| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥142.5億 | ¥168.8億 | -15.6% |
| 営業利益 | ¥0.3億 | ¥5.3億 | -94.3% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥1.5億 | ¥6.2億 | -76.3% |
| 純利益 | ¥1.1億 | ¥4.5億 | -75.9% |
| ROE | 0.3% | 1.2% | - |
2027年度第1四半期は減収減益となり、特に営業利益が前年比-94.3%と急減したことが最大の特徴である。売上高は142.5億円(前年168.8億円、YoY-15.6%)、営業利益は0.3億円(同5.3億円、YoY-94.3%)、経常利益は1.5億円(同6.2億円、YoY-76.3%)、純利益(連結)は1.1億円(同4.5億円、YoY-75.9%)となった(親会社株主に帰属する当期純利益は0.98億円、YoY-77.7%)。売上減少に対して販管費が高止まりし、固定費の吸収力が低下したことが営業利益急減の主因であり、経常利益は受取配当金や為替差益などの営業外収益が下支えする形となった。
【売上高】売上高は142.5億円でYoY-15.6%の減収となった。当社は制御機器・産業機器・計測機器等の販売を単一セグメントとして開示しており、セグメント別の内訳は開示されていない。前年同期比で売掛金が-30.0%、買掛金が-37.3%と大きく縮小しており、取引規模全体が前年から縮小したことが売上減少と整合する。
【損益】売上原価119.3億円に対し粗利は23.2億円、粗利率は16.3%で前年16.1%から+0.2pt改善した。一方で販管費は22.9億円、販管費率は16.1%で前年12.9%から+3.2pt上昇し、粗利改善分を大きく上回る形で営業利益を圧迫した。結果として営業利益は0.3億円、営業利益率は0.2%(前年3.2%)へ約-3.0pt縮小した。経常利益は営業外収益1.2億円(受取配当金0.7億円、為替差益0.1億円等)に支えられ1.5億円となり、営業利益単体よりも下振れ幅が緩和されている。特別損失は固定資産除却損0.0億円と僅少で、経常利益と税引前利益(1.5億円)の乖離は小さい。純利益(連結)は1.1億円、うち非支配株主帰属分を除いた親会社株主に帰属する当期純利益は0.98億円となった。以上より、本四半期は減収減益である。
【収益性】営業利益率は0.2%で前年3.2%から大幅に低下し、純利益率(連結ベース)も0.8%と前年2.7%を下回る。粗利率は16.3%で前年16.1%からわずかに改善したが、販管費率が16.1%(前年12.9%)へ上昇し、収益性悪化の主因となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は137.2億円で前年147.8億円から-7.2%減少し、売掛金は119.6億円(-30.0%)、買掛金は53.8億円(-37.3%)と取引債権債務が同時に縮小する一方、棚卸資産は53.0億円(+22.6%)へ積み上がっており、在庫滞留による資金効率の低下が示唆される。【投資効率】ROEは0.3%で、親会社株主に帰属する当期純利益0.98億円を自己資本で除いた水準であり、営業利益急減を反映して低水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は72.8%(前年66.3%)へ上昇し、流動比率は約312%、当座比率は約269%と流動性は極めて厚い。総資産は531.8億円(前年571.0億円)、純資産は387.0億円(前年383.3億円)で、資産圧縮下でも自己資本は微増しており財務基盤は保守的である。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は137.2億円で前年147.8億円から-7.2%減少した。運転資本面では、売掛金が119.6億円(-30.0%)、買掛金が53.8億円(-37.3%)と同時に大きく縮小した一方、棚卸資産は53.0億円(+22.6%)へ増加しており、在庫への資金滞留が現金減少の一因になったとみられる。投資有価証券は71.3億円(前年54.1億円)へ拡大しており、評価差額の増加とあわせて資産構成の変化が確認できる。設備投資に対応する有形固定資産は49.4億円で前年から大きな変動はなく、大型投資による資金流出は限定的とみられる。現金残高137.2億円は流動負債122.5億円を上回る水準にあり、在庫増加に伴う運転資本圧迫があっても短期の資金繰りには十分な余力がある。
