| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥122.7億 | ¥97.1億 | +26.4% |
| 営業利益 | ¥21.5億 | ¥17.0億 | +26.6% |
| 経常利益 | ¥21.4億 | ¥16.9億 | +26.7% |
| 純利益 | ¥15.3億 | ¥12.0億 | +27.2% |
| ROE | 24.2% | 17.6% | - |
2026年9月期第3四半期累計は、主力の遊休資産活用事業の拡大を背景に増収増益が継続し、利益成長率が売上成長率を上回る形で収益性も維持した。売上高は122.7億円(前年97.1億円、YoY+26.4%)、営業利益は21.5億円(同+26.6%)、経常利益は21.4億円(同+26.7%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は15.3億円(前年12.0億円、YoY+26.8%)で、EPSは124.37円(前年101.92円、YoY+22.0%)と、純利益成長率をやや下回る伸びにとどまった。増益の主因は販管費率の改善(23.6%、前年23.9%)によるスケールメリットの発現であり、営業外・特別損益の影響は軽微で本業由来の利益成長といえる。
【売上高】売上高は122.7億円、YoY+26.4%の増収。主力の遊休資産活用事業が120.6億円(同+26.4%)と全社成長を牽引し、売上構成比98.3%を占める。ビジュアライゼーション事業は2.1億円(同+26.1%)と小規模ながら同水準の伸びを示した。
【損益】営業利益は21.5億円(YoY+26.6%)、経常利益は21.4億円(同+26.7%)とほぼ同率で推移し、営業外損益(受取利息0.1億円、為替差損0.1億円等)の影響は軽微だった。特別損失0.2億円(固定資産除却損)は一時的要因であり、経常段階の利益水準に大きな影響は与えていない。親会社株主に帰属する当期純利益は15.3億円(同+26.8%)で、税引前利益21.3億円に対し実効税率約28%を適用した平常的な水準にとどまる。粗利率は41.1%とわずかに低下した一方、販管費率が23.6%へ改善し営業利益率は17.5%を維持した。結論として増収増益であり、費用効率化を伴う質の高い増益といえる。
セグメントは「遊休資産活用事業」と「ビジュアライゼーション事業」の2区分。遊休資産活用事業は売上120.6億円(YoY+26.4%)、営業利益21.3億円(同+24.4%)、利益率17.7%と全社の中核を担い、売上構成比98.3%を占める。ビジュアライゼーション事業は売上2.1億円(同+26.1%)、営業利益0.2億円(同+325.9%)、利益率11.9%と規模は小さいながら黒字化が進展した。両セグメントとも増収増益基調にあるが、遊休資産活用事業の利益率が約5.8pt上回り、事業規模の差が収益性格差にも表れている。全社業績が単一事業の動向に大きく左右される構造である点は留意点となる。
【収益性】営業利益率は17.5%(前年17.5%、ほぼ横ばい)、粗利率は41.1%(前年41.4%から低下)、純利益率は12.5%(前年12.4%から改善)で、粗利率低下を販管費率の改善(23.6%、前年23.9%)が吸収する形となった。【キャッシュ品質】売掛金・受取手形は2.1億円と売上規模に対し低水準で、契約負債2.9億円・前受収益5.1億円は前年から増加しており、前受け収益の積み上がりが確認できる。【投資効率】ROEは24.2%で、純資産63.2億円に対し高水準の資本効率を示している。総資産は85.4億円(前年88.9億円から減少)で、資産の軽量化が進んでいる。【財務健全性】自己資本比率は74.0%(前年76.7%から低下したが高水準を維持)、長期借入金0.4億円・退職給付に係る負債0.2億円と有利子負債は限定的で、流動資産64.9億円が流動負債17.1億円を大きく上回る財務基盤にある。
キャッシュフロー計算書データの開示がないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は46.7億円で前年の57.4億円から減少しており、この間に有形固定資産が2.4億円(前年比+104.5%)、無形固定資産が7.2億円(同+33.1%)へ増加していることから、設備投資・ソフトウェア開発投資が現金流出の一因になったとみられる。利益剰余金は41.8億円で前年から減少しており、配当支払いによる株主還元が反映された可能性がある。一方、売掛金は2.1億円と低水準を維持し、契約負債・前受収益の増加が確認できることから、事業活動から生じる資金回収効率は良好に保たれていると考えられる。
