| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥284.2億 | ¥356.7億 | -20.3% |
| 営業利益 | ¥32.7億 | ¥45.3億 | -27.8% |
| 経常利益 | ¥26.9億 | ¥41.8億 | -35.6% |
| 純利益 | ¥18.6億 | ¥28.2億 | -34.2% |
| ROE | 11.8% | 18.9% | - |
2026年度第2四半期は減収減益となり、開発案件の期ズレによる引渡し遅延が業績を押し下げた。売上高は284.2億円(前年比-20.3%)、営業利益32.7億円(同-27.8%)、経常利益26.9億円(同-35.6%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)18.6億円(同-34.2%)となった。粗利率は19.7%と前年比+0.6pt改善したが、販管費率上昇と支払利息の増加が利益率を圧迫した。通期会社計画に対する進捗率は売上高37.9%、営業利益38.5%と四半期基準の50%を下回り、下期偏重の業績構成が特徴的である。
【売上高】売上高は284.2億円で前年比-20.3%の減収となった。不動産ソリューション事業を主要事業とし単一セグメントのため事業別の内訳は開示されていないが、開発中不動産が前期末比+84.8%(+203.7億円)と大幅に積み上がっており、引渡しの期ズレが売上減少の主因と考えられる。売上原価は228.3億円で売上高より圧縮幅が小さく、売上総利益は55.9億円(粗利率19.7%、前年比+0.6pt)と採算面は底堅さを維持した。
【損益】販管費は23.2億円で前年比+1.4%増加し、販管費率は8.2%(前年比+1.75pt)へ上昇した。売上減少下でも固定費が縮小しなかったため、営業利益率は11.5%(前年比-1.2pt)に低下した。加えて営業外費用が6.0億円(うち支払利息4.5億円)に増加し、経常利益は26.9億円(同-35.6%)と営業利益より大きく減少した。純利益は18.6億円(同-34.2%)で、法人税等8.6億円を反映している。総じて減収減益であり、費用構造の重さと金利負担増が減益幅を拡大させた。
不動産ソリューション事業を主要事業とし、他事業セグメントの重要性が乏しいため、当期・前年同期ともにセグメント情報の記載を省略している。
【収益性】営業利益率は11.5%で前年同期の14.9%相当(4530/35672)から低下し、純利益率も6.5%と前年の7.9%から縮小した。粗利率は19.7%と小幅改善しており、費用構造の悪化が利益率低下の主因である。【キャッシュ品質】純利益18.6億円に対し営業CFは-210.5億円と大幅な流出となり、在庫(開発中不動産・販売用不動産)の積み増しが運転資本を-229.3億円押し下げたことが背景で、当期の利益は現金化されていない。【投資効率】ROEは11.8%であるが、自己資本比率23.9%(前年31.3%から低下)を踏まえると、財務レバレッジの上昇が寄与した面が大きい。【財務健全性】総資産は657.8億円へ拡大し、固定負債は279.9億円(うち長期借入金271.9億円)に増加した。自己資本比率は23.9%と前年から7.4pt低下し、有利子負債への依存度が高まっている。
営業CFは-210.5億円と大幅な流出で、前年同期の-122.6億円から流出幅が拡大した。主因は開発中・販売用不動産の在庫増加による運転資本の悪化(棚卸資産変動-229.3億円)であり、純利益18.6億円に対して大幅にマイナスとなっている点は利益の現金化が遅れていることを示す。投資CFは-4.1億円と軽微で、設備投資は1.1億円に留まる。財務CFは156.3億円のプラスで、長期借入の実行177.9億円と短期借入の増加10.0億円などにより営業CFの流出を補っている。結果としてフリーキャッシュフローは-214.6億円となり、当期の資金需要は主として借入により調達された。この構図は、下期の引渡し進捗によって在庫が現金化され、CFが正常化するかどうかが今後の資金繰りの分水嶺であることを示している。
当期の利益はおおむね本業由来であり、特別利益0.2億円と規模は僅少で一時的要因の影響は限定的である。営業外収益は0.3億円と小さいのに対し、営業外費用は6.0億円(支払利息4.5億円、支払手数料0.9億円)と大きく、資金調達コストの増加が経常利益を押し下げた主因である。包括利益は18.6億円で純利益とほぼ一致しており、その他有価証券評価差額等による大きな乖離は見られない。一方で、営業CFが純利益を大きく下回っている点はアクルーアル(在庫増加という非現金的な資産増)が利益の質に影響していることを示し、キャッシュ創出力の面では留意が必要である。
通期会社計画は売上高750.0億円(前年比+8.3%)、営業利益85.0億円(同+14.3%)、経常利益75.0億円(同+11.3%)であり、今回修正はない。上期の進捗率は売上高37.9%、営業利益38.5%、経常利益35.9%と、四半期進行の目安である50%を10ポイント超下回っている。この進捗ペースは下期偏重の業績構成を前提としたもので、開発中不動産として積み上がった在庫(前期末比+203.7億円)の引渡しが下期に集中することで計画達成を図る構図と読み取れる。
中間配当は無配であり、通期では1株当たり100円の配当を計画している(前回予想からの修正なし)。想定配当総額は発行済株式数ベースで約16.0億円、通期純利益計画51.3億円に対する配当性向は約31%となり、計画利益水準からは無理のない範囲である。ただし当期の営業CF・フリーキャッシュフローは大幅なマイナスであり、配当の原資は当面、借入や下期の在庫回収に依存する構造である。
在庫積み上げに伴う引渡し遅延リスク: 開発中不動産が前期末比+203.7億円(+84.8%)、販売用不動産が+25.6億円(+73.7%)と大幅に増加している。下期に引渡しが計画通り進むかどうかが、通期計画達成の前提条件となる。
高レバレッジと金利負担増リスク: 長期借入金は271.9億円(前期末比+86.2億円)、短期借入金は122.6億円(同+43.1億円)に増加し、自己資本比率は23.9%(前年31.3%)へ低下した。支払利息は4.5億円で前年から増加しており、金利環境の変化に対する感応度が高まっている。
キャッシュフロー悪化による資金繰り依存リスク: 営業CFは-210.5億円、フリーキャッシュフローは-214.6億円と大幅な流出となり、財務CF(156.3億円の調達)で補う構造となっている。営業CFの正常化が遅れる場合、借換えや追加調達への依存度がさらに高まる可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.5% | – | – |
| 純利益率 | 6.5% | – | – |
自社の営業利益率・純利益率は業種中央値との比較データが不足しており、絶対水準としては前年からの低下トレンドが特徴的である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -20.3% | – | – |
売上高成長率は業種中央値との比較データが不足しており、自社は前年から二桁の減収局面にある。
※出所: 当社調べ
開発中不動産・販売用不動産の合計積み上げ額は約229億円に達し、下期の引渡し進捗が業績・キャッシュフロー正常化の最重要な観察点となる。
自己資本比率は23.9%へ低下し、有利子負債(長短合計約394億円)への依存が進んでいる。営業CFが継続してマイナスとなる場合、借換え環境の変化が資金繰りに与える影響をモニタリングする必要がある。
通期計画に対する進捗率は3割台後半に留まるが、これは会社が前提とする下期偏重の販売スケジュールに基づくもので、進捗遅れそのものが直ちに計画未達を意味するものではない。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,696円 |
| base(基準) | 1,775円 |
| bull(強気) | 1,840円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 982円 |
| 調整後予想EPS | 340.4円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 31.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.81倍 / 5.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,723円〜1,828円、ω±0.1で 1,753円〜1,808円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。