| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥145.2億 | ¥97.1億 | +49.5% |
| 営業利益 | ¥2.3億 | ¥-8.1億 | +129.0% |
| 経常利益 | ¥-3.8億 | ¥-12.2億 | +69.0% |
| 純利益 | ¥-2.9億 | ¥-11.7億 | +75.6% |
| ROE | -0.5% | -2.1% | - |
2027年度Q1は売上高が前年同期比+49.5%と大幅増収となり、営業損益も黒字転換したが、金利負担の重さから経常段階以下は赤字を継続する決算となった。売上高は145.2億円(前年97.1億円、+49.5%)、営業利益は2.3億円(前年-8.1億円)、経常利益は-3.8億円(前年-12.2億円、+69.0%)、純利益は-2.9億円(前年-11.7億円、+75.6%)。増収の主因は分譲主体のCondominium事業の引渡進捗であり、粗利率も26.4%(前年25.9%)に改善したが、支払利息5.8億円が営業利益を上回り、経常段階での赤字継続を招いている。
【売上高】売上高は145.2億円と前年比+49.5%の増収。セグメント別では、Condominium(分譲)が84.1億円(+209.9%)と急増し全体を牽引、売上構成比は57.9%に達した。一方AssetManagementは38.2億円(-20.1%)、PropertyManagementは25.3億円(-0.5%)とほぼ横ばい・減収であり、分譲事業への依存度が高まっている。
【損益】営業利益は2.3億円で前年の-8.1億円から黒字転換した。しかし営業外費用の支払利息5.8億円が重く、経常利益は-3.8億円、純利益は-2.9億円と赤字が続く。営業利益率1.6%は低水準ながら前年のマイナスから改善し、増収増益(営業段階)の構図だが、金利負担により最終利益は赤字が継続している。
セグメント利益では、PropertyManagementAndRelatedServices(不動産関連サービス)が1.9億円(+98.9%)、マージン7.4%と最も安定的な収益源となっている。AssetManagementは2.1億円(-79.8%)と大幅減益で、資産運用ビジネスの収益力が低下した。主力の売上を占めるCondominium(分譲)は-2.2億円の営業損失(前年比+88.7%で損失縮小)で、増収下でも赤字が続き、分譲型ビジネスの収益ボラティリティの高さが表れている。サービス系の利益率が高く、分譲は売上規模の割に利益貢献が乏しい構造となっている。
【収益性】営業利益率1.6%(前年-8.3%)、純利益率-2.1%(前年-12.1%)と大幅に改善したが、なお低水準にとどまる。ROEは-0.5%で依然マイナス圏。【キャッシュ品質】営業外費用の支払利息5.8億円が営業利益2.3億円を上回り、経常利益を圧迫する構造で、利益の質は金利環境に強く依存している。【投資効率】総資産1,948.0億円に対し営業利益2.3億円と資産効率は低く、資産回転率の低さが利益率改善の制約要因となっている。【財務健全性】自己資本比率27.4%(前年29.2%)はやや低下し、長期借入金785.0億円を中心に有利子負債への依存度が高い。現金及び預金343.0億円は流動負債553.5億円をカバーする水準にあり、短期的な資金繰りには一定の余裕がある。
キャッシュフロー計算書の直接データは示されていないが、BS変動から資金動向を読み取ることができる。現金及び預金は343.0億円で前年374.8億円程度から減少しており、仕掛不動産(開発中在庫)が993.0億円と前年840.2億円から積み増しとなっている一方、完成在庫(RealEstateForSale)は354.2億円と前年410.1億円から減少した。買掛金は11.0億円と前年59.2億円から大幅に縮小し、支払サイドでの資金流出が生じている。前受金は84.5億円と前年71.9億円から増加し、販売進捗に伴う先受け資金が一定程度あるものの、全体としては開発案件への投資が先行し、資金吸収的な局面にあると解釈できる。
特別損益は特別利益0.1億円のみで一時的要因の影響は軽微であり、経常利益と純利益の乖離は小さい。今期の赤字の主因は営業外費用の支払利息5.8億円であり、営業外収益1.9億円(為替差益0.4億円、投資事業組合運用益0.5億円等)では相殺しきれていない。営業段階では黒字化しているものの、金利負担という構造的なコスト要因が最終損益を規定しており、収益の質は金利環境への依存度が高い状態にある。法人税等は-0.8億円と軽微で、税効果による調整も限定的である。
通期計画に対する進捗は、売上高が145.2億円/1278.0億円で11.4%、営業利益が2.3億円/139.0億円で1.7%となり、四半期として標準的な25%水準を大きく下回っている。通期計画では売上高が前年比-7.8%の減収を見込む一方、営業利益は+0.7%の増益を計画しており、下期における販売引渡の集中と収益性改善を前提とした構成となっている。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
会社計画による年間配当予想は1株75円(前年実績37円)で、通期EPS予想176.03円に基づく配当性向は約42.6%となる。当四半期時点で配当予想の修正はない。Q1時点の利益進捗は低いが、配当は通期業績を前提とした年間計画であり、下期の販売進捗と金利コスト管理が計画達成の前提となる。
販売依存度の集中リスク: Condominium事業が売上高の57.9%を占め、同事業は当期も-2.2億円の営業損失を計上している。分譲引渡のタイミングに業績が左右されやすい構造である。
金利負担による収益圧迫: 支払利息5.8億円が営業利益2.3億円を上回り、経常利益を押し下げている。長期借入金785.0億円を中心とする有利子負債への依存が続く限り、金利環境の変化が業績に直接影響する。
在庫積み増しと運転資本の圧迫: 仕掛不動産が993.0億円(前年840.2億円)に増加し、買掛金は11.0億円(前年59.2億円)へ大幅縮小している。在庫の販売進捗が遅延した場合、資金繰りへの影響が生じる可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.6% | 7.1% (1.9%–16.0%) | -5.5pt |
| 純利益率 | -2.0% | 4.4% (2.2%–10.8%) | -6.4pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 49.5% | 4.5% (-12.6%–22.7%) | +45.1pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、トップラインの伸びは業種内で際立って高い水準にある。
※出所: 当社調べ
営業利益は前年同期の赤字から2.3億円へ転換し、粗利率も26.4%へ改善した。トップラインの拡大とコスト構造の改善が進んでいる点は、決算データ上の明確な変化点である。
経常利益・純利益は依然赤字であり、その主因は支払利息5.8億円という営業外費用にある。営業段階の改善が最終損益にまで及んでいない点は、金利負担の構造的な重さを示している。
通期計画に対する進捗率は売上11.4%、営業利益1.7%と低く、下期への進捗依存度が高い。仕掛不動産の積み増しと完成在庫の減少という在庫構成の変化は、今後の販売進捗を注視するうえでの参照点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,445円 |
| base(基準) | 1,477円 |
| bull(強気) | 1,504円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,306円 |
| 調整後予想EPS | 187.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 42.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.13倍 / 7.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,437円〜1,520円、ω±0.1で 1,473円〜1,483円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。