| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2857.7億 | ¥2879.8億 | -0.8% |
| 営業利益 | ¥465.9億 | ¥413.3億 | +12.7% |
| 経常利益 | ¥407.2億 | ¥375.1億 | +8.6% |
| 純利益 | ¥262.7億 | ¥307.4億 | -14.5% |
| ROE | 2.8% | 3.4% | - |
売上高がほぼ横ばいの中で利益率改善により営業・経常利益は増益となったが、前年計上の特別利益の反動剥落と金利費用増加により最終利益は減益となった。売上高は2,857.7億円(前年比-0.8%)、営業利益は465.9億円(同+12.7%)、経常利益は407.2億円(同+8.6%)となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は255.0億円(同-16.8%)で、前年に計上された子会社株式売却益等の特別利益(約97.0億円)の剥落と支払利息の増加が押し下げ要因となった。
【売上高】売上高は2,857.7億円で前年比-0.8%とほぼ横ばい。セグメント別では管理運営事業が1,013.2億円(+25.8%)と伸長し、全体の35.5%を占める最大セグメントへ変化した。都市開発事業は723.4億円(-26.4%)と案件計上の谷に当たり、不動産流通事業(仲介)は950.3億円(-6.7%)と市況鈍化の影響がみられる。戦略投資事業は235.3億円(+29.1%)と拡大した。
【損益】営業利益は465.9億円(+12.7%)、営業利益率は16.3%(前年14.4%から+1.9pt改善)。粗利率が26.6%(前年23.3%から+3.3pt改善)となり、販管費率の上昇(10.3%、前年8.9%)を吸収した。セグメント利益は管理運営が211.6億円(+374.4%、利益率20.9%)と急拡大し牽引役となる一方、都市開発は116.0億円(-46.2%)、不動産流通は163.4億円(-20.1%)と減益、戦略投資は5.9億円で黒字転換した。経常利益は407.2億円(+8.6%)と営業段階の増益を反映したが、支払利息の増加(61.4億円、前年45.2億円)が伸びをやや抑制した。親会社株主に帰属する当期純利益は255.0億円(-16.8%)で、前年の特別利益(子会社株式売却益等、約97.0億円)の反動剥落と非支配株主帰属利益の増加(7.7億円、前年1.0億円)が主因である。営業・経常段階でみれば減収増益、最終利益は一時的要因の反動により減益という構図である。
管理運営事業が営業利益211.6億円(+374.4%、利益率20.9%)と急拡大し、全社営業利益465.9億円の45.4%を占める最大の利益源に転じた。マンション・ビル管理やリゾート・ホテル運営などストック型収益の伸長が寄与したとみられる。都市開発事業は営業利益116.0億円(-46.2%、利益率16.0%)と大幅減益で、オフィス・マンション分譲案件の計上時期による谷に当たる。不動産流通事業(仲介)は営業利益163.4億円(-20.1%、利益率17.2%)で市況鈍化の影響がみられる。戦略投資事業は営業利益5.9億円(前年5.9百万円の赤字から黒字転換、利益率2.5%)と改善したが利益貢献度はなお小さい。事業ポートフォリオ内でフロー型(都市開発)からストック型(管理運営)への収益構造シフトが当四半期の特徴である。
【収益性】営業利益率は16.3%で前年14.4%から+1.9pt改善し、粗利率も26.6%(前年23.3%)へ上昇した。親会社株主に帰属する当期純利益ベースの純利益率は8.9%で前年10.6%から-1.7pt低下しており、営業段階の改善とは対照的に最終利益率は縮小した。ROEは2.8%である。【キャッシュ品質】キャッシュフロー計算書の開示はないが、現金及び預金は152.7億円と前年187.8億円から減少し、販売用不動産が672.3億円(前年615.5億円、+9.2%)へ積み上がっており、開発在庫が資金を吸収する構造がうかがえる。【投資効率】総資産は34,756.5億円(前年34,190.5億円、+1.7%)に対し四半期売上高は横ばいで、資産効率は資産規模の拡大に見合う伸びを示していない。【財務健全性】自己資本比率は26.8%で前年26.3%からわずかに改善し、流動比率は269.4%と短期流動性は厚い。営業利益に対する支払利息の倍率(インタレストカバレッジ)は7.6倍で、有利子負債19,169.2億円は自己資本9,107.2億円の約2.1倍に相当し、レバレッジは高水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は152.7億円と前年187.8億円から-35.1億円減少しており、資金の使途としては販売用不動産の積み増し(+56.8億円、672.3億円)が主因とみられる。有利子負債は短期借入金が181.8億円(前年206.1億円、-24.3億円)へ圧縮される一方、長期借入金は1,300.9億円(前年1,279.6億円、+21.3億円)へ増加し、社債は331.1億円で横ばいと、短期から長期への構成シフトがみられる。開発在庫の積み上がりは、将来の販売・引渡進捗によるキャッシュ創出のタイミングに依存する点で、資金効率のモニタリング対象となる。
