| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥325.2億 | ¥324.2億 | +0.3% |
| 営業利益 | ¥6.3億 | ¥6.8億 | -7.5% |
| 経常利益 | ¥7.1億 | ¥8.1億 | -13.1% |
| 純利益 | ¥4.8億 | ¥6.5億 | -25.4% |
| ROE | 2.0% | 2.6% | - |
建設事業の伸長が小売事業の減収を相殺し増収を確保したものの、採算面では小売の利益率低下と支払利息の増加が響き減益となった決算。売上高は325.2億円(前年比+0.3%)とほぼ前年並みを維持したが、営業利益は6.3億円(同-7.5%)、経常利益は7.1億円(同-13.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4.7億円(同-26.8%)と、利益指標はいずれも二桁近い減益となった。粗利率は20.6%で横ばいだったが、販管費率の上昇と支払利息の増加、実効税率の上昇が段階的に利益を押し下げる構図が確認できる。
【売上高】売上高は325.2億円で前年比+0.3%とほぼ横ばい。セグメント別では建設事業が115.3億円(構成比35.5%、YoY+15.1%)と大きく伸長した一方、主力の小売事業は192.4億円(構成比59.2%、YoY-3.5%)と減収した。トレーディング事業は15.8億円(構成比4.9%、YoY+1.1%)で小幅増にとどまる。建設事業の伸長が小売事業の減収分を相殺し、全社売上高はほぼ前年並みを維持した。
【損益】営業利益は6.3億円(YoY-7.5%)、営業利益率1.9%で前年2.1%から低下した。粗利率20.6%はほぼ横ばいだったが、販管費率が18.7%(前年18.5%)へ上昇し収益性を圧迫している。セグメント利益では小売が4.5億円(YoY-26.3%、利益率2.3%)と大幅減益となる一方、建設は3.6億円(YoY+319.8%、利益率3.1%)と急回復し全社利益を下支えした。経常利益は支払利息の増加(0.7億円、前年0.4億円)も加わり7.1億円(YoY-13.1%)。親会社株主に帰属する当期純利益は実効税率の上昇(32.2%、前年20.2%)も影響し4.7億円(YoY-26.8%)と、経常利益以上に減益幅が拡大した。売上高はほぼ横ばいで利益が悪化しており、増収減益の決算である。
セグメント利益構成では小売が4.5億円で全体の過半を占めるが、建設が3.6億円まで急拡大し利益ミックスの分散が進んだ。小売事業は売上192.4億円(構成比59.2%、YoY-3.5%)、営業利益4.5億円(YoY-26.3%、利益率2.3%)と、既存事業の採算悪化が全社減益の主因となっている。建設事業は売上115.3億円(構成比35.5%、YoY+15.1%)、営業利益3.6億円(YoY+319.8%、利益率3.1%)と大幅増益で、案件ミックスまたは原価管理の改善が示唆される。トレーディング事業は売上15.8億円(構成比4.9%、YoY+1.1%)、営業利益0.6億円(YoY-54.4%、利益率3.6%)と減益。その他区分は売上2.8億円(YoY-72.3%)、営業利益0.3億円(YoY-68.4%)で構成比は小さいものの利益率10.9%と相対的に高い。全社費用は2.6億円(前年2.4億円)で報告セグメント利益8.6億円から控除され、営業利益6.3億円に至っている。
【収益性】営業利益率は1.9%で前年2.1%から低下、純利益率(親会社株主帰属ベース)は1.5%で前年2.0%から低下した一方、粗利率20.6%は前年20.6%とほぼ横ばいであり、収益性悪化の主因は販管費率の上昇(18.7%、前年18.5%)にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は42.3億円で前年53.7億円から-21.3%減少し、棚卸資産は168.0億円(前年158.8億円、+5.8%)と積み上がっており、運転資本の効率は低下傾向にある。【投資効率】ROEは2.0%、EPS(基本、親会社株主帰属ベース)は25.27円(前年33.34円、YoY-24.2%)、BPSは1,303.32円で前年1,303.74円からほぼ横ばい。【財務健全性】自己資本比率は29.9%で前年29.6%からほぼ横ばい、総資産822.5億円に対し純資産245.9億円を確保している一方、長期借入金154.4億円・短期借入金148.4億円を抱え有利子負債への依存度は高い水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示がないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は42.3億円で前年53.7億円から11.4億円(-21.3%)減少した。一方、棚卸資産は168.0億円(前年158.8億円、+5.8%)と増加し、建設事業に関連する仕掛品も10.2億円(前年7.6億円、+34.2%)積み上がるなど、運転資本の拡大が資金を圧迫した可能性がある。これに対し短期借入金は148.4億円(前年136.9億円、+8.4%)と増加しており、運転資本の積み上がりを短期資金調達で補う構図がうかがえる。長期借入金は154.4億円(前年156.9億円、-1.6%)とやや減少し、有利子負債の構成に大きな変化は見られない。現金水準の低下と短期借入への依存度上昇は、資金繰り面での柔軟性がやや低下していることを示している。
