| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥114.3億 | ¥147.3億 | -22.4% |
| 営業利益 | ¥3.4億 | ¥14.4億 | -76.3% |
| 経常利益 | ¥4.7億 | ¥15.3億 | -69.7% |
| 純利益 | ¥4.7億 | ¥10.5億 | -55.4% |
| ROE | 1.0% | 2.1% | - |
当四半期は主力事業の工事進捗鈍化と工事採算悪化が重なり、大幅な減収減益となった。売上高は114.3億円(前年147.3億円、YoY-22.4%)、営業利益は3.4億円(前年14.4億円、YoY-76.3%)、経常利益は4.7億円(前年15.3億円、YoY-69.7%)となった。純利益(連結)は4.7億円(前年10.5億円、YoY-55.4%)で、親会社株主に帰属する当期純利益は4.3億円(前年9.2億円、YoY-53.2%)となり、減益率は営業段階に比べ縮小している。これは投資有価証券売却益2.9億円を含む特別利益や受取配当金1.1億円の計上が、コア収益の落ち込みを一部相殺したためである。
【売上高】主力のMIYAJIENGINEERINGが75.1億円(YoY-28.1%、構成比57.5%)と最大の減収要因となった。MMBRIDGEは41.9億円(YoY-5.4%)と減収幅は相対的に小さく、その他(持株会社区分)は13.5億円(YoY-36.7%)。3セグメントすべてが減収となり、工事進捗の下期偏重が示唆される。
【損益】完成工事総利益率は14.4%と前年18.0%から約360bp低下し、資材・外注費上昇と案件ミックスの影響で工事採算が圧縮した。販管費率は11.4%(前年8.3%)に上昇し、減収に伴う固定費の吸収不足(ディレバレッジ)が重なった結果、営業利益率は3.0%と前年9.8%から約680bp低下した。経常利益は営業外収益(受取配当金1.1億円)でわずかに上乗せされ、純利益は投資有価証券売却益2.9億円を含む特別利益で下支えされている。結論として、当四半期は減収減益である。
セグメント利益率はMIYAJIENGINEERINGが3.3%(利益2.5億円、YoY-76.5%)、MMBRIDGEが3.1%(利益1.3億円、YoY-66.5%)といずれも3%台に沈み、前年から大幅に低下した。両セグメントとも減収幅を上回る利益減少となっており、固定費吸収不足と工事採算悪化が共通して影響している。その他(持株会社)区分は利益11.9億円・利益率88.2%と突出するが、これはセグメント間取引消去や全社費用の調整を含む特殊区分であり、連結営業利益はセグメント間消去・全社費用(△12.3億円)を経て3.4億円に縮小している。主力2セグメントの採算改善が全社利益の回復に不可欠な構図である。
【収益性】営業利益率は3.0%で前年9.8%から大幅に低下し、純利益率(連結ベース)は4.1%で前年7.1%を下回る。工事採算の悪化と販管費率上昇(11.4%、前年8.3%)が主因であり、営業レバレッジの悪化が明確である。【キャッシュ品質】現金及び預金は170.8億円で前年比+38.1%増加した一方、完成工事未収入金は310.1億円と前年403.2億円から23.1%減少しており、債権回収の進展がうかがえる。【投資効率】ROEは1.0%、総資産回転率は0.147と低水準にとどまり、収益力の回復が資本効率改善の前提となる。【財務健全性】自己資本比率は62.8%(前年60.9%相当)と高水準を維持し、流動資産494.8億円が流動負債243.6億円を大きく上回るなど、財務基盤は安定している。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は170.8億円と前年同期比+38.1%増加し、主因は完成工事未収入金の回収進展にあると考えられる。完成工事未収入金は310.1億円と前年403.2億円から93.1億円減少し、運転資本の圧縮が進んだ。一方で未成工事受入金は133.2億円とほぼ前年並みの水準を維持し、前受金として一定の資金クッションを提供している。工事損失引当金は21.8億円と前年23.9億円からやや減少したものの、依然として高水準にあり、将来の資金流出要因として留意される。
経常的な収益力は低調で、営業利益3.4億円に対し営業外収益1.3億円(主に受取配当金1.1億円)が経常利益を押し上げている。営業外収益の売上比は1.1%と過大ではないが、コア収益の脆弱さを一定程度補っている構図である。特別利益2.9億円(投資有価証券売却益)は税引前利益7.5億円の38%、純利益(連結)4.7億円の約62%に相当し、一時的要素の寄与が大きい。工事損失引当金21.8億円の計上が続いており、アクルーアルの観点からは将来の利益圧迫リスクを内包する。経常利益と純利益の差は特別利益計上により生じており、平時水準への収益回帰を確認していく必要がある。
