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34152027 第2四半期プライムJGAAP

TOKYO BASE(3415) 2027年度第2四半期決算

2027年度第2四半期の売上高は124.7億円(前年同期比+21.1%)、営業利益は8.6億円(同+7.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥124.7億¥102.9億+21.1%
営業利益¥8.6億¥8.0億+7.8%
経常利益¥9.2億¥6.8億+34.8%
純利益¥5.2億¥4.6億+11.9%
ROE(年換算)17.1%14.8%-

Executive Summary

当期は増収ながら営業利益の伸びが売上成長に追いつかず、収益性がやや低下した決算となった。売上高は124.7億円(前年比+21.1%)、営業利益は8.6億円(同+7.8%)にとどまり、経常利益は為替差益0.9億円の寄与もあり9.2億円(同+34.8%)、純利益は5.2億円(同+11.9%)となった。販管費が売上成長率を上回る+22.2%で増加し、営業利益率は前年同期の7.7%から6.9%へ低下した。

業績変動要因

【売上高】売上高は124.7億円で前年同期比+21.1%増収となった。衣料品販売事業の単一セグメントであり、事業別の内訳開示はないが、通期会社予想の増収率17.4%を上回るペースで推移している。

【損益】営業利益は8.6億円(同+7.8%)にとどまり、粗利率が53.6%(前年54.0%から約41bp低下)、販管費率が46.7%(同46.3%から約43bp上昇)となったことで、営業利益率は6.9%へ0.8pt低下した。経常利益は為替差益0.9億円の寄与で9.2億円(同+34.8%)と営業利益を上回る伸びを示したが、これは一時的な為替要因によるものであり、営業段階の改善とは区別する必要がある。純利益は減損損失0.7億円を含む特別損失の影響を受けつつも5.2億円(同+11.9%)となった。結論として、当期は増収増益ではあるが、増収率に対して利益成長が鈍化した「増収・利益率低下型」の決算である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は6.9%で前年同期の7.7%から低下、純利益率は4.2%で同4.5%から低下した。粗利率53.6%は高付加価値型の水準を維持するが、販管費率46.7%の上昇が収益性を圧迫している。【キャッシュ品質】営業CFは5.5億円で純利益5.2億円を上回り(営業CF/純利益1.05倍)、利益の現金裏付けは確保されているが、EBITDA(11.9億円)に対する現金転換率は0.46倍にとどまり、棚卸資産の増加5.1億円がキャッシュ創出を抑制している。【投資効率】ROE(年換算)は17.1%と高水準だが、純利益率4.2%と財務レバレッジ(総資産/純資産)約2.5倍に支えられた構造であり、資産回転率の高さが寄与している。【財務健全性】自己資本比率は39.6%で前年同期の42.0%から低下、流動比率は約131%、有利子負債(短期借入金21.0億円・1年内返済長期借入金19.0億円等)の合計に対し現金及び預金35.2億円は一定のカバーがあるものの、短期負債への依存度は相対的に高い。

キャッシュフロー分析

営業CFは5.5億円で前年同期のマイナス1.9億円から大幅に改善し、純利益5.2億円に対して1.05倍の水準となり利益の現金裏付けは確保された。ただし棚卸資産が5.1億円増加したことが運転資本の重石となり、EBITDA対比の現金転換率は0.46倍にとどまっている。投資CFはマイナス7.4億円で、うち設備投資2.6億円は減価償却費3.3億円を下回る水準である。財務CFはマイナス7.1億円で、自社株買い5.0億円と配当支払い等が含まれる。この結果、フリーCF(営業CF+投資CF)はマイナス1.9億円となり、内部創出キャッシュを上回る株主還元を実施したため、現金及び現金同等物は8.7億円減少した。フリーCF赤字下での自己株買いは、当面の資金余力を消費する形となっており、下期の在庫圧縮とキャッシュ創出力の回復が焦点となる。

収益の質

経常利益の増益率(+34.8%)が営業利益の増益率(+7.8%)を大きく上回った主因は、前年同期の為替差損に対し当期は為替差益0.9億円を計上したことであり、これは営業活動に起因しない一時的な要因として区別すべきである。特別損失0.7億円は減損損失によるもので、税引前利益・純利益を押し下げている。包括利益は5.5億円で純利益5.2億円とほぼ同水準であり、為替換算調整額0.4億円を除けば両者の乖離は大きくない。営業外収益は為替差益が中心であり、経常的な事業収益とは切り離して評価する必要がある。棚卸資産の増加が営業CFを圧迫している点も踏まえると、会計上の利益計上自体に大きな歪みは見られないものの、営業段階の収益力と経常段階の増益率には温度差がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想(売上高280.0億円、営業利益25.0億円、経常利益22.0億円)は据え置かれている。売上高進捗率は44.5%で標準的な50%を5.5pt下回るにとどまるが、営業利益進捗率は34.3%で15.7pt下回り、進捗の遅れが目立つ。経常利益進捗率は41.8%、純利益進捗率は34.5%である。下期に通期営業利益を達成するには16.4億円の営業利益が必要で、これは下期営業利益率約10.6%に相当し、上期実績の6.9%を大幅に上回る水準である。会社予想は修正されていないため計画は維持されているが、粗利率の回復または販管費抑制が下期達成の焦点となる。

株主還元

通期配当予想は1株7.00円で、通期純利益予想15.0億円に対する予想配当性向は約20.5%と、配当のみで見れば持続可能な水準にある。一方、当期は自社株買い5.0億円を実施しており、Q2累計の配当支払い2.6億円と合わせた総還元性向は純利益5.2億円に対して約147%に達する。フリーCFがマイナス1.9億円である局面での大型還元は手元資金の取り崩しを伴っており、自己資本比率も前年同期の42.0%から39.6%へ低下した。継続的な自社株買いの余地は下期の営業CF回復と在庫圧縮の進捗に左右される。

リスク要因

  1. 在庫滞留リスク: 棚卸資産は42.0億円で前年同期比+14.7%増加し、年換算DIOは約132日と高水準にある。季節性の強い衣料品において値下げ販売や評価損リスクにつながり得る。

  2. 収益性低下リスク: 販管費率が22.2%増(売上成長21.1%を上回る)となり、営業利益率は前年同期比0.8pt低下した。増収が利益成長に結びつきにくい構造が継続すれば、通期営業利益計画の未達リスクが高まる。

  3. 短期資金依存リスク: 流動負債には短期借入金21.0億円と1年内返済長期借入金19.0億円が含まれ、短期性資金への依存が相対的に高い。現金及び預金35.2億円は一定のカバーを提供するが、借換え環境の変化には留意が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.9%3.1% (1.2%–5.9%)+3.8pt
純利益率4.2%2.1% (0.6%–4.2%)+2.1pt

収益性は業種中央値を上回り、上位グループに位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)21.1%5.2% (1.2%–10.9%)+15.9pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い伸びを示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年比+21.1%と会社通期予想(+17.4%)を上回るペースで推移しているが、営業利益率は0.8pt低下しており、増収の収益化が課題として観察される。

  2. 経常利益の増益率(+34.8%)は為替差益0.9億円に支えられた面が大きく、営業利益の伸び(+7.8%)との乖離は一時的要因の寄与を示している。

  3. 営業CFは前年同期から大幅に改善し利益の現金裏付けは確認できる一方、在庫増加により現金転換率は低く、下期の在庫圧縮とフリーCFの改善余地がモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)192円
base(基準)212円
bull(強気)222円
算出前提
1株純資産(BPS)142円
調整後予想EPS35.1円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向20.5%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.49倍 / 6.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 205円〜218円、ω±0.1で 210円〜214円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。