| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥282.9億 | ¥208.0億 | +36.0% |
| 営業利益 | ¥78.9億 | ¥75.4億 | +4.5% |
| 経常利益 | ¥70.6億 | ¥68.9億 | +2.5% |
| 純利益 | ¥45.9億 | ¥45.3億 | +1.3% |
| ROE | 12.7% | 13.7% | - |
売上高は前年同期比+36.0%と大幅増収となった一方、営業利益・経常利益・純利益の伸びは一桁台にとどまり、増収に対して増益率が抑制された決算となった。売上高は282.9億円(前年208.0億円、+36.0%)、営業利益は78.9億円(前年75.4億円、+4.5%)、経常利益は70.6億円(前年68.9億円、+2.5%)、純利益(親会社株主帰属)は45.9億円(前年45.3億円、+1.3%)。増益率抑制の主因は粗利率の低下(32.8%、前年41.4%)と支払利息の増加(7.5億円、前年5.9億円)で、案件ミックスの変化と金利負担増が利益率を圧迫した。
【売上高】不動産関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の売上構成は開示されていない。売上高は282.9億円で前年同期比+36.0%の増収。バランスシート上の販売用不動産は986.8億円(前年925.7億円、+6.6%)に積み上がっており、案件パイプラインの拡大が増収を支える構図がうかがえる。
【損益】営業利益は78.9億円(+4.5%)、経常利益は70.6億円(+2.5%)、純利益は45.9億円(+1.3%)で、いずれも増収率+36.0%を大きく下回る伸びにとどまった。主因は粗利率の低下で、32.8%と前年41.4%から約8.6pt縮小している。一方、販管費率は4.9%(前年5.1%)とわずかに改善し、コスト効率は好転している。営業外では支払利息が7.5億円(前年5.9億円)に拡大し、経常利益の伸びを一段と抑えた。特別損益の計上は確認されない。結論として、当期は増収増益である一方、利益率の趨勢的な低下を伴う内容となっている。
【収益性】営業利益率は27.9%で前年36.3%から約8.4pt低下、純利益率は16.2%で前年21.8%から約5.6pt低下しており、粗利率悪化(32.8%、前年41.4%)が両指標の低下に直結している。【キャッシュ品質】営業CFは△26.1億円で、純利益45.9億円に対しマイナスに転じており、販売用不動産の積み増しに伴う運転資本の吸収がキャッシュ創出力を圧迫している。【投資効率】ROEは12.7%、EPS(基本)は226.58円で前年227.78円からほぼ横ばい(△0.5%)。純利益の伸び率(+1.3%)に対し期中平均株式数がほぼ一定のため、EPSは実質的に前年並みで着地している。【財務健全性】自己資本比率は27.5%で前年26.5%から約1.0pt改善した一方、長期借入金は715.7億円(前年585.4億円、+22.3%)と拡大しており、資産・利益成長を負債調達で支える構図が続いている。
営業CFは△26.1億円で、前年の△107.0億円からは改善したもののマイナスが継続しており、販売用不動産の増加による運転資本吸収と法人税等の支払21.4億円が資金流出の主因となっている。投資CFは△1.5億円で、設備投資1.3億円を中心とした小規模な投資にとどまる。フリーCF(営業CF+投資CF)は△27.6億円となり、投資・配当原資は財務CFで補われている。財務CFは40.4億円のプラスで、長期借入金の調達183.9億円に対し返済128.1億円、配当支払14.5億円を差し引いた結果である。現金及び預金は158.7億円(前年145.9億円)に増加しており、外部調達により手元流動性は積み増されている。
経常利益70.6億円と純利益45.9億円の差は主に法人税等21.9億円(実効税率32.3%)によるもので、特別損益に起因する一時的要因は確認されない。営業外費用9.7億円のうち支払利息が7.5億円と大半を占め、借入拡大に伴う経常的な費用として利益を圧迫している。包括利益は46.0億円で純利益45.9億円とほぼ同水準にとどまり、有価証券評価差額金0.2億円を除けば両者の乖離は小さく、収益の質を歪めるような評価損益の影響は限定的である。一方、営業CFがマイナスであるにもかかわらず会計上の純利益は前年並みを確保しており、在庫(販売用不動産)増加によるアクルーアルが利益とキャッシュの乖離を生んでいる点は留意点となる。
通期予想に対する進捗率は、売上高50.4%(282.9億円/561.5億円)、営業利益49.3%(78.9億円/159.8億円)、経常利益50.4%(70.6億円/140.1億円)、純利益50.0%(45.9億円/91.8億円)で、いずれも半期時点の標準的な進捗である50%前後に収まっている。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。上期の粗利率低下傾向が下期も継続するかが、通期計画達成における今後の観察点となる。
上期の配当実績は0円で、通期予想配当は1株98円が据え置かれている(当四半期の配当予想修正なし)。通期予想EPS454.18円に対する配当性向は約21.6%(98円/454.18円)で、利益還元は保守的な水準にとどまる。当期はフリーCFがマイナスであるものの、財務CFによる資金調達で配当支払14.5億円を実施しており、配当原資は営業キャッシュではなく借入や手元資金でカバーされている点が特徴である。自社株買いに関する記載は確認されない。
収益性低下リスク: 粗利率は32.8%と前年41.4%から約8.6pt低下し、営業利益率も27.9%(前年36.3%)に縮小している。案件ミックスや仕入コストの変化が続く場合、増収下でも利益率の一段の圧迫が生じる可能性がある。
財務レバレッジ・金利負担リスク: 長期借入金は715.7億円(前年585.4億円、+22.3%)に拡大し、支払利息も7.5億円(前年5.9億円)に増加している。自己資本比率は27.5%にとどまり、金利環境の変化が損益に与える影響が相対的に大きい財務構造である。
運転資本・在庫リスク: 販売用不動産は986.8億円と総資産1,317.8億円の約74.9%を占める。営業CFは△26.1億円で在庫増加による資金吸収が続いており、在庫の売却進捗が下期のキャッシュ創出を左右する構造となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 27.9% | – | – |
| 純利益率 | 16.2% | – | – |
業種内での比較データは限定的だが、自社の営業利益率27.9%・純利益率16.2%は同業比較の基準値として提示される。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 36.0% | – | – |
売上高成長率36.0%は不動産業界の一般的な成長率水準と比較して高い伸びを示している。
※出所: 当社集計
売上高は+36.0%の増収となった一方、営業利益は+4.5%増にとどまり、増収率と増益率の乖離が拡大した。粗利率が32.8%(前年41.4%)に低下したことが主因であり、増収局面における利益率の趨勢的な変化として注目される。
通期業績予想に対する進捗率は売上高50.4%、営業利益49.3%、純利益50.0%とおおむね計画線上で推移しており、当四半期の業績・配当予想の修正はない。
営業CFが△26.1億円と純利益45.9億円に対してマイナスに転じ、資金需要は財務CF(長期借入金調達)で賄われている。総資産の約74.9%を占める販売用不動産の売却進捗が、下期のキャッシュフロー改善に関する観察点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,956円 |
| base(基準) | 3,058円 |
| bull(強気) | 3,142円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,143円 |
| 調整後予想EPS | 491.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 21.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.43倍 / 6.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,969円〜3,152円、ω±0.1で 3,034円〜3,096円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。