当期の利益は本業由来が中心であり、非反復的要因の影響は限定的である。営業外収益0.1億円・営業外費用0.1億円(為替差損0.1億円等)と規模が小さく、営業利益21.5億円と経常利益21.4億円の差は僅少にとどまる。特別損失は固定資産除却損0.2億円のみで一時的要因として明確に区分できる。経常利益と純利益の乖離は法人税等5.9億円(実効税率約28%)に起因するもので、平常的な水準である。包括利益は15.4億円で親会社株主に帰属する当期純利益15.3億円とほぼ一致しており、為替換算調整額0.1億円を除けば両者の乖離は小さく、利益の質は高いと評価できる。
通期計画に対する進捗率は、売上高72.2%(122.7億円/170.0億円)、営業利益68.3%(21.5億円/31.5億円)、経常利益68.3%(21.4億円/31.4億円)となっている。四半期進捗の目安となる75%(Q3累計)と比較すると、売上高で▲2.8pt、営業利益で▲6.7ptとやや下回っており、Q4での積み上げが計画達成の鍵となる。具体的には、Q4単独で売上高約47.4億円、営業利益約10.0億円の計上が必要であり、これは9カ月累計の四半期平均(営業利益約7.2億円)を上回る水準となる。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われておらず、会社側は当初計画の達成を見込んでいる。契約負債・前受収益の増加は将来売上の一定の視認性を示す材料である。
会社は中間配当として63.00円を実施しており、通期の配当予想も63.00円(当四半期時点で修正なし)となっている。株式分割(2025年10月1日付、1株につき2株)を考慮した金額で記載されており、実質的な増配・減配の判断には注意を要する。通期配当予想63.00円と発行済株式数12,336千株から算出される年間配当総額は約7.8億円であり、通期純利益予想22.0億円に対する配当性向は約35.3%となる。自己資本比率74.0%、現金及び預金46.7億円という財務基盤を踏まえると、配当原資の確保余地は大きいと考えられる。自社株買いの実施は確認されない。
事業集中リスク: 遊休資産活用事業が売上高の98.3%を占め、単一事業への依存度が高い。当該事業の需要動向や成約率の変動が全社業績に直接影響する構造である。
通期計画に対する進捗遅れ: Q3累計時点の進捗率は営業利益68.3%、経常利益68.3%と、標準的な進捗ペース(75%)を下回っている。Q4で計画比不足分の積み上げが必要となる。
仕掛品増加に伴う収益認識の期ズレ: 仕掛品残高が増加しており、案件の検収・引渡しタイミング次第で収益計上やキャッシュ転換が後ズレするリスクがある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 17.5% | 8.0% (2.8%–11.2%) | +9.6pt |
| 純利益率 | 12.5% | 4.4% (1.2%–7.2%) | +8.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 26.4% | 18.5% (6.9%–54.7%) | +7.9pt |
売上高成長率は業種中央値を上回るが、IQR上限(54.7%)と比べると突出した水準ではない。
※出所: 当社集計
収益性と資本効率の高さが持続している。ROE24.2%、営業利益率17.5%を維持しつつ増収増益を達成しており、販管費率の改善(23.6%、前年23.9%)がスケールメリットの発現を示している。
通期計画進捗はQ3標準ペースをやや下回る水準(営業利益進捗68.3%)にあり、Q4での売上・利益の積み上げ状況が今後の決算で確認すべきポイントとなる。
契約負債・前受収益の増加は将来売上の視認性を高める一方、事業構成は遊休資産活用事業への集中度が98.3%と高く、仕掛品の増加も含め、案件進捗・検収タイミングの動向がモニタリングポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 957円 |
| base(基準) | 1,003円 |
| bull(強気) | 1,041円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 512円 |
| 調整後予想EPS | 190.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.96倍 / 5.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 974円〜1,034円、ω±0.1で 989円〜1,024円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。