クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1295.4億 | ¥1215.9億 | +6.5% |
| 営業利益 | ¥54.0億 | ¥56.3億 | −4.1% |
| 経常利益 | ¥56.3億 | ¥59.1億 | −4.7% |
| 純利益 | ¥37.9億 | ¥40.0億 | −5.2% |
| ROE(年換算) | 9.8% | 10.4% | - |
Executive Summary
第1四半期は増収減益となり、売上拡大を人件費などの販管費増が吸収しきれなかったことが最大のポイントである。売上高は1,295.4億円(前年比+6.5%)、営業利益は54.0億円(同△4.1%)となった。経常利益は56.3億円(同△4.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は37.9億円(同△5.2%)である。粗利益は+16.9億円増えたが、販管費は+19.2億円増えており、営業利益率は4.6%から4.2%へ低下した。利益の伸びが売上の伸びに追随していない点が、今期の業績の質を考えるうえで重要である。
業績変動要因
【売上高】売上高は前年同期から79.5億円増え、+6.5%の増収となった。新規連結子会社が1社加わっており、増収に寄与した可能性がある。ただしセグメント情報は開示が省略されており、寄与額は資料から確認できない。
【損益】粗利率は前年同期の25.3%から25.0%へ約0.2pt低下した。販管費率は20.6%から20.8%へ上昇している。給料及び手当は113.9億円で前年の102.1億円から+11.5%増加し、売上成長率を上回った。賞与引当金も4.3億円から21.2億円へ増えている。特別損益は特別利益0.2億円、特別損失0.2億円でほぼ相殺されており、一時的要因の影響は小さい。以上より、増収減益である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は4.2%(前年同期4.6%)、純利益率は2.9%(同3.3%)に低下した。年換算ROEは9.8%で、前年同期の概算10.4%を下回る。デュポン分解では、総資産回転率の上昇を純利益率の低下が上回った。【キャッシュ品質】キャッシュフロー計算書のデータはないが、現金及び預金は322.7億円と前年同期の371.0億円から48.3億円減少した。【投資効率】EPS(基本)は58.64円で、前年同期の61.87円から△5.2%となった。のれんは8.8億円から18.4億円へ増加したが、総資産に占める割合は小さい。【財務健全性】自己資本比率は62.0%(前年同期60.4%)に上昇した。流動比率は126.2%、当座比率は73.4%である。買掛金631.1億円が流動負債の約74%を占めており、仕入先への支払条件が短期流動性に影響しやすい構造にある。
キャッシュフロー分析
貸借対照表の推移では、現金及び預金が371.0億円から322.7億円へ48.3億円減少した。総資産も2,553.5億円から2,498.7億円へ縮小している。流動負債は913.5億円から849.0億円へ64.4億円減り、買掛金は654.7億円から631.1億円へ減少した。一方、有形固定資産は996.1億円から1,018.2億円へ22.1億円増加した。棚卸資産は463.5億円から448.2億円へ減少している。仕入債務の減少や設備投資、のれんの増加が、手元資金の減少に影響した可能性がある。純資産が増加し有利子負債は小さいため、資金の減少が直ちに財務面の制約を示すものではない。
収益の質
経常利益と税引前利益はいずれも56.3億円で、特別損益の影響は実質的にない。営業外収益は4.2億円で売上高の約0.3%にとどまり、収益の中心は営業活動である。経常利益と純利益の差18.4億円の大半は法人税等(18.4億円)で、実効税率は32.7%である。包括利益は37.7億円で、親会社株主に帰属する四半期純利益37.9億円との差は△0.2億円と小さい。退職給付に係る調整額が△0.3億円、有価証券評価差額金が+0.1億円で、評価損益による利益の振れは限定的である。営業利益の減少は費用構造に起因しており、一時的要因ではない。
業績予想・ガイダンス
通期予想は売上高5,410億円(前年比+8.8%)、営業利益253億円(同+5.5%)、経常利益265億円(同+5.0%)である。親会社株主に帰属する当期純利益は170億円(同+0.1%)の予想で、当四半期の修正はない。第1四半期の進捗率は売上高23.9%、営業利益21.4%、経常利益21.2%、純利益22.3%で、いずれも均等進捗の25%を下回る。営業利益の達成には第2四半期以降に約198.96億円が必要で、営業利益率は約4.84%となる。第1四半期の4.2%からの改善が前提となる。
株主還元
通期の配当予想は1株あたり96円で、予想EPS263.15円に対する配当性向は約36.5%である。分子は予想純利益ベースである。期中平均株式数64.6百万株で試算した配当総額は約62.0億円で、予想純利益170億円の約3分の1強にあたる。配当のみを対象とした指標で、自社株買いは含まない。現預金322.7億円と自己資本比率62.0%があり、配当負担は財務面で相対的に軽いといえる。
リスク要因
-
粗利率低下リスク: 粗利率は25.3%から25.0%へ約0.2pt低下した。営業利益率が4.2%と薄いため、粗利率の小幅な変動でも営業利益への影響は大きい。
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人件費増加リスク: 給料及び手当は+11.5%で、売上高の+6.5%を上回った。この傾向が続けば、通期予想に必要な営業利益率約4.84%への回復の妨げとなる。
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短期流動性リスク: 当座比率は73.4%で、棚卸資産448.2億円の販売と買掛金631.1億円の支払条件が短期の資金繰りを左右する。現金及び預金は322.7億円で、前年同期から48.3億円減少した。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.2% | 3.2% (0.7%–7.3%) | +0.9pt |
| 純利益率 | 2.9% | 2.1% (0.4%–5.9%) | +0.8pt |
営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、四分位範囲の中位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.5% | 7.7% (1.4%–14.4%) | −1.2pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、四分位範囲の内側にある。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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増収でも減益となった主因は、給料及び手当の+11.5%増と粗利率の低下である。営業レバレッジが働いておらず、費用の伸びが売上の伸びを上回る構造が続くかが決算上の注目点である。
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通期営業利益予想への進捗率は21.4%で、達成には第2四半期以降の営業利益率が約4.84%へ改善する必要がある。第1四半期の4.2%との差が、予想の前提を確認するうえで重要である。
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自己資本比率は62.0%で、前年同期の60.4%から上昇した。財務基盤は厚い一方、当座比率は73.4%で、現預金は前年同期から48.3億円減少している。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,368円 |
| base(基準) | 2,486円 |
| bull(強気) | 2,550円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,399円 |
| 調整後予想EPS | 270.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 36.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.04倍 / 9.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,418円〜2,558円、ω±0.1で 2,484円〜2,489円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。