| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3131.5億 | ¥2906.0億 | +7.8% |
| 営業利益 | ¥77.0億 | ¥98.8億 | -22.0% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥78.7億 | ¥101.1億 | -22.1% |
| 純利益 | ¥58.0億 | ¥71.9億 | -19.4% |
| ROE | 3.4% | 4.2% | - |
今四半期は増収減益となり、主力のITインフラ流通事業における粗利率低下と販管費増加が収益性を圧迫した。売上高は3131.5億円(前年比+7.8%)と伸長した一方、営業利益は77.0億円(同-22.0%)、経常利益78.7億円(同-22.1%)、親会社株主に帰属する純利益は58.0億円(同-19.4%)といずれも減益となった。売上総利益率は6.6%と前年の7.6%から約1.0pt低下し、販管費が+6.2%増加したことで営業利益率は2.5%(前年3.4%)へ縮小した。EPSは66.82円(前年80.19円、-16.7%)となった。
【売上高】ITインフラ流通事業が売上の99.0%を占め、同事業の売上高3101.7億円(前年比+8.2%)が全社増収を牽引した。一方、産業機械事業は売上30.5億円(同-21.1%)と減収であり、事業規模は小さいものの需要動向にばらつきが見られる。全社売上高は3131.5億円と前年比+7.8%の増収を確保した。
【損益】売上総利益は206.8億円(前年220.99億円)へ減少し、粗利率は6.6%と前年7.6%から約1.0pt低下した。販管費は129.8億円(前年122.2億円、+6.2%)と増加し、粗利減少と費用増が同時進行したことで営業利益は77.0億円(前年比-22.0%)へ縮小した。特別利益として固定資産売却益5.7億円を計上したが、一時的要因であり利益水準への影響は軽微である。経常利益78.7億円(同-22.1%)、純利益58.0億円(同-19.4%)ともに減益となり、結論として増収減益の決算である。
ITインフラ流通事業は売上3101.7億円(前年比+8.2%)と全社売上の大宗を占めるが、営業利益は74.6億円(同-21.4%)と減益し、利益率は2.4%(前年比で低下)にとどまる。産業機械事業は売上30.5億円(同-21.1%)、営業利益2.4億円(同-37.7%)で、利益率は7.7%とITインフラ流通事業を上回るが規模は限定的である。売上構成比の大きいITインフラ流通事業のマージン悪化が、全社の営業利益率縮小の主因となっている。
【収益性】営業利益率は2.5%と前年の3.4%から縮小し、純利益率も1.9%(前年2.5%)へ低下した。ROEは3.4%にとどまり、粗利率低下と販管費増加が資本効率の重石となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は66.4億円と前年451.5億円から大幅に減少し、棚卸資産は1057.8億円(前年587.2億円)へ増加した。運転資本の膨張が資金繰りに影響を与えている可能性がある。【投資効率】総資産4769.5億円に対し純資産は1697.6億円とほぼ横ばいで推移し、資産効率面では在庫増加による資産回転率への影響が観察される。【財務健全性】自己資本比率は35.6%と前年36.8%からやや低下した。流動比率は150.9%、当座比率は114.8%と表面上の流動性は確保されているが、短期借入金は292.4億円(前年109.0億円、+168.1%)へ急増しており、短期資金への依存度が高まっている。
現金及び預金は66.4億円と前年の451.5億円から大幅に減少し、この間に棚卸資産が1057.8億円(前年587.2億円、+80.1%)へ積み上がったことが資金吸収の主因とみられる。短期借入金は292.4億円(前年109.0億円、+168.1%)へ急増しており、在庫積み増しの資金手当てを短期調達で賄った構図がうかがえる。売掛金は2668.7億円、買掛金は2380.9億円と両建てで規模が大きく、運転資本全体の効率は在庫増加により悪化方向にある。支払利息は0.7億円と小さく、営業利益に対するインタレストカバレッジは高水準にあるため利払い負担そのものは軽いが、現金水準の低下と短期負債への依存拡大は資金繰りの構造変化として留意される。
利益の源泉は営業利益77.0億円が中心であり、営業外収益2.9億円(うち受取配当金1.8億円)、営業外費用1.2億円と、経常段階での非営業項目の寄与は小さい。特別利益は固定資産売却益5.7億円であり、一時的な要因として区分され、税引前利益84.4億円への押し上げ効果は限定的である。税引前利益84.4億円に対し法人税等26.4億円を控除した純利益58.0億円は、実効税率約31.3%と整合的な水準である。包括利益は67.5億円と純利益58.0億円を上回り、乖離の主因は有価証券評価差額金9.6億円の計上である。在庫が前年比+80.1%と大幅に増加している点は、キャッシュ転換のタイミングに影響を与える要素として収益の質の評価上留意される。
通期予想(売上高1189.0億円、営業利益365.0億円、経常利益367.0億円、純利益253.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高が26.3%、営業利益21.1%、経常利益21.4%、純利益22.9%となった。売上高の進捗は単純進捗基準の25%を上回る一方、営業利益以下の利益指標はいずれも25%を下回り、トップラインに対して利益の進捗がやや遅れている。粗利率低下と販管費増加が続く場合、通期の利益計画達成には期後半での収益性改善が必要となる局面である。なお、当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。
会社予想の配当は110円、EPS予想291.09円に基づく配当性向は約37.8%である。自己株式は前年比で増加しており、株主還元における自社株買いの実施がうかがえる。配当のみに基づく配当性向は37.8%で算出しており、自己株式取得を含めた総還元性向としての集計は本データからは行っていない。
事業集中リスク: 売上高の99.0%をITインフラ流通事業が占めており、同事業の営業利益率が2.4%へ低下したことが全社利益率2.5%を直接押し下げている。事業ポートフォリオの偏在により、単一セグメントの収益動向が業績全体に大きく影響する構造である。
運転資本・流動性リスク: 棚卸資産が前年比+80.1%の1057.8億円へ増加する一方、現金及び預金は同-85.3%の66.4億円へ減少し、短期借入金は同+168.1%の292.4億円へ拡大した。短期負債への依存度が高まっており、在庫の資金化状況が今後の資金繰りに影響し得る。
収益性低下リスク: 売上総利益率は6.6%と前年7.6%から低下し、販管費は+6.2%増加した。粗利圧迫と費用増が同時に進行しており、価格競争やミックス変化が継続する場合、利益率のさらなる低下が懸念される。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.5% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -1.8pt |
| 純利益率 | 1.9% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -1.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性面では業種内でやや劣位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.8% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +4.7pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、トップライン成長は業種内で相対的に高い水準にある。
※出所: 当社集計
増収と減益の並存: 売上高は+7.8%増となる一方、粗利率が約1.0pt低下し販管費も+6.2%増加したことで営業利益は-22.0%となった。トップラインの拡大が収益性の改善に結びついていない点が決算上の特徴である。
運転資本の膨張と資金調達構造の変化: 棚卸資産が+80.1%増加する一方で現金は-85.3%減少し、短期借入金が+168.1%増加した。在庫積み増しを短期資金で手当てする構図が観察され、今後の在庫回転や資金化の進捗が財務動向を左右する要素となる。
通期進捗のばらつき: 売上高の進捗率26.3%に対し、営業利益は21.1%、純利益は22.9%と利益指標の進捗が相対的に遅れている。期後半における収益性の推移が、通期計画に対する着地状況を測る上での注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,288円 |
| base(基準) | 2,321円 |
| bull(強気) | 2,379円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,967円 |
| 調整後予想EPS | 301.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 37.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.18倍 / 7.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,256円〜2,389円、ω±0.1で 2,312円〜2,334円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。