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31932026 通期プライムJGAAP

株式会社エターナルホスピタリティグループ 2026年度 通期 決算

株式会社エターナルホスピタリティグループの2026年度通期決算レポート

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥512.5億¥463.6億+10.6%
営業利益¥28.0億¥31.2億−10.4%
経常利益¥28.0億¥31.0億−9.8%
純利益¥13.2億¥17.2億−23.4%
ROE12.4%17.6%-

Executive Summary

2026年7月期は増収減益となり、売上拡大が費用増と特別損失に吸収された決算である。売上高は512.5億円(前年比+10.6%)と二桁成長を維持したが、営業利益は28.0億円(同-10.4%)、経常利益も28.0億円(同-9.8%)と減益となった。純利益は13.2億円(同-23.4%)で、営業利益以上に大きく落ち込んだ。主因は販管費率の上昇(62.6%、前年比+0.8pt)と、減損損失3.9億円を含む特別損失4.3億円、および実効税率47.2%という高い税負担である。

業績変動要因

【売上高】売上高は512.5億円で前年比+10.6%増となった。飲食事業の単一セグメントであり、国内売上が90%超を占めるため、国内外食需要と店舗網の運営・拡充が増収を牽引したとみられる。特定顧客への売上集中は見られない。

【損益】売上原価率上昇により粗利率は68.1%と前年比約0.4pt低下し、販管費は前年比+12.8%と売上成長率を上回って増加、販管費率は62.6%(前年比+0.8pt)に達した。この結果、営業利益は28.0億円(同-10.4%)となった。経常利益は28.0億円(同-9.8%)とほぼ同水準だが、特別損失4.3億円(うち減損損失3.9億円)と実効税率47.2%の高負担が加わり、純利益は13.2億円(同-23.4%)まで縮小した。結論として当期は増収減益である。

セグメント別分析

当社グループは飲食事業の単一セグメントであり、セグメント別開示は省略されている。地域別売上高・有形固定資産も国内比率が90%を超えるため開示が省略されており、地域分散は限定的である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.5%で前年の6.7%から低下し、純利益率も2.6%と前年の3.7%から縮小した。ROEは12.4%であり、内訳は純利益率2.6%、総資産回転率2.23倍、財務レバレッジ2.16倍で構成され、資産効率とレバレッジが収益性の低さを補っている。【キャッシュ品質】営業CFは40.5億円で純利益13.2億円の約3.1倍にあたり、発生主義利益に対する現金の裏付けは強い。【投資効率】設備投資20.3億円は減価償却費14.3億円の約1.4倍で、更新投資を上回る成長投資を実施している。【財務健全性】自己資本比率は46.2%で前年の45.7%から小幅改善し、長期借入金は12.4億円と前年の20.7億円から大きく減少した。

キャッシュフロー分析

営業CFは40.5億円で前年の24.9億円から+62.5%増加し、純利益13.2億円を大きく上回る現金創出力を示した。増加の背景には法人税等の支払額が前年15.1億円から8.3億円へ減少したことがある。運転資本面では売掛金増加が1.8億円、棚卸資産増加が0.4億円のキャッシュ押し下げ要因となった一方、仕入債務の増加1.4億円がこれを一部相殺した。投資CFは24.9億円の支出で、うち設備投資が20.3億円を占め、成長投資が継続している。この結果、フリーキャッシュフローは15.6億円のプラスを確保した。財務CFは19.2億円の支出で、長期借入金の返済12.2億円と配当支払5.3億円が主因であり、負債圧縮を進めながら株主還元を維持した。現金及び現金同等物の期末残高は71.7億円と厚みを保っている。

収益の質

経常利益と純利益の乖離は主に特別損益と税負担によって生じている。特別利益1.3億円に対し特別損失4.3億円(うち減損損失3.9億円、固定資産除却・除売却損0.6億円)が計上され、純額で約3.0億円の利益押し下げ要因となった。税引前利益25.0億円に対し法人税等は11.8億円で、実効税率は47.2%と高水準にあり、純利益の圧迫要因となっている。一方、営業CFは純利益を大きく上回っており、会計上の利益に対する現金の裏付けは良好である。営業外損益は為替差益0.5億円を含む営業外収益1.1億円と、支払利息0.4億円を含む営業外費用1.1億円がほぼ均衡しており、経常段階の損益への影響は限定的である。減損損失の発生は、一部店舗・資産の収益性が計画を下回ったことを示唆し、継続的な収益性検証が求められる。

業績予想・ガイダンス

2027年7月期の会社予想は売上高572.3億円(前年比+11.7%)、営業利益30.8億円(同+10.0%)、経常利益30.5億円(同+9.0%)、純利益は開示ベースで18.9億円(同+43.5%)である。増収率は当期実績とほぼ同水準を見込む一方、純利益の回復率が営業利益の伸びを大きく上回る計画であり、当期に発生した減損等の特別損失の縮小と、実効税率47.2%という高い税負担の正常化が計画達成の前提となる。

株主還元

年間配当は中間23.00円、期末23.00円の合計46.00円である。配当性向は40.3%(会社開示ベース)であり、GPTドラフトの計算ベース81.1%とは分子・分母の定義が異なるため、本レポートでは開示数値の40.3%を採用する。自社株買いは実質的に僅少(0.0億円)であり、配当性向と総還元性向の差は限定的である。営業CFは40.5億円と配当総額5.3億円を大きく上回り、配当原資の現金面での裏付けは確保されている。なお、当社は2026年8月1日付で1株につき2株の株式分割を実施しており、2027年7月期予想配当23.00円は分割後ベースの表示である。

リスク要因

  1. 費用構造によるマージン圧縮: 売上高が前年比+10.6%増加した一方、販管費は+12.8%増と上回り、販管費率は62.6%へ0.8pt上昇した。人件費・食材費等の上昇を価格転嫁や生産性改善で吸収できるかが利益率回復の焦点である。

  2. 店舗資産の減損リスク: 当期は減損損失3.9億円を計上し、設備投資20.3億円は減価償却費14.3億円の約1.4倍に達している。新規・既存店舗の収益性が計画を下回る場合、追加減損が発生する可能性がある。

  3. 高い税負担: 実効税率は47.2%と高く、税引前利益25.0億円に対し法人税等11.8億円が発生している。税負担の水準が一過性か構造的かは、次期純利益回復計画の評価に影響する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.5%3.5% (1.1%–7.9%)+2.0pt
純利益率2.6%2.8% (1.0%–6.1%)−0.3pt

営業利益率は業種中央値を上回るが、純利益率は特別損失・税負担の影響でわずかに下回る。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.6%5.0% (2.0%–13.5%)+5.6pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限に近い水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は10.6%増と業種内でも高い成長を示したが、営業利益は10.4%減、純利益は23.4%減となり、増収が利益成長に転化していない点が当期の特徴である。

  2. 営業CFは40.5億円、フリーキャッシュフローは15.6億円と、会計上の利益を上回るキャッシュ創出力を示しており、減損など非現金項目が純利益を押し下げた側面がある。

  3. 実効税率47.2%という高い税負担と減損損失3.9億円は次期以降も注視すべき項目であり、2027年7月期計画の純利益+43.5%は、これらの正常化を前提としている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)541円
base(基準)583円
bull(強気)606円
算出前提
1株純資産(BPS)461円
調整後予想EPS85.4円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向28.1%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.27倍 / 6.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 566円〜600円、ω±0.1で 580円〜588円。

注記:

  • のれん償却 1.2円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。