クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥405.9億 | ¥380.0億 | +6.8% |
| 営業利益 | ¥77.3億 | ¥71.0億 | +8.9% |
| 経常利益 | ¥90.2億 | ¥71.6億 | +26.0% |
| 純利益 | ¥63.2億 | ¥54.1億 | +16.9% |
| ROE | 3.7% | 3.5% | - |
Executive Summary
2026年度第2四半期は増収増益となり、売上・利益ともに堅調な進捗を示した。売上高は405.9億円(前年比+6.8%)、営業利益は77.3億円(同+8.9%)、経常利益は90.2億円(同+26.0%)、純利益は63.2億円(同+16.9%)となった。増収は主力のプライムシリコンウェーハ事業の高成長(+39.0%)が牽引し、経常利益の伸びは受取利息・為替差益等の営業外収益の押し上げによるものである。
業績変動要因
【売上高】売上高405.9億円(前年比+6.8%)。セグメント別ではプライムシリコンウェーハが139.0億円(同+39.0%)と大幅増収し全社を牽引、ウェーハ再生も142.8億円(同+6.8%)と底堅い。一方、半導体関連装置・部材等は136.4億円(同-12.1%)と減収し、需要環境の悪化が影響した。
【損益】営業利益77.3億円(同+8.9%)、営業利益率19.1%(前年18.7%から+0.4pt改善)。粗利率は31.4%(前年30.6%)へ改善したが、販管費率も12.4%(前年11.9%)へ上昇し一部相殺した。経常利益は90.2億円(同+26.0%)と営業利益を上回る伸びを示し、受取利息6.6億円・為替差益4.2億円が押し上げ要因となった。純利益は63.2億円(同+16.9%)だが、非支配株主に帰属する純利益21.7億円を差し引いた親会社株主に帰属する純利益は41.5億円(同+9.2%)に留まる。増収増益の決算である。
セグメント別分析
セグメント別では利益率に大きな差がある。ウェーハ再生は営業利益50.7億円、利益率35.5%と最大の収益源。プライムシリコンウェーハは営業利益32.4億円、利益率23.3%で、売上・利益ともに前年比+39%台の高成長を示した。半導体関連装置・部材は営業利益4.1億円(前年比-54.6%)、利益率3.0%へ急低下し、需要減と採算悪化が全社の利益率を下押ししている。その他事業は0.1億円の営業損失となった。
主要財務指標
【収益性】営業利益率19.1%(前年18.7%から改善)、粗利率31.4%(前年30.6%)。ROEは3.7%となっている。【キャッシュ品質】営業CFは104.1億円で純利益63.2億円を上回り、利益の現金裏付けは良好。ただし売上債権が19.1億円、棚卸資産が12.4億円それぞれ増加し運転資本の負担が生じている。【投資効率】投資CFは-114.1億円で、うち設備投資が65.3億円を占め、能力増強・効率化投資が継続している。フリーCFは-10.0億円と一時的にマイナスとなった。【財務健全性】自己資本比率78.7%と高水準で、長期借入金は82.1億円と限定的であり、財務体質は保守的である。
キャッシュフロー分析
営業CFは104.1億円で前年比+19.7%と増加し、純利益を上回るキャッシュ創出力を維持している。減価償却費30.8億円が営業CFの基盤となる一方、売上債権の増加(-19.1億円)と棚卸資産の増加(-12.4億円)が運転資本面での負担要因となった。投資CFは-114.1億円で、設備投資65.3億円に加え定期預金への預入等の資金運用が影響した。財務CFは-73.9億円で、借入金の返済が主因とみられる。営業CFと投資CFを合算したフリーキャッシュフローは-10.0億円となり、当四半期は投資が先行する形となったが、手元の現金及び預金は972.9億円と厚く、資金繰り上の懸念は小さい。
収益の質
本業の収益力を示す営業利益が経常利益の中核をなしており、営業外収益19.3億円のうち為替差益4.2億円と受取利息6.6億円が主な構成要素である。これらは市場環境や金利水準に依存する性質があり、営業利益に比べると持続性は限定的といえる。特別損益の計上は今期見られず、前年に計上された負ののれん発生益3.7億円は今期は発生していない点で比較対象性が異なる。営業CFは純利益の1.6倍超と利益の現金裏付けは良好であり、アクルーアル面での懸念は小さい。経常利益と純利益の差は主に非支配株主に帰属する純利益21.7億円によるもので、コア収益の質自体を損なう要因ではない。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する進捗率は、売上高48.3%(405.9億円/840.0億円)、営業利益50.2%(77.3億円/154.0億円)、経常利益52.4%(90.2億円/172.0億円)である。売上・営業利益・経常利益はいずれも標準的な進捗目安である50%前後に達しており、上期として順調な進捗を示している。業績予想・配当予想の修正は今回いずれも行われていない。
株主還元
第2四半期末時点の配当は無配であり、通期予想の1株当たり配当は55円である。通期予想EPS376.54円に基づく配当性向は約14.6%であり、保守的な水準にとどまる。営業CF104.1億円および現金及び預金972.9億円という手元資金の厚さを踏まえると、配当原資の確保に懸念は小さい。自社株買いに関するデータは確認されていない。
リスク要因
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セグメント間の採算格差: 半導体関連装置・部材セグメントの営業利益率は3.0%(前年6.5%程度から低下)で、需要減退と採算悪化が全社利益率の重石となっている。
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運転資本効率の悪化: 売上債権が19.1億円、棚卸資産が12.4億円それぞれ増加し、キャッシュフロー上の資金拘束要因となっている。今後の回収・在庫管理の動向がモニタリングポイントとなる。
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営業外収益の一時性: 経常利益を押し上げた為替差益4.2億円・受取利息6.6億円は市場環境に依存する要素であり、今後の為替・金利動向により変動する可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 19.1% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +9.4pt |
| 純利益率 | 15.6% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +10.2pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく上回り、上位グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.8% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | -3.8pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、IQRの範囲内にあり平均的な水準にある。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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プライムシリコンウェーハ事業の高成長(売上+39.0%、利益+39.1%)が全社業績を牽引しており、成長ドライバーとしての位置づけが明確になっている。
-
半導体関連装置・部材セグメントの利益率低下(3.0%)が全社の利益率改善を制約している構造が確認できる。
-
自己資本比率78.7%、長期借入金82.1億円という保守的な財務構成により、投資余力を確保しつつ財務健全性を維持している点が特徴である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 5,716円 |
| base(基準) | 5,835円 |
| bull(強気) | 5,921円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 6,418円 |
| 調整後予想EPS | 420.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 14.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.91倍 / 13.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 5,670円〜6,007円、ω±0.1で 5,815円〜5,848円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。