| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥300.3億 | ¥292.2億 | +2.8% |
| 営業利益 | ¥15.1億 | ¥14.4億 | +4.7% |
| 経常利益 | ¥15.2億 | ¥14.4億 | +5.2% |
| 純利益 | ¥10.2億 | ¥9.7億 | +5.9% |
| ROE | 10.4% | 10.4% | - |
2026年度第2四半期は増収増益で、収益性がわずかに改善した四半期であった。売上高は300.3億円(前年比+2.8%)、営業利益は15.1億円(同+4.7%)、経常利益は15.2億円(同+5.2%)、純利益は10.2億円(同+5.9%)と増収率を上回るペースで各利益段階が伸長した。粗利率改善が販管費率上昇を吸収した結果、増益率が増収率を上回る構造となっている。
【売上高】売上高は300.3億円(前年比+2.8%)となった。当社はプロパティマネジメント事業の単一セグメントであり、セグメント別の内訳開示はないが、前受金が26.4億円(+7.8%)と増加しており、受託・契約パイプラインの拡大がトップライン下支えの要因とみられる。
【損益】営業利益は15.1億円(+4.7%)、経常利益は15.2億円(+5.2%)、純利益は10.2億円(+5.9%)といずれも増収率を上回って伸長した。粗利率は14.6%で前年同期比+0.7pt改善し、販管費率は9.5%で+0.6pt上昇したが、粗利率改善の効果が上回り営業利益率は5.0%(前年比+0.1pt)に改善した。営業外収支は受取利息0.1億円・支払利息0.0億円と軽微で、特別損益もほぼゼロであり、経常利益と純利益の差は法人税等(5.0億円、実効税率約32.7%)にほぼ限られる。結論として増収増益である。
当社はプロパティマネジメント事業及びその付随業務の単一セグメントであり、セグメント別の業績開示は行われていない。
【収益性】営業利益率は5.0%(前年同期比+0.1pt)、純利益率は3.4%(同+0.1pt)と小幅ながら改善が続いている。粗利率は14.6%(同+0.7pt)と改善し、販管費率9.5%(同+0.6pt)の上昇を吸収した点が利益率改善の主因である。【キャッシュ品質】営業CFは14.9億円で純利益10.2億円の約1.5倍にあたり、利益の裏付けとなる現金創出力は良好である。【投資効率】ROEは10.4%で、純利益率・総資産回転率・財務レバレッジの3要素に分解しても概ね整合する水準にある。設備投資は0.1億円と減価償却1.1億円に対し小さく、資産の積極的な拡張よりもアセットライトな運営が続いている。【財務健全性】自己資本比率は54.8%(前年52.9%相当から改善)、現金及び預金は77.5億円まで積み上がっており、短期的な資金繰りの安定度は高い。
営業CFは14.9億円で前年同期比+30.2%と大きく伸長し、純利益10.2億円を上回る現金創出力を示した。運転資本面では売上債権の減少(+1.3億円の資金寄与)や前受金の増加が資金流入に寄与した一方、仕入債務の減少(-2.4億円)が資金吸収要因となった。投資CFはほぼゼロ(設備投資0.1億円のみ)で、フリーキャッシュフローは営業CFとほぼ同水準の14.9億円と潤沢である。財務CFは配当金の支払等により-5.9億円となったが、潤沢なFCFの範囲内に収まっており、現金及び預金は前年末から積み増しとなった。総じて、キャッシュの質・量ともに良好な状態にある。
当期利益は特別損益がほぼゼロ(特別利益0.0億円、特別損失0.0億円)であり、経常的な事業活動から生じた利益である点で質が高い。営業外損益も受取利息0.1億円・支払利息0.0億円と軽微で、経常利益15.2億円は本業の営業利益15.1億円とほぼ一致し、非事業性の収益に依存しない構造となっている。営業CFが純利益を上回っていることはアクルーアル(会計上の見積り要素)が過大でないことを示唆し、包括利益10.2億円は純利益10.2億円とほぼ同額であり、その他の包括利益要素による乖離はほとんど見られない。以上から、当期の利益は現金の裏付けを伴う持続性の高いものと評価できる。
通期予想に対する進捗率は、売上高が50.5%(300.3億円/595.0億円)、営業利益が52.1%(15.1億円/29.0億円)、経常利益が52.2%(15.2億円/29.1億円)となっており、上期時点の標準的な進捗(50%)を上回っている。通期予想では売上高+1.7%、営業利益+10.0%、経常利益+10.0%と、下期にかけて増益率の加速が計画されている。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われておらず、現時点では会社計画に沿った進捗と言える。
当第2四半期末時点の配当は0円である。一方、当期中に実施された現金配当の支払額は5.2億円であり、当期純利益10.2億円に対する現金ベースの配当性向は約51%となる。通期の配当予想も0円と開示されているが、フリーキャッシュフロー14.9億円は配当支払額を上回っており、キャッシュ面での還元余力は確保されている。自己株式は987千株保有されているが、当四半期における新規の自社株買い実施は確認されない。
販管費の伸長リスク: 販管費率は9.5%と前年同期比+0.6pt上昇し、売上高成長率+2.8%を上回るペースで増加している。粗利率改善が現状はこれを吸収しているが、伸長が続けば営業利益率改善のペースが鈍化する可能性がある。
受託契約の更新・解約リスク: 事業は前受金(26.4億円)を伴う受託型モデルが中心であり、契約更新・解約動向が売上の変動要因となりうる。前受金は前年比+7.8%と増加傾向にあり、現時点でのパイプラインは底堅い。
投資抑制の継続リスク: 設備投資はCapEx/減価償却比で約0.05倍と極めて低い水準にある。アセットライトな事業特性上、短期的なキャッシュフローへの影響は限定的だが、IT・人材投資の抑制が長期化すれば中期的な競争力維持への影響がモニタリングポイントとなる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.0% | – | – |
| 純利益率 | 3.4% | – | – |
業種中央値データが未整備のため相対位置づけの定量評価はできないが、自社の営業利益率は前年から改善傾向にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 2.8% | – | – |
業種中央値データが未整備のため相対位置づけの定量評価はできないが、自社は緩やかな増収を継続している。
※出所: 当社調べ
増収増益に加え、粗利率改善(+0.7pt)が販管費率上昇(+0.6pt)を吸収する形で営業利益率が改善しており、収益構造の質的な改善が観察される。
営業CFが純利益の約1.5倍、フリーキャッシュフローが14.9億円に達し、利益の現金裏付けが強い。自己資本比率も54.8%と高く、財務基盤の健全性が業績の下方耐性を高めている。
通期進捗率は売上・利益ともに50%超と会社計画に対して順調な線上にあり、前受金の増加は先行的な需要の底堅さを示す指標として注目される。一方、設備投資の抑制が続いている点は中期的な投資再開のタイミングが注目ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 796円 |
| base(基準) | 824円 |
| bull(強気) | 848円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 586円 |
| 調整後予想EPS | 127.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.41倍 / 6.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 799円〜850円、ω±0.1で 817円〜835円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。