通期計画は売上高550.0億円(YoY-2.9%)、営業利益23.0億円(YoY-49.2%)、経常利益24.0億円(YoY-50.3%)である。第1四半期の進捗率は売上高20.8%、営業利益14.8%、経常利益19.4%(4.65億円/24.0億円)となり、単純進捗率25%を下回る水準にとどまる。特に営業利益段階の遅れが大きく、工事採算悪化の影響が反映されている。親会社株主に帰属する当期純利益の通期予想20.0億円に対する進捗率は21.6%(4.3億円/20.0億円)で、特別利益・営業外収益の計上により相対的に進捗が良く見える点には留意が必要である。通期達成には下期の粗利率回復とコスト管理が鍵となる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
通期配当予想は75円(前年実績42.5円)で据え置かれている。通期予想EPS76.18円(親会社株主帰属純利益ベース)に対する配当性向は約98.5%と極めて高水準である。期中平均株式数(自己株式控除後)26,519千株を基に試算すると年間配当支払総額は約19.9億円となり、通期純利益予想20.0億円とほぼ同水準に達する。利益剰余金282.3億円と現金及び預金170.8億円の水準は短期的な配当支払能力を担保するが、業績変動に対する利益面のクッションは小さく、コア収益の回復が高配当維持の前提となる。
工事採算悪化リスク: 完成工事総利益率は14.4%と前年18.0%から約360bp低下した。資材・外注費上昇や工程遅延が主因とみられ、工事損失引当金21.8億円の高水準が一部案件の低採算を示唆する。
利益の一時的要素への依存: 税引前利益7.5億円のうち特別利益(投資有価証券売却益)が2.9億円と38%を占め、純利益(連結)4.7億円に対する寄与も大きい。営業外収益にも受取配当金1.1億円が含まれ、コア収益の脆弱さを補完する構図となっている。
高配当性向による財務柔軟性の制約: 通期配当性向は予想ベースで約98.5%と極めて高く、業績下振れ時の減配リスクや財務柔軟性低下が懸念される。現預金170.8億円・利益剰余金282.3億円は短期的な支払能力を支えるが、中期的にはコア収益の回復が前提となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.0% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -5.7pt |
| 純利益率 | 4.1% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -2.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は同業比で低位にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -22.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -28.6pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、同業他社が増収基調にある中で当社は減収局面にある。
※出所: 当社集計
当四半期は完成工事総利益率が前年から約360bp低下し、販管費率も上昇したことで営業利益率が680bp縮小した。工事採算悪化と固定費吸収不足が業績下振れの構造的要因となっている点は、今後の四半期推移で確認すべきポイントである。
純利益(連結・親会社株主帰属いずれも)は投資有価証券売却益や受取配当金といった非経常的な要素に一定程度支えられており、経常的な収益力とは乖離がある。特別利益は税引前利益の38%を占めており、利益の質を評価する上で継続性の低い要素であることに留意が必要である。
現金及び預金は前年比+38.1%増加し、完成工事未収入金は23.1%減少するなど運転資本面での改善が進んでいる。財務健全性(自己資本比率62.8%)は高水準を維持しており、短期的な資金繰り面での懸念は小さい。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,573円 |
| base(基準) | 1,596円 |
| bull(強気) | 1,613円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,843円 |
| 調整後予想EPS | 85.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 98.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.87倍 / 18.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,555円〜1,640円、ω±0.1で 1,589円〜1,601円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。