| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥220.6億 | ¥214.4億 | +2.9% |
| 営業利益 | ¥5.9億 | ¥10.2億 | -42.2% |
| 経常利益 | ¥5.6億 | ¥9.7億 | -41.8% |
| 純利益 | ¥2.3億 | ¥4.2億 | -45.6% |
| ROE | 0.7% | 1.3% | - |
増収を確保したものの、販管費率の上昇と実効税率の急伸により大幅な減益となった決算である。売上高は220.6億円(前年比+2.9%)と3期連続の増収基調を維持した一方、営業利益は5.9億円(同-42.2%)、経常利益は5.6億円(同-41.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.3億円(同-45.6%)といずれも大幅減益となった。粗利率が72.7%(前年73.2%)へ小幅低下する中、販管費率が70.0%(前年68.5%)へ上昇し営業利益率は2.7%(前年4.8%)まで悪化、加えて実効税率が64.5%(前年52.6%)へ上昇したことが最終利益を一段と押し下げた。
【売上高】売上高220.6億円は前年比+2.9%の増収。セグメント別ではRestaurantが147.2億円(同+1.5%、構成比66.7%)、Cafeが72.4億円(同+4.3%、構成比32.8%)で、成長率の高いCafeが全社の伸びを牽引した。
【損益】営業利益は5.9億円(同-42.2%)で、粗利率が72.7%(前年73.2%、-0.5pt)へ小幅悪化する中、販管費率が70.0%(前年68.5%、+1.5pt)へ上昇したことが主因。この結果、営業利益率は2.7%(前年4.8%)へ-2.1pt低下した。経常利益は5.6億円(同-41.8%)で営業外収支の影響は限定的。特別損益は固定資産売却益1.5億円(一時的要因)が特別損失0.7億円を上回りネットで税前利益を+0.8億円押し上げたが、実効税率が64.5%(前年52.6%)へ上昇したため、純利益は税前利益6.4億円(同-27.5%)を大きく下回る2.3億円(同-45.6%)にとどまった。増収減益。
Restaurantは売上147.2億円(同+1.5%)、セグメント利益7.8億円(同-14.6%)、利益率5.3%と、増収ながら利益率が低下した。Cafeは売上72.4億円(同+4.3%)と両セグメント中最も成長したが、セグメント利益5.1億円(同-27.5%)、利益率7.1%と減益幅はRestaurantより大きい。両セグメントとも増収減益となっており、店舗運営コストの上昇が収益性を圧迫している構図がうかがえる。セグメント利益の合計12.9億円に対し、報告セグメントに配分されない全社費用(約6.1億円)を控除した営業利益は5.9億円で、全社費用の増加も利益率低下の一因となっている。
【収益性】営業利益率2.7%(前年4.8%)、純利益率1.0%(前年1.9%)といずれも低下し、EPSは10.60円(前年19.09円、-44.5%)となった。【キャッシュ品質】売上債権は55.0億円で前年64.5億円から-14.7%減少し回収面での圧迫は和らいでいるが、現金及び預金は126.2億円で前年148.7億円から-15.1%減少しており、資金の増減動向は次項CFで補足する。【投資効率】ROEは0.7%(当四半期ベース)で、純利益率1.0%×総資産回転率0.329回×財務レバレッジ2.15倍のデュポン分解による。回転率・レバレッジに大きな変化はなく、利益率低下がROE悪化の主因である。【財務健全性】自己資本比率は46.5%で前年44.7%から+1.8pt改善し、流動比率は163.8%(流動資産190.5億円/流動負債116.3億円)と良好な水準を維持している。総資産は670.9億円(前年704.5億円、-4.8%)、純資産は311.7億円(前年314.9億円、-1.0%)で、いずれも縮小しているが自己資本比率は改善している。
CF計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は126.2億円で前年同期の148.7億円から-15.1%(-22.5億円)減少した。長期借入金は164.3億円で前年174.5億円から-5.9%減少しており、期中の借入返済が資金流出の一因とみられる。未払法人税等は4.1億円で前年11.4億円から-64.0%と大きく減少しており、前期分の法人税納付が資金を圧迫したことを示唆する。流動資産全体は190.5億円で前年222.8億円から-14.5%縮小した一方、買掛金は31.2億円で前年35.1億円から-11.0%減少しており、仕入債務の圧縮も資金流出に寄与している。設備投資に関連する有形固定資産は183.8億円で前年179.1億円から+2.7%増加しており、店舗関連の投資活動は継続している模様である。総じて、借入返済・納税・仕入債務圧縮が重なり手元資金が減少した一方、自己資本比率は改善しており、財務基盤は安定的に推移している。
