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33712027 第1四半期プライムJGAAP

ソフトクリエイトホールディングス(3371) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は85.8億円(前年同期比+8.8%)、営業利益は11.9億円(同+7.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥85.8億¥78.9億+8.8%
営業利益¥11.9億¥11.1億+7.7%
経常利益¥13.2億¥13.3億−1.1%
純利益¥9.5億¥9.2億+3.4%
ROE3.2%3.1%-

Executive Summary

2027年度第1四半期は増収増益となったが、経常利益はほぼ横ばい、粗利率の低下が示す通り増収に対する増益率は鈍いという点が最重要ポイントである。売上高は85.8億円(前年比+8.8%)、営業利益は11.9億円(同+7.7%)、経常利益は13.2億円(同-1.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8.5億円(同+1.4%)となった。増収の主因はEcSolution・ItSolution両セグメントの拡大だが、EcSolutionの利益率低下が全社の増益ペースを抑制し、経常利益は前年並みに留まった。

業績変動要因

【売上高】売上高は85.8億円で前年比+8.8%の増収。EcSolutionが46.3億円(+7.9%)で全体の53.9%を占め主力、ItSolutionは39.6億円(+9.9%)と両セグメントともに拡大した。

【損益】営業利益は11.9億円(+7.7%)と増益を確保したが、粗利率は40.0%と前年(40.8%)から低下し、増収に対して利益成長がやや鈍い構造である。販管費率は26.1%(前年26.7%)に低下し販管費コントロールは効いているものの、原価上昇分を相殺できていない。経常利益は13.2億円(-1.1%)とほぼ前年並みで、営業外収益の縮小(前年2.2億円→当期1.3億円、持分法益の縮小が主因)が響いた。税引前利益は15.2億円(+14.6%)と大きく伸びたが、これは投資有価証券売却益2.0億円という一時的要因によるもので、経常的な収益力を反映したものではない。当期純利益(親会社株主帰属)は8.5億円(+1.4%)に留まり、税負担や非支配株主帰属損益の影響で税引前利益の伸びが吸収された。結論として、増収増益ではあるが増益率は売上成長を下回り、収益性はやや鈍化した決算である。

セグメント別分析

EcSolutionは売上46.3億円(+7.9%)と主力を維持する一方、セグメント利益は9.4億円で前年11.4億円から-16.9%の減益となり、利益率は20.4%(前年26.5%)へ大きく低下した。案件・製品ミックスの変化や外注コストの上昇が影響したとみられる。ItSolutionは売上39.6億円(+9.9%)、セグメント利益6.6億円(+25.8%)と増収増益を達成し、利益率は16.6%(前年14.5%)に改善した。人員稼働率の向上や単価是正が寄与した可能性がある。両セグメントの利益率が対照的に変動したことで、全社の増益率は売上成長を下回る結果となった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は13.9%で前年比0.15pt程度の低下、粗利率も40.0%と前年40.8%から低下しており、増収の裏で採算はやや悪化している。【キャッシュ品質】売掛金は61.0億円、買掛金は24.0億円で、回収サイクルに対して支払サイクルが短く、資金が営業資産に滞留しやすい構造が続いている。契約負債は26.7億円で前受け性の資金が一定の緩和要因となっている。【投資効率】ROEは3.2%(当社算出)で、資本規模に比して利益成長が小さく、資本効率面では改善余地がある水準にある。【財務健全性】自己資本比率は71.9%(総資産・総資本ベースでは62.2%)、現金及び預金は137.9億円と厚く、流動負債85.5億円を大きく上回るため、短期的な資金繰りの安定性は高い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の明示データはないが、BS変動から資金動向を読み取ると、現金及び預金は137.9億円で前年比+5.6億円増加している。売掛金は61.0億円で前年比-18.6億円減少し、回収が進展した可能性がある一方、買掛金も24.0億円で-7.7億円減少しており、支払サイドの圧縮も進んでいる。投資有価証券は90.4億円で+5.1億円増加し、時価評価の上昇や追加投資が示唆される。未払法人税等は前年比-8.7億円と大きく減少しており、前期分の納税による資金流出が期中に完了したとみられる。全体として、営業資産の圧縮と投資資産の積み増しが同時に進み、現金水準は緩やかに積み上がる構造となっている。

