幅低下したものの高水準を維持し、連結利益の大半を占める。ビジュアライゼーション事業は売上高2.1億円(YoY+26.1%)、セグメント利益0.2億円となり、前年同期の0.1億円の損失から黒字転換した。利益率11.9%は主力事業に及ばないが、連結利益への追加的な貢献が確認できる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率17.5%(前年17.5%)、純利益率12.5%は前年並みの高水準を維持している。【キャッシュ品質】売掛金は2.1億円で総資産の2.5%にとどまり、前年2.2億円から減少しており、増収下でも売上債権の膨張は見られない。【投資効率】年換算ROEは32.3%であり、総資産回転率と高い利益率の両立によって支えられている。【財務健全性】自己資本比率は74.0%、流動比率は約379%(流動資産64.9億円/流動負債17.1億円)、有利子負債は長期借入金0.4億円のみでDebt/Capital比率は0.6%と極めて保守的な資本構成である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示数値は提供されていないため、BSの動きから資金動向を分析する。現金及び預金は46.7億円で総資産の54.7%を占めるが、前年の57.4億円からは10.7億円減少している。一方、有形固定資産は前年比+1.2億円、無形固定資産は+1.8億円(うちソフトウェア仮勘定4.6億円)増加しており、成長投資への資金配分が進んだことが現金減少の一因とみられる。利益剰余金は41.8億円で前年比5.5億円減少しており、純利益の積み上げに対し配当や投資による資金流出が上回っている状況がうかがえる。売掛金や販売用不動産、仕掛品の残高は前年からほぼ横ばいから減少しており、運転資本の悪化を通じた資金繰りへの圧迫は見られない。

収益の質

経常利益21.4億円と営業利益21.5億円の差は0.1億円にとどまり、営業外収支への依存は小さく利益の質は高い。営業外収益は0.1億円で売上高の0.1%未満、営業外費用も為替差損等0.1億円と軽微である。税引前利益21.3億円と営業利益との差0.25億円は主に固定資産除却損0.2億円によるもので、一時的要因として本業の実力とは区別できる。経常利益から純利益への乖離は法人税等5.9億円(実効税率約28%)によるもので、通常的な水準にある。包括利益は15.4億円で純利益15.3億円とほぼ一致しており、為替換算調整額等その他の包括利益項目は0.1億円と小さく、純利益とのアクルーアル的な乖離は限定的である。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高170.0億円(YoY+26.1%)、営業利益31.5億円(YoY+20.5%)、経常利益31.4億円(YoY+20.4%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高72.1%、営業利益68.3%、経常利益68.3%であり、標準的な進捗率75%をいずれも下回るが、通期計画・配当予想の修正は行われていない。第4四半期には主力事業の成長継続と、黒字化したビジュアライゼーション事業の利益定着が計画達成の焦点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株63.00円であり、通期予想の年間配当は126.00円である。通期予想EPS179.27円に基づく予想配当性向は約70.3%となる。第3四半期累計の実績純利益ベースで算出すると配当性向は50.8%相当であり、いずれも100%を大幅に下回る水準である。自己株式は僅少であり、自社株買いによる追加還元は確認されないため、還元指標としては配当性向が該当する。現金及び預金46.7億円、有利子負債0.4億円という財務余力は配当の安全性を補強するが、利益剰余金は前年比5.5億円減少しており、今後の資本配分の推移を確認する必要がある。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 遊休資産活用事業が売上高の98.3%、利益の大半を占めており、駐車場等の遊休資産供給環境や利用需要、競争環境の変化が連結業績に直接的な影響を及ぼす構造である。

  2. 新規事業の黒字定着リスク: ビジュアライゼーション事業は前年同期の0.1億円の損失から0.2億円の利益へ転換したが、売上規模は2.1億円と小さく、黒字の再現性が確認途上である。

  3. 資産投資の回収リスク: 無形固定資産は7.2億円(うちソフトウェア仮勘定4.6億円)、有形固定資産は前年比+1.2億円と投資が拡大しており、稼働開始後の償却負担と収益寄与の対応関係を継続的に確認する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(real_estate)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率17.5%8.0% (2.8%–11.2%)+9.6pt
純利益率12.5%4.4% (1.2%–7.2%)+8.0pt

自社の営業利益率・純利益率は業種中央値を大きく上回り、収益性は業界内で高位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)26.4%18.5% (6.9%–54.7%)+7.9pt

売上高成長率は業種中央値を上回るが、上位レンジ(54.7%)には及ばず業界内では中位から上位に位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高、営業利益、純利益がいずれも前年比約26〜27%の伸びで一致しており、増収に対する利益転換の質が維持されている点が確認できる。

  2. 主力の遊休資産活用事業は利益率17.7%と高水準を維持しつつ前年から小幅低下しており、粗利率と販管費率のバランスが今後の利益率トレンドを左右する構造にある。

  3. 通期計画に対する第3四半期累計の進捗率は営業利益68.3%、経常利益68.3%と標準進捗75%をやや下回っており、第4四半期の実績が通期計画達成の確認材料となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)892円
base(基準)928円
bull(強気)958円
算出前提
1株純資産(BPS)512円
調整後予想EPS190.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向70.3%
予想EPSの信頼度調整×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.81倍 / 4.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 903円〜954円、ω±0.1で 918円〜943円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。