| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3805.2億 | ¥3260.6億 | +16.7% |
| 営業利益 | ¥257.4億 | ¥142.0億 | +81.3% |
| 税引前利益 | ¥231.7億 | ¥116.6億 | +98.7% |
| 純利益 | ¥149.3億 | ¥74.5億 | +100.4% |
| ROE | 1.5% | 0.7% | - |
増収に加え利益率改善が伴う増収増益決算で、営業レバレッジの効いた強い立ち上がりとなった。売上高は3,805.2億円(前年3,260.6億円、+16.7%)、営業利益は257.4億円(同142.0億円、+81.3%)、税引前利益は231.7億円(+98.7%)、純利益(連結・親会社株主帰属)は151.7億円(前年80.2億円、+89.2%)となった。粗利率改善と販管費の伸び抑制が利益拡大を主導し、住宅需要の底堅さを背景にセグメント全体で概ね2桁の増収を確認できる。
【売上高】売上高は3,805.2億円と前年比+16.7%の増収。セグメント別では一建設グループ1,029.2億円(+19.3%)、飯田産業グループ769.9億円(+21.4%)、アーネストワングループ739.0億円(+16.3%)、東栄住宅グループ577.5億円(+15.1%)が2桁増収で全体を牽引。タクトホームグループは431.9億円(+6.5%)と相対的に伸びが鈍い。
【損益】売上総利益は705.4億円(粗利率18.5%、前年比+79bp)、販管費率は11.7%(前年13.5%から低下)と、増収に対し販管費の伸びが抑制され正の営業レバレッジが働いた。営業利益は257.4億円(+81.3%、利益率6.8%、前年4.4%)。金融費用29.7億円を吸収しつつ税引前利益231.7億円、純利益149.3億円(連結)となった。セグメント利益ではタクトホームが25.9億円(-6.7%)と減益、その他のセグメント外事業も27.4億円の損失を計上しており、増収増益の中でも収益性のばらつきが見られる。結論として増収増益。
報告セグメント6社のうち5社が増益となった。一建設グループは営業利益72.8億円(+32.7%、利益率7.1%)で最大の増益額を計上。飯田産業グループは69.0億円(+51.4%、利益率9.0%)と利益率・増益率ともに高水準。アーネストワングループ56.1億円(+31.7%、利益率7.6%)、東栄住宅グループ53.0億円(+29.7%、利益率9.2%)も堅調。アイディホームは8.6億円(+525.4%)と低base効果ながら大幅増益。一方タクトホームグループは25.9億円(-6.7%、利益率6.0%)と唯一の減益セグメントであり、セグメント間の収益性格差が拡大している。報告セグメント外事業は27.4億円の損失(前年比損失拡大)で、全体利益を押し下げる要因となっている。
【収益性】営業利益率は6.8%で前年4.4%から+242bp改善、純利益率も3.9%(前年2.3%)へ上昇し、増収に伴う粗利率改善(18.5%、+79bp)と販管費率低下(11.7%)が寄与した。【キャッシュ品質】棚卸資産は1兆305.3億円と総資産の50.2%を占め、期中で+644.9億円増加している一方、買掛金は-139.4億円減少しており、運転資本はキャッシュを吸収する方向に動いている。【投資効率】ROEは1.5%(四半期利益ベースの単純年率換算前の値)で、総資産回転率は低位にあり、在庫依存型のビジネスモデルが資本効率のボトルネックとなっている。【財務健全性】自己資本比率は49.9%(前年50.8%からわずかに低下)、有利子負債は短期5,112.9億円・長期3,086.1億円で短期調達への依存度が相対的に高いが、流動資産1兆5,001.0億円に対し流動負債6,631.2億円と流動性は厚い。
キャッシュフロー計算書の直接開示はないが、BS変動から資金動向を読み取ると、営業利益の伸長に対し運転資本の増加がキャッシュを吸収する構図が見られる。棚卸資産は+644.9億円増加、契約資産も+27.1億円増加した一方、買掛金は-139.4億円、未払法人税等は-105.9億円減少しており、これら運転資本の変動は営業キャッシュフローを圧迫しやすい組み合わせとなっている。これを短期借入金の増加(+467.5億円)で一部ブリッジしている状況がうかがえ、現金及び預金は3,666.5億円から4,102.7億円へ減少している。設備投資は有形固定資産の変動が小幅(+4.97億円)であることから限定的とみられ、資金の主な使途は土地仕入を含む在庫投資と判断される。