収益の質

当期の経常的な収益力は営業利益11.9億円が中心であり、営業外収益は1.3億円(売上比1.5%)と限定的で、受取配当金0.2億円などが主体である。一方、特別利益として投資有価証券売却益2.0億円が計上され、税引前利益15.2億円を押し上げている点は一時的要因として区別すべきである。この一時益を除けば、税引前利益の実質的な伸びは前年からの経常利益の動き(-1.1%)に近い水準にとどまると考えられる。経常利益13.2億円と純利益8.5億円(親会社株主帰属)の乖離は、法人税等5.8億円および非支配株主帰属純利益0.9億円によるもので、税負担・非支配株主要因による構造的な差であり、特段の異常性は見られない。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.2%(85.8億円/370.0億円)、営業利益18.9%(11.9億円/63.0億円)、経常利益20.1%(13.2億円/65.5億円)となっている。単純な四分の一(25%)を基準とすると、営業利益の進捗はやや遅れており、EcSolutionの利益率低下が背景にあるとみられる。通期計画は売上+7.6%、営業利益+1.5%、経常利益+0.1%という増収微増益を想定しており、当第1四半期の経常利益-1.1%の動きは概ね計画の範囲内である。業績予想・配当予想の修正はいずれも「無し」であり、会社側は現時点で通期計画を維持している。

株主還元

通期の配当予想は1株62円、EPS予想165.75円に基づく配当性向は約37.4%である。前年の配当は1株31円であったため、通期計画上は前年比で増配となる見通しである。自己株式は2,078千株保有しており、現時点で新規の自社株買いに関する言及はない。現金及び預金137.9億円という厚い手元資金と自己資本比率71.9%という健全な財務基盤は、配当原資の安定性を支える要因となっている。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: EcSolutionが売上の53.9%を占め、同事業の利益率が前年26.5%から20.4%へ低下しており、案件ミックスや外注コスト変動が全社収益に与える影響が大きい。

  2. 運転資本・回収効率リスク: 売掛金61.0億円に対し買掛金24.0億円と資産側が厚く、回収サイクルの長さが資金効率上の課題となっている。

  3. 一時的収益への依存リスク: 税引前利益の押し上げに投資有価証券売却益2.0億円が寄与しており、当該一時益を除いた場合の経常的な収益成長は限定的である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率13.9%8.1% (2.3%–15.9%)+5.8pt
純利益率11.0%5.9% (1.6%–10.7%)+5.2pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)8.8%9.3% (0.4%–16.9%)−0.5pt

売上成長率は業種中央値とほぼ同水準で、成長ペースは業種内で中位に位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 増収増益ではあるが、EcSolutionの利益率が前年26.5%から20.4%へ低下しており、収益性の質を見る上では主力事業の採算変化が注目点となる。ItSolutionの利益率改善(14.5%→16.6%)がこれを一部相殺している。

  2. 通期進捗は売上23.2%、営業利益18.9%と、単純基準の25%に対しやや遅れている。業績・配当予想の修正は行われておらず、会社側は通期計画達成を見込んでいる点が確認できる。

  3. 税引前利益の伸び(+14.6%)は投資有価証券売却益という一時的要因に依拠しており、経常的な収益力の判断にはこの一時益を除いた視点が有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,308円
base(基準)1,345円
bull(強気)1,390円
算出前提
1株純資産(BPS)1,171円
調整後予想EPS173.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向37.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.15倍 / 7.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,307円〜1,384円、ω±0.1で 1,340円〜1,351円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。