クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1027.2億 | ¥845.7億 | +21.5% |
| 営業利益 | ¥83.7億 | ¥45.1億 | +85.7% |
| 経常利益 | ¥76.0億 | ¥39.4億 | +93.2% |
| 純利益 | ¥51.7億 | ¥26.5億 | +94.9% |
| ROE(年換算) | 24.5% | 12.8% | - |
Executive Summary
分譲住宅事業とアパート・収益不動産事業の増収と採算改善が重なり、増収増益かつ大幅増益となった決算である。売上高は1,027.2億円(前年比+21.5%)、営業利益は83.7億円(同+85.7%)、経常利益は76.0億円(同+93.2%)、純利益(連結の当期純利益)は51.7億円(同+94.9%)となった。粗利率改善が販管費増を吸収し、営業利益率は8.1%へ拡大したことが増益の主因である。
業績変動要因
【売上高】売上高は1,027.2億円で前年同期比+21.5%。分譲住宅事業は935.2億円(同+17.0%)で全社増収の中心を占め、アパート・収益不動産事業は59.6億円(同+262.9%)と急拡大した。その他事業は32.7億円(同+4.6%)にとどまる。
【損益】営業利益は83.7億円(同+85.7%)、経常利益は76.0億円(同+93.2%)、純利益(親会社株主帰属)は48.1億円(同+100.5%)となった。粗利率は16.1%で前年から改善し、販管費率8.0%の上昇を上回るペースで利益率が改善した。営業外では支払利息12.0億円が受取利息2.3億円を上回り、経常利益への抑制要因となっている。特別利益として子会社取得に伴う負ののれん発生益1.2億円を計上したが、税引前利益76.6億円に対する比率は限定的で、増益は本業改善によるものである。増収増益。
セグメント別分析
分譲住宅事業は売上935.2億円(同+17.0%)、セグメント利益88.9億円(同+65.9%)、利益率9.5%と前年から改善し、全社利益の中核を担う。アパート・収益不動産事業は売上59.6億円(同+262.9%)、セグメント利益5.6億円(同+830.0%)、利益率9.4%となり、規模は小さいものの成長が著しい。当期よりセグメント区分が変更され、従来「その他」に含まれていたアパート・収益不動産事業が報告セグメント化されている点に留意が必要である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は8.1%、純利益率(親会社株主帰属ベース)は約4.7%であり、前年同期の5.3%・2.8%程度から大きく改善した。【キャッシュ品質】現金及び預金は433.7億円で前年同期比43.0%減となり、販売用不動産・仕掛販売用不動産の合計2,796.5億円(総資産の76.1%)への投資拡大が背景にある。【投資効率】ROE(年換算)は24.5%であり、純利益率の低さを総資産回転率と財務レバレッジが補う構造である。【財務健全性】自己資本比率は23.0%、有利子負債は1,904億円規模で、短期借入金1,253.0億円・1年内返済長期借入金399.4億円と短期資金への依存度が高い。
キャッシュフロー分析
CF計算書の直接開示はないものの、BSの変化から資金動向を読み取ることができる。現金及び預金は前年同期の760.3億円から433.7億円へ326.6億円減少し、仕掛販売用不動産は322.1億円増加(+25.4%)した。この対応関係は、住宅・不動産の開発・在庫投資に資金が積極的に投入されたことを示す。一方で短期借入金は84.9億円増加、1年内返済予定の長期借入金は123.7億円増加しており、在庫投資を短期資金でも補っている構図がうかがえる。長期借入金自体は57.6億円減少しており、調達構成の短期化がみられる。
収益の質
今期増益の大部分は営業段階の改善によるもので、収益の質は総じて高いといえる。特別利益として計上された負ののれん発生益1.2億円は、子会社化に伴う一時的要因であり、税引前利益76.6億円に対する比率は1.5%程度と小さく、増益の実態を大きく変えるものではない。営業外では支払利息12.0億円が前年同期の7.8億円から52.7%増加し、受取利息2.3億円を大きく上回るため、金利負担の拡大は今後の経常利益にとって注視点となる。粗利率改善と販管費率の抑制がボトムラインの改善を支えており、アクルーアル面では在庫(販売用・仕掛販売用不動産)の積み増しが将来の売上・利益の実現に依存する構造である。
業績予想・ガイダンス
通期計画は売上高4,600.0億円(前年比+16.8%)、営業利益345.0億円(同+27.8%)、経常利益315.0億円(同+26.2%)である。Q1の進捗率は売上高22.3%、営業利益24.3%であり、売上進捗は標準的な25%をやや下回るものの、営業利益進捗は上回る。Q1営業利益率8.1%は通期計画上の想定利益率を上回っており、期初時点の採算は計画に対して良好に進行している。業績予想・配当予想はいずれも修正が行われている。
株主還元
通期配当予想は1株当たり150円である。通期予想EPS621.65円に対する予想配当性向は約24.1%であり、配当のみに基づく数値である。当期は株式分割(2026年4月1日付、1株を2株に分割)を実施しており、前年同期の配当実績100円は分割前の数値である点に留意が必要である。配当予想は修正されており、通期利益計画の達成状況に応じて今後の配当水準が左右される。
リスク要因
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在庫比率の高さ: 販売用不動産と仕掛販売用不動産の合計は2,796.5億円で、総資産の76.1%を占める。住宅需要の減速や販売価格の低下、在庫滞留が生じた場合、粗利率や資金回収に同時に影響する可能性がある。
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短期資金依存とレバレッジ: 短期借入金1,253.0億円と1年内返済予定の長期借入金399.4億円を合算した短期負債は大きく、現金及び預金433.7億円との比較では現金/短期負債は0.35倍程度にとどまる。自己資本比率23.0%と合わせ、借換え環境の変化への感応度が高い。
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金利負担の増加: 支払利息は11.97億円で前年同期の7.84億円から52.7%増加した。有利子負債は1,904億円規模であり、金利上昇や調達スプレッドの拡大は経常利益を押し下げる要因となり得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.1% | 7.1% (1.9%–16.0%) | +1.1pt |
| 純利益率 | 5.0% | 4.4% (2.2%–10.8%) | +0.6pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に良好な位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 21.5% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | +17.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長を示している。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
営業利益率は前年同期の5.3%から8.1%へ拡大し、粗利率改善が販管費増を吸収する構造がみられる。分譲住宅事業・アパート・収益不動産事業ともにセグメント利益率が改善しており、この改善が通期を通じて持続するかが決算上の注目点である。
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アパート・収益不動産事業は売上高が前年同期比+262.9%と急拡大し、報告セグメントへ変更されたことも含め、事業ポートフォリオの重心変化がうかがえる。この事業の販売回転と利益率の持続性は、今後の決算で確認すべき点である。
-
在庫(販売用・仕掛販売用不動産)の積み増しに対応して現金及び預金が前年同期比43.0%減少し、短期借入金・短期返済予定の長期借入金が増加した。資金調達構造の短期化が進んでいる点は、決算データ上の構造的な変化として注視される。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,866円 |
| base(基準) | 4,007円 |
| bull(強気) | 4,124円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,721円 |
| 調整後予想EPS | 660.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 24.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.47倍 / 6.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,891円〜4,129円、ω±0.1で 3,973円〜4,060円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。