経常利益1.5億円のうち、受取配当金0.7億円と為替差益0.1億円を含む営業外収益1.2億円が大きく寄与しており、本業の営業利益0.3億円のみでは経常段階の利益水準を維持できていない構造がうかがえる。特別損失は固定資産除却損0.0億円にとどまり、税引前利益1.5億円と経常利益の乖離はほぼない。一方、包括利益は12.8億円で、純利益(連結)1.1億円との差額約11.7億円の大半は投資有価証券評価差額金11.8億円によるもので、有価証券の時価変動という市場要因に基づく含み益の増加である。このため、包括利益の拡大は本業の収益力改善を意味するものではなく、当期の利益の質を評価する上では経常利益・純利益の水準を中心に見る必要がある。
通期予想は売上高840.0億円(YoY+10.0%)、営業利益40.7億円(同+10.9%)、経常利益43.8億円(同+7.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益30.6億円で、当四半期に業績予想・配当予想の修正はない。第1四半期実績の進捗率は、売上高17.0%、営業利益0.7%、経常利益3.4%、親会社株主に帰属する当期純利益3.2%となり、単純な四半期均等配分の目安である25%を各指標とも大きく下回っている。特に営業利益・純利益系の進捗が極めて低く、通期計画達成には第2四半期以降の売上回復と販管費率の正常化が前提となる水準である。
通期配当予想は1株96.00円、予想EPS239.97円に基づく配当性向は約40.0%であり、標準的な水準にある。発行済株式数12,766千株(自己株式165千株)をベースにすると、年間配当総額は予想純利益30.6億円に対して十分にカバー可能な規模である。自己株式残高は0.06億円から3.22億円へ増加しており、期中に自己株式の取得が行われたことがうかがえる。現金及び預金137.2億円、自己資本比率72.8%という保守的な財務基盤は、配当の継続性を支える要素となっている。
需要減速と在庫滞留リスク: 売上高は前年比-15.6%と減少する一方、棚卸資産は53.0億円(+22.6%)へ増加しており、需要鈍化と在庫調整のミスマッチが生じている可能性がある。
収益性悪化・営業レバレッジリスク: 販管費率が16.1%と前年から+3.2pt上昇し、粗利率改善(+0.2pt)を大きく上回った結果、営業利益率は0.2%まで縮小した。売上回復が遅れた場合、固定費負担が続くリスクがある。
営業外収益への依存度上昇: 経常利益1.5億円のうち営業外収益(受取配当0.7億円、為替差益0.1億円等)が大きな割合を占めており、配当収入や為替動向次第で経常利益が変動しやすい構造になっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 0.2% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -4.1pt |
| 純利益率 | 0.8% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -3.0pt |
収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、業種内では低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -15.6% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | -18.7pt |
売上高成長率は業種中央値および下位四分位(-0.6%)をも下回り、業種内で最も低い水準にある。
※出所: 当社集計
営業利益率が前年3.2%から0.2%へ急低下し、販管費率の上昇(+3.2pt)が粗利率改善(+0.2pt)を上回った点が、本四半期の収益悪化の中心的要因である。
通期計画に対する進捗率は売上高17.0%、営業利益0.7%と第1四半期として低水準であり、経常利益・純利益は営業外収益(配当・為替差益)による下支えでかろうじて水準を維持している。
自己資本比率72.8%、現金及び預金137.2億円という財務基盤の強さは、在庫増加や収益性悪化局面においても配当性向約40%の還元水準を支える要素となっている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,914円 |
| base(基準) | 2,938円 |
| bull(強気) | 2,981円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,071円 |
| 調整後予想EPS | 248.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 11.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,857円〜3,023円、ω±0.1で 2,934円〜2,941円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。