| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1546.0億 | ¥1481.8億 | +4.3% |
| 営業利益 | ¥6.4億 | ¥8.1億 | -20.2% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥8.4億 | ¥10.1億 | -16.2% |
| 純利益 | ¥3.8億 | ¥7.2億 | -46.9% |
| ROE | 0.3% | 0.6% | - |
売上高は増収を確保したものの、販管費の増加と税負担の上昇により、営業利益・純利益とも前年を下回る増収減益の決算となった。売上高は1,546.0億円(前年比+4.3%)、営業利益は6.4億円(同-20.2%)、経常利益は8.4億円(同-16.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は3.6億円(同-48.2%)となった。粗利率は8.0%へ+0.1pt改善したが、販管費率が7.6%へ+0.2pt悪化し営業減益となったほか、実効税率が58.8%と高水準であったことが純利益の減少幅を拡大させた。
【売上高】売上高は1,546.0億円で前年比+4.3%の増収。主力の医薬品卸売事業が売上1,478.0億円(同+4.3%)と全体を牽引し、外部顧客向け売上高の93.8%を占める中核事業として増収基調を維持した。介護レンタルその他事業は23.7億円(同+19.5%)と高い伸びを示したが、動物用医薬品卸売事業は30.8億円(同-0.3%)とほぼ横ばいであった。
【損益】営業利益は6.4億円(同-20.2%)で、粗利額の増加(+6.6億円)を販管費の増加(+8.2億円)が上回り減益となった。営業利益率は0.4%と前年0.5%から低下し、粗利率改善(+0.1pt)を販管費率上昇(+0.2pt)が相殺した格好である。経常利益は8.4億円(同-16.2%)で、営業外収益2.7億円(受取配当金1.2億円等)が下支えしたものの営業減益を補いきれなかった。特別損益は特別利益0.8億円(投資有価証券売却益0.4億円、固定資産売却益0.4億円)が一時的要因として計上されたが前年の3.0億円から縮小し、純利益の押し上げ効果は限定的であった。税引前利益9.3億円に対し法人税等5.4億円を計上し実効税率は58.8%と高水準となり、親会社株主に帰属する当期純利益は3.6億円(同-48.2%)と経常利益以上に大きく減少した。増収ながら費用増と税負担増が利益を圧迫する増収減益の決算である。
主力の医薬品卸売事業は売上1,478.0億円(同+4.3%)、営業利益11.0億円(同+1.9%)、利益率0.7%と規模・利益とも堅調に推移し、全社営業利益の大宗を支えている。一方、薬局事業は売上49.0億円(同+1.1%)に対し営業損益は-0.6億円(前年は黒字)へ転落し利益率-1.2%となった。動物用医薬品卸売事業は売上30.8億円(同-0.3%)、営業利益0.7億円(同-5.2%)ながら利益率2.4%と全セグメント中最も高収益である。製薬事業は営業損益-4.2億円で前年の損失からさらに拡大(同-37.3%)し、介護レンタルその他事業は売上23.7億円(同+19.5%)と増収も営業損益は-0.6億円にとどまった。主力事業の薄利構造に加え、非中核3セグメントの損失が全社利益率を希釈している構図が確認できる。
【収益性】営業利益率は0.4%で前年0.5%からやや低下、粗利率は8.0%(前年7.9%)へ改善したが販管費率が7.6%(前年7.4%)へ上昇し相殺された。純利益率(親会社株主帰属ベース)は0.2%で前年0.5%から縮小している。【キャッシュ品質】現金及び預金は227.6億円、有利子負債(短期借入金・1年内返済長期借入金・長期借入金の合計)は約46.0億円でネットキャッシュは約181.7億円を確保している。売掛金は前年比+5.1%増加、棚卸資産は同-6.1%減少しており、運転資本の構成に変化が見られる。【投資効率】ROEは0.3%(四半期実績)で、自己資本比率は35.5%(前年36.6%)である。総資産は3,222.8億円で前年からほぼ横ばい、純資産は1,159.2億円で前年1,187.1億円から減少している。【財務健全性】流動資産1,975.7億円に対し流動負債1,883.2億円で流動比率は104.9%、固定負債は180.5億円と流動負債に比べ小さく、負債構成は短期の商取引債務(買掛金1,740.6億円)が中心となっている。
キャッシュ・フロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を確認する。現金及び預金は227.6億円で前年229.5億円からほぼ横ばいで推移した。運転資本面では売掛金・受取手形が前年比+5.1%増加する一方、棚卸資産は同-6.1%減少し、買掛金・支払手形は同+2.5%増加している。有利子負債は短期・長期合計で約46.0億円と前年の約48.3億円から微減し、現金及び預金との差引では約181.7億円のネットキャッシュを維持している。売掛金の増加が棚卸資産の圧縮を上回っていることから、資金は運転資本、特に売上債権側にやや滞留する形となっており、現金化のタイミングが資金効率に影響を与えている可能性がある。