今四半期の増益は本業由来の経常的な収益改善が中心であり、特別項目や一時的要因の影響は限定的である。営業外収支は金融収益2.6億円、金融費用29.7億円、持分法投資損益1.3億円と規模が限定的で、営業利益から税引前利益への乖離は主に金融費用によるものである。法人税等は82.4億円(実効税率約35.6%)で税負担はやや重く、税引前利益231.7億円から純利益149.3億円への圧縮要因となっている。包括利益合計は155.2億円(親会社株主分158.3億円)で、純利益149.3億円との差異は在外営業活動体の外貨換算差額+4.9億円等のその他の包括利益によるもので、純利益との乖離は小さく収益の質は良好と評価できる。
通期計画(売上高16,630億円、営業利益1,036.0億円、純利益659.0億円)に対する進捗率は、売上高22.9%、営業利益24.9%、純利益(連結)22.7%と、四半期均等進捗(25%)に対しほぼ標準的な水準にある。営業利益の進捗が売上高進捗を上回っており、通期でも利益率改善の継続が示唆される。会社は業績予想・配当予想ともに修正を行っておらず、当初計画を維持している。
会社予想の年間配当は1株92円で、2026年3月期第2四半期末には普通配当45円に加え「大阪・関西万博」出展記念配当10円を含む配当が予定されている。前年配当は55円であったのに対し、当期予想は92円と増配計画となっている。会社予想の親会社株主帰属純利益659.0億円と発行済株式数(自己株式控除後、約2.763億株)に基づく配当総額を踏まえると、配当性向はおおむね39%程度の水準にあり、利益成長を伴った配当計画として持続性に大きな懸念は見られない。
在庫水準・運転資本効率リスク: 棚卸資産は1兆305.3億円で総資産の50.2%を占め、前年から+644.9億円増加している。在庫依存型の事業構造のため、販売消化ペースが鈍化した場合、運転資本の資金拘束とキャッシュフロー圧迫につながりやすい。
短期資金調達への依存リスク: 有利子負債のうち短期分が5,112.9億円と長期分3,086.1億円を上回り、開発・販売サイクルに応じた短期調達への依存度が高い。金利上昇局面ではリファイナンスコストの増加や満期ミスマッチのリスクが相対的に高まる。
セグメント間の収益性格差リスク: タクトホームグループが営業利益25.9億円(-6.7%)と唯一の減益セグメントとなっており、報告セグメント外事業も27.4億円の損失を計上している。セグメント間の利益率は5.1%〜9.2%とレンジが広く、事業ミックスの変化による全体収益性への影響をモニタリングする必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.8% | 7.1% (1.9%–16.0%) | -0.3pt |
| 純利益率 | 3.9% | 4.4% (2.2%–10.8%) | -0.5pt |
自社の利益率は業種中央値をわずかに下回るが、業種内IQRのレンジ内に収まっており大きな見劣りはない。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 16.7% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | +12.3pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高成長グループに位置する。
※出所: 当社調べ
増収に加え営業利益率が前年4.4%から6.8%へ+242bp改善し、粗利率上昇と販管費率低下による正の営業レバレッジが顕在化している点は、業績の質の観点で注目される。
通期計画に対する進捗は売上22.9%、営業利益24.9%とほぼ標準的な軌道にあり、業績予想・配当予想の修正は行われていない。
棚卸資産が総資産の50.2%を占め期中で+644.9億円増加している点、および短期有利子負債が長期を上回る資金構造は、今後の運転資本効率とリファイナンス動向を確認するうえでの注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,407円 |
| base(基準) | 3,447円 |
| bull(強気) | 3,480円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,702円 |
| 調整後予想EPS | 251.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 38.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,352円〜3,547円、ω±0.1で 3,439円〜3,453円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。