| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥201.9億 | ¥242.4億 | -16.7% |
| 営業利益 | ¥-2.6億 | ¥-7.4億 | +64.5% |
| 経常利益 | ¥-6.4億 | ¥-8.1億 | +20.7% |
| 純利益 | ¥-7.0億 | ¥-11.6億 | +40.0% |
| ROE | -2.0% | -3.3% | - |
2027年3月期第1四半期は減収の一方で損失幅が大きく縮小し、収益性は改善局面にあるが、通期計画の後半偏重リスクが残る決算となった。売上高は201.9億円(前年242.4億円、YoY-16.7%)と、主力コークス事業の外部売上減少(-23.7%)が響いた。営業損益は-2.6億円(前年-7.4億円)と4.8億円改善し、経常損益も-6.4億円(前年-8.1億円)、純損益は-7.0億円(前年-11.6億円)となった。粗利率6.8%(前年4.0%)、営業利益率-1.3%(前年-3.0%)と改善傾向にあるが、なお損失基調であり収益構造の本格的な立ち直りには至っていない。
【売上高】売上高は201.9億円で前年比-16.7%の減収。主因はコークス事業の外部売上減(120.8億円、-23.7%)で、全社売上の58.5%を占める主力事業の縮小が全体を押し下げた。燃料・資源リサイクル事業は52.7億円(-0.3%)とほぼ横ばい、総合エンジニアリング事業は22.8億円(-8.0%)で減収となったが、その他事業も10.2億円(-25.2%)と減少した。
【損益】営業損失は2.6億円(前年-7.4億円)と4.8億円改善し、販管費の抑制(16.4億円、前年比-3.3%)と粗利率の回復(6.8%、前年4.0%)が寄与した。セグメント別ではコークス事業が-7.0億円(前年-14.1億円)と赤字継続ながら大幅に縮小し、総合エンジニアリングは営業利益4.1億円(+14.2%)と利益率18.1%で全社収益を牽引した。経常損益は支払利息の増加(2.98億円、前年2.16億円)が重石となり-6.4億円、純損益は特別損益(利益2.5億円、損失2.8億円)を含め-7.0億円となった。減収減益ではあるが損失幅は縮小しており、減収の中での損益改善という点が特徴である。
セグメント別では、総合エンジニアリング事業が売上22.8億円(前年比-8.0%)、営業利益4.1億円(同+14.2%)、利益率18.1%と最も高い収益性を示し、全社収益への貢献度が最大となった。燃料・資源リサイクル事業は売上52.7億円(-0.3%)とほぼ前年並みだが、営業利益3.9億円(-39.7%)と利益率が7.5%へ低下し、採算面での圧迫がみられる。主力のコークス事業は売上120.8億円(-23.7%)と大幅減収が続くも、営業損失は-7.0億円(前年比+50.4%改善)と縮小し、利益率は-5.8%とマイナスながら改善方向にある。売上構成比でコークス事業が58.5%を占めており、同事業の市況・稼働動向が全社業績を左右する構造が続いている。
【収益性】営業利益率は-1.3%(前年-3.0%)、純利益率は-3.5%(前年-4.8%)と、いずれも損失圏ながら改善方向にある。粗利率は6.8%と前年4.0%から+287bp改善し、販管費率も8.1%(前年7.0%)とやや上昇したが、売上原価率の低下が全体の収益性改善に寄与した。【キャッシュ品質】棚卸資産は138.3億円(前年比+31.8%)、買掛金は127.9億円(同+33.2%)と増加し、在庫を仕入債務で賄う構図がみられる。売掛金も105.7億円(+7.2%)と増加しており、運転資本の膨張が現金化のタイミングを遅らせている可能性がある。【投資効率】ROEは-2.0%(前年推計値より改善)で、総資産回転率は低水準にとどまり、資本効率面での課題が残る。EPSは-2.39円(前年-3.98円)と損失幅は縮小した。【財務健全性】自己資本比率は26.5%(前年27.5%)とわずかに低下し、流動資産474.5億円に対し流動負債573.5億円と流動比率は1を下回る水準にある。長期借入金293.5億円を含む有利子負債水準は高く、支払利息の増加(2.98億円、前年2.16億円)が経常損益を圧迫している。
本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示はないため、バランスシートの変動から資金動向を分析する。棚卸資産が138.3億円(前年比+31.8%)へ増加し、買掛金も127.9億円(+33.2%)と増加していることから、在庫積み増しを仕入債務でファイナンスする構図がうかがえる。売掛金も105.7億円(+7.2%)へ増加し、営業損益の改善が進む一方で運転資本は拡大しており、損益改善が直ちに資金創出につながっていない可能性がある。現金及び預金は56.7億円(前年63.9億円)へ減少し、短期借入金387.4億円との比較では現金の裏付けが限定的である。有形固定資産は763.5億円と資本集約度の高い事業構造を維持しており、投資規模の大きさが資金繰りの柔軟性に影響を与えうる点は留意される。