経常的な収益は本業の商取引が中心であり、営業外収益2.7億円は受取配当金1.2億円や受取利息0.1億円など安定的な項目で構成され、売上高比0.2%程度と規模は限定的である。一時的要因としては特別利益0.8億円(投資有価証券売却益0.4億円、固定資産売却益0.4億円)を計上したが、前年の3.0億円から縮小しており利益の押し上げ効果は小さい。経常利益8.4億円に対し親会社株主に帰属する当期純利益は3.6億円と、その差は税引前利益9.3億円に対する法人税等5.4億円、実効税率58.8%という高い税負担に起因しており、経常段階の利益と最終利益の乖離が大きい点は収益の質を見る上で留意点となる。売掛金の増加と棚卸資産の減少という資産構成の変化も、アクルーアルの観点から現金化の遅速を確認する材料となる。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.9%(1,546.0億円/6,200.0億円)と概ね平年並みの水準にある一方、営業利益は15.7%(6.4億円/41.0億円)、経常利益は16.9%(8.4億円/50.0億円)、純利益(親会社株主帰属)は4.8%(3.6億円/75.0億円)と利益系の進捗が遅れている。今回、業績予想および配当予想の修正はいずれも「無」とされており、下期における費用抑制や損失セグメントの改善、税負担の平常化を前提とした計画が維持されている。通期経常利益予想は前年比-36.1%と大幅な減益計画となっており、上期の進捗状況と整合的な保守的な見通しとなっている。
配当予想は年間70.00円で、当四半期において修正は行われていない。発行済株式数51,903千株から自己株式3,864千株を控除した株数を用いると年間配当総額は概算で約33.6億円となり、通期純利益予想75.0億円(親会社株主帰属ベース)に対する配当性向は約45%となる。自己株式は前年の39.6億円から44.8億円へ増加しており、自社株式の取得が進んでいることが確認できる。配当のみでみた配当性向は約45%であり、現預金水準(227.6億円)やネットキャッシュ基調(約181.7億円)を踏まえると、配当の原資には一定の余裕がある水準といえる。
事業ポートフォリオの集中リスク: 医薬品卸売事業が外部売上高の93.8%(1,478.0億円/1,546.0億円)を占めており、当該事業の需給・価格動向が全社業績に大きく影響する構造となっている。
薄利体質と非中核事業の損失継続: 全社営業利益率は0.4%と薄く、薬局事業(営業損益-0.6億円)、製薬事業(同-4.2億円)、介護レンタルその他事業(同-0.6億円)が損失を計上しており、主力事業の利益を希釈している。
税負担と運転資本に関するリスク: 当第1四半期の実効税率は58.8%と高水準で純利益変動の増幅要因となっているほか、売掛金が前年比+5.1%増加する一方で棚卸資産は同-6.1%減少しており、資産構成の変化がキャッシュ化のタイミングに影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 0.4% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -3.9pt |
| 純利益率 | 0.2% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -3.5pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく下回り、業種内では低収益グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.3% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +1.2pt |
売上高成長率は業種中央値を上回っており、増収ペースは業種内で相対的に高い水準にある。
※出所: 当社集計
増収ながら販管費率の上昇(+0.2pt)により営業利益率は0.4%へ低下し、粗利率改善分(+0.1pt)を費用増が相殺した点が今期の収益性を規定している。
実効税率が58.8%と高水準であったことが、経常利益(同-16.2%)に比べ親会社株主帰属の当期純利益(同-48.2%)の減少幅を拡大させており、通期進捗率も純利益で4.8%にとどまるなど利益段階の進捗が売上・経常段階に比べ遅れている。
主力の医薬品卸売事業は増収増益を維持する一方、薬局・製薬・介護レンタルその他の各事業は営業損失を計上しており、非中核事業の収益性改善が全社利益率の回復に向けた論点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,963円 |
| base(基準) | 1,969円 |
| bull(強気) | 1,980円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,413円 |
| 調整後予想EPS | 69.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 45.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.82倍 / 28.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,916円〜2,025円、ω±0.1で 1,955円〜1,978円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。