経常利益5.6億円に固定資産売却益1.5億円(特別利益)と固定資産除却損等0.7億円(特別損失)が加減算され、税前利益は6.4億円となった。固定資産売却益は一時的要因であり、経常的な収益力を示す経常利益(5.6億円、前年比-41.8%)の方が事業の実力に近い。最大の質的懸念は実効税率で、当期64.5%は前年52.6%から+11.9pt上昇しており、税前利益の減少率-27.5%に対し純利益の減少率が-45.6%と大きく拡大する要因となった。営業外収益は0.8億円と売上高比0.4%にとどまり、経常利益への依存度は小さい。包括利益は2.4億円(親会社株主分も同額)で、純利益2.3億円との乖離は僅少であり、その他有価証券評価差額金や退職給付に係る調整額といったその他包括利益項目の影響は限定的である。
通期予想に対する進捗率は、売上高23.7%(220.6億円/930.0億円)、営業利益11.1%(5.9億円/53.0億円)、経常利益11.0%(5.6億円/51.0億円)、純利益7.8%(2.3億円/29.0億円)といずれも単純進捗25%を下回る水準にとどまっている。特に利益系指標の進捗が売上高進捗を大きく下回っており、当第1四半期にみられた販管費率の上昇と実効税率の悪化が解消されない場合、通期計画の達成には下期における費用抑制や収益性改善が必要となる。当四半期において業績予想および配当予想の修正は行われていない。
通期の配当予想は54.00円で、通期EPS予想135.28円に基づく配当性向は約39.9%となる。前期の年間配当実績26.00円との比較では、予想が実現すれば大幅な増配となる計画である。自社株買いに関する開示はなく、株主還元は配当性向ベースでの評価にとどまる。当四半期の純利益進捗が7.8%と低位にある中、通期計画未達の場合は実質的な配当性向が上昇する可能性があり、利益動向のモニタリングが重要となる。
営業レバレッジの逆回転: 販管費率が70.0%(前年68.5%、+1.5pt)へ上昇し、売上高成長率+2.9%を上回るペースで固定費・半固定費が増加している。この状態が続く場合、増収が利益成長に結びつきにくい構造となる。
実効税率の上昇: 当期の実効税率は64.5%で前年52.6%から+11.9pt上昇し、税前利益の減少率-27.5%に対し純利益の減少率が-45.6%へ拡大する要因となった。税負担の正常化度合いが今後の最終利益回復の鍵となる。
のれん・無形資産の減損感応度: のれん147.2億円(純資産比47.2%)、無形資産合計187.6億円(総資産比28.0%)を計上しており、前期にはレストランセグメントで固定資産減損(0.7億円)を計上した実績もある。店舗収益性が悪化した場合、追加的な減損計上の可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.7% | 3.3% (0.9%–7.7%) | -0.7pt |
| 純利益率 | 1.0% | 2.2% (0.3%–6.1%) | -1.2pt |
収益性指標はいずれも業種中央値を下回っており、営業・純利益率とも小売業平均水準に届いていない。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 2.9% | 7.5% (0.4%–14.5%) | -4.6pt |
売上高成長率は業種中央値7.5%を下回り、IQRの下限寄りに位置している。
※出所: 当社集計
増収基調は継続しているが、販管費率上昇(+1.5pt)により営業利益率は2.7%(前年4.8%)へ低下しており、収益性の趨勢的な悪化が観察される。
実効税率が64.5%(前年52.6%)へ上昇したことで、税前利益の減少幅を上回る純利益の毀損(-45.6%)が生じており、税負担の推移が今後の決算解釈における注目点となる。
通期計画への進捗は売上23.7%に対し利益系指標が7〜11%台にとどまり、下期における費用コントロールの成否が通期計画達成の可否を左右する構造にある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,385円 |
| base(基準) | 1,445円 |
| bull(強気) | 1,477円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,454円 |
| 調整後予想EPS | 139.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 10.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,406円〜1,487円、ω±0.1で 1,445円〜1,445円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。