当期の経常損益と純損益の差異は、特別損益の影響を反映したものである。特別利益2.5億円(固定資産売却益0.3億円等)と特別損失2.8億円(固定資産除却損2.1億円)がほぼ相殺関係にあり、純損失への影響は限定的だが、反復性に乏しい項目である点は収益の質を評価する上で留意点となる。営業外損益では受取配当金0.4億円に対し支払利息3.0億円が発生し、営業外費用合計4.9億円が経常損益を押し下げる主要因となっている。営業外収益は売上高の0.5%程度と小規模であり、営業外費用が経常段階の損益に与える影響の方が大きい。また、棚卸資産・売掛金の増加という会計上のアクルーアル要素が拡大しており、損益計算書上の改善が現金ベースの回収と一致していない可能性がある点は、収益の質を評価する際の留意事項である。
通期業績予想は売上高1,016.0億円(前年比+11.2%)、営業利益36.0億円(同+493.1%)、経常利益20.0億円、EPS予想1.72円としており、当四半期に修正はない。第1四半期の進捗率は売上高で19.9%(単純進捗率25%を下回る)、営業損益は損失計上と、いずれも下期偏重の前提を織り込んだ計画となっている。通期達成には、コークス事業の市況・稼働の正常化と、総合エンジニアリング事業における高マージン案件の計画通りの進捗が鍵となる。第1四半期時点では損益の改善傾向は確認できるものの、通期計画との進捗差は大きく、下期の事業環境が計画達成の分水嶺となる。
2027年3月期の配当については未定であり、配当予想額の開示が可能となった時点で速やかに開示するとされている。前年同期の1株当たり配当も0円であり、当期第1四半期時点では損失計上が継続していることから、配当政策の方向性を判断できる材料は限定的である。
事業集中リスク: 売上構成の58.5%を占めるコークス事業が-7.0億円の営業損失を継続しており、同事業の市況・稼働動向が全社業績を左右する構造となっている。
流動性・資金繰りリスク: 流動資産474.5億円に対し流動負債573.5億円と流動比率が1を下回り、短期借入金387.4億円に対し現金及び預金は56.7億円にとどまる。
運転資本膨張リスク: 棚卸資産が138.3億円(前年比+31.8%)、買掛金が127.9億円(+33.2%)と増加し、在庫・仕入債務の積み上がりが資金繰りの柔軟性に影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -1.3% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -10.0pt |
| 純利益率 | -3.4% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -10.5pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく下回り、製造業平均と比較して収益構造の改善余地が大きい状況にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -16.7% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -22.9pt |
同業他社が概ね増収基調にある中、自社は主力事業の縮小により大幅な減収となっており、成長性の面でも業種内で劣後している。
※出所: 当社調べ
損益は改善局面にあるが赤字継続: 粗利率は前年4.0%から6.8%へ、営業利益率は-3.0%から-1.3%へ改善したが、依然として営業・経常・純損益のいずれも損失圏にとどまっている。
収益貢献の偏在: 総合エンジニアリング事業が営業利益4.1億円・利益率18.1%と全社収益を牽引する一方、主力のコークス事業は赤字が継続し、収益構造の集中度リスクが残る。
運転資本の拡大: 棚卸資産・買掛金・売掛金がいずれも増加しており、損益改善が資金創出に直結しない構造となっている点は、今後のキャッシュフロー動向を確認する上での注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 91円 |
| base(基準) | 92円 |
| bull(強気) | 92円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 117円 |
| 調整後予想EPS | 2.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.78倍 / 46.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 89円〜94円、ω±0.1で 91円〜92円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。