当期の損益は特別損益の影響が極めて小さく、経常的な事業損益が中心となっている。特別利益0.04億円、特別損失0.01億円といずれも僅少で、経常利益7.1億円と税引前利益7.1億円はほぼ一致する。営業外収益1.5億円は売上高比0.5%程度にとどまり、内訳は受取配当金0.5億円などの安定的な項目が中心である。一方で支払利息は0.7億円へ前年0.4億円から6割超増加しており、金融費用の上昇が経常利益を下押しした。実効税率は32.2%と前年20.2%から上昇しており、税負担の増加が親会社株主に帰属する当期純利益の減益幅(-26.8%)を経常利益の減益幅(-13.1%)よりも拡大させる要因となっている。棚卸資産の増加を伴う運転資本の積み上がりは会計上の利益とキャッシュフローの乖離を生じさせやすく、利益の質の観点でモニタリングが必要な項目である。
通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.2%(1400.0億円に対し325.2億円)、営業利益16.6%(38.0億円に対し6.3億円)、経常利益17.7%(40.0億円に対し7.1億円)となった。売上高は単純進捗率(25%)にほぼ近い水準である一方、営業利益・経常利益の進捗率は20%を下回り、通期計画に対してやや遅れている。当四半期において業績予想・配当予想の修正はいずれも公表されていない。通期計画では営業利益がYoY+5.6%の増益と見込まれており、第1四半期の減益(-7.5%)からの挽回が今後の焦点となる。
通期配当予想は1株当たり0円であり、前年実績も無配となっている。配当実績がないため配当性向の算定対象は存在せず、現時点で配当による株主還元は行われていない状況にある。自己株式は発行済株式19,959千株のうち1,271千株を保有しているが、当期における新規の自己株式取得に関する記載は確認されない。
小売セグメントの収益性低下: 小売事業は売上192.4億円(YoY-3.5%)に対し営業利益4.5億円(YoY-26.3%)と減収以上の減益となっており、利益率は2.3%(前年3.1%程度)まで低下している。全社営業利益に占める構成比が大きいため、この事業の採算動向が全社業績を左右しやすい。
高レバレッジと短期資金依存: 短期借入金148.4億円・長期借入金154.4億円を合わせた有利子負債水準は総資産822.5億円に対して高く、自己資本比率は29.9%にとどまる。現金及び預金は42.3億円で前年から-21.3%減少しており、短期資金調達への依存度が相対的に高い状況にある。
運転資本の長期化: 棚卸資産は168.0億円(YoY+5.8%)、建設仕掛品は10.2億円(YoY+34.2%)と積み上がっており、資金が在庫・仕掛品に滞留しやすい構造がうかがえる。支払利息の増加(YoY+64.3%)と合わせ、運転資本の効率が利益・キャッシュフローの双方に影響を及ぼす可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.9% | 3.4% (0.8%–7.7%) | -1.4pt |
| 純利益率 | 1.5% | 2.2% (0.5%–6.2%) | -0.8pt |
| 自社の収益性は営業利益率・純利益率ともに業種中央値を下回る水準にある。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 0.3% | 7.7% (0.8%–14.6%) | -7.4pt |
| 自社の売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、IQR下限に近い水準にとどまっている。 |
※出所: 当社集計
建設事業の営業利益が前年比+319.8%と急拡大し、構成比が高まる小売事業の減益を補う形で全社利益を下支えしている。セグメント利益ミックスの変化は今後の利益構造を見るうえでの重要な観察点である。
販管費率が18.7%へ上昇し、粗利率が横ばいの中で営業利益率を1.9%まで押し下げている。支払利息の増加と実効税率の上昇も重なり、経常利益・純利益の減益幅が営業利益より大きくなっている点は収益の質を見る上で留意される。
通期計画に対する第1四半期の利益進捗率は営業利益16.6%、経常利益17.7%と、売上高進捗率23.2%に比べて低い水準にある。棚卸資産・仕掛品の積み上がりによる運転資本の拡大とあわせ、通期計画達成に向けた進捗状況は継続的な確認が必要な項目である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,248円 |
| base(基準) | 1,305円 |
| bull(強気) | 1,336円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,303円 |
| 調整後予想EPS | 126.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.00倍 / 10.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,267円〜1,345円、ω±0.1で 1,305円〜1,305円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。