経常利益407.2億円は営業利益465.9億円に営業外収益18.0億円(受取配当金3.6億円等)と営業外費用76.7億円(うち支払利息61.4億円)を加減して構成され、支払利息の増加(前年45.2億円から+16.1億円)が経常段階の伸びを抑制する経常的な負担要因となっている。特別損益は当期は特別損失0.1億円のみで、前年に計上された子会社株式売却益等の特別利益(合計97.0億円)は当期は発生しておらず、この反動剥落が純利益の減益に直結した一過性要因である。包括利益は315.1億円で純利益(連結ベース262.7億円)を上回り、持分法適用会社のその他包括利益持分(+37.3億円)や繰延ヘッジ損益(+12.2億円)、為替換算調整額(+10.2億円)がプラスに寄与している。純利益と包括利益の間には評価性の変動要素による乖離があり、経常的な事業収益力とは別の要因として区別してとらえる必要がある。
通期計画に対する進捗は、売上高が20.4%(2,857.7億円/14,000.0億円)とやや遅れる一方、営業利益は24.5%(465.9億円/1,900.0億円)、経常利益は25.3%(407.2億円/1,610.0億円)、純利益は25.5%(255.0億円/1,000.0億円)と標準進捗(1Q=25%)にほぼ到達している。売上高の進捗遅れは都市開発事業の案件計上が下期に偏重する事業特性を反映したものとみられ、利益系指標は粗利率改善によって計画線に沿った進捗を確保している。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はない。
会社計画では通期EPS 140.02円に対し配当予想は50.00円で、配当性向は35.7%となる。自己株買いに関する開示はなく、配当のみによる株主還元方針である。インタレストカバレッジ7.6倍、自己資本比率26.8%の財務基盤を踏まえると、現行の利益水準に対して配当性向は保守的な水準に位置づけられる。
開発案件計上の時期偏在: 都市開発事業は売上高-26.4%、営業利益-46.2%となっており、分譲・開発案件の計上タイミングによって四半期間の業績変動が大きい。通期計画達成には下期の計上進捗が焦点となる。
金融費用の増加: 支払利息は61.4億円(前年45.2億円、+35.7%)に増加し、有利子負債19,169.2億円の水準を背景に金利負担が経常利益の伸びを抑制している。インタレストカバレッジは7.6倍と支払余力は確保されているが、金利環境次第で負担がさらに増す可能性がある。
開発在庫(販売用不動産)の積み上がり: 販売用不動産は672.3億円(前年615.5億円、+9.2%)に増加しており、在庫の販売・引渡進捗が遅れた場合、資金効率や評価に影響し得る構造にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.3% | 7.1% (1.9%–16.0%) | +9.2pt |
| 純利益率 | 9.2% | 4.4% (2.2%–10.8%) | +4.8pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で高水準に位置づけられる。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -0.8% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | -5.2pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、増収基調にある同業他社と比べてトップライン伸長は鈍い位置づけにある。
※出所: 当社集計
営業利益率は16.3%(前年14.4%から+1.9pt)へ改善し、ストック型収益である管理運営事業の営業利益が+374.4%と急拡大したことで、利益構成が都市開発(フロー型)から管理運営(ストック型)へシフトしている点が構造的な変化として観察される。
純利益の減益は前年計上の特別利益(子会社株式売却益等、約97.0億円)の反動剥落と支払利息増加という要因が中心であり、経常利益までは増益基調が維持されている点は区別して理解する必要がある。
通期進捗は売上高がやや遅れる一方、利益系指標は標準線(25%)にほぼ到達しており、都市開発事業の下期計上進捗が通期計画達成の鍵となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,324円 |
| base(基準) | 1,367円 |
| bull(強気) | 1,412円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,277円 |
| 調整後予想EPS | 149.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.069(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.07倍 / 9.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,329円〜1,407円、ω±0.1で 1,365円〜1,371円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。