| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥131.7億 | ¥112.5億 | +17.0% |
| 営業利益 | ¥24.8億 | ¥19.4億 | +28.2% |
| 経常利益 | ¥26.0億 | ¥20.5億 | +26.6% |
| 純利益 | ¥17.4億 | ¥14.8億 | +17.7% |
| ROE | 3.3% | 2.9% | - |
2027年3月期第1四半期は、主力の研磨材事業と化学工業品事業の伸長により2桁増収増益となった。売上高は131.7億円(前年同期112.5億円、YoY+17.0%)、営業利益は24.8億円(同19.4億円、YoY+28.2%)、経常利益は26.0億円(同20.5億円、YoY+26.6%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は17.4億円(同14.8億円、YoY+17.7%)となった。営業利益率は18.8%と前年同期17.2%から+1.6pt改善し、増収に伴う営業レバレッジと事業ミックス改善が収益性向上に寄与した。
【売上高】売上高は131.7億円(YoY+17.0%)で、研磨材事業(売上構成比49.3%、YoY+24.0%)と化学工業品事業(同34.8%、YoY+26.0%)が牽引した。一方、生活衣料事業(同10.5%、YoY-14.6%)が減収となり、全社の伸びを抑制した。研磨材事業と化学工業品事業の構成比は前年同期からそれぞれ+2.7pt、+2.5pt上昇しており、事業ポートフォリオの中心が高採算セグメントへシフトしている。
【損益】粗利率は36.2%で前年同期36.0%から+0.2pt、販管費率は17.3%で同18.8%から-1.5pt改善し、営業利益率は18.8%(同17.2%、+1.6pt)となった。経常利益は営業外収支がほぼ前年並み(営業外収益1.6億円、営業外費用0.4億円)であることから営業利益の伸びにほぼ連動して増加した。純利益は固定資産除却損0.5億円(特別損失、一時的要因)を計上しつつも、実効税率31.6%(前年同期25.9%)の下で増加した。売上高・営業利益ともに前年を上回る増収増益で着地した。
研磨材事業は売上65.0億円(YoY+24.0%)、営業利益20.0億円(同+35.0%)、利益率30.7%(前年同期28.2%から+2.5pt)と、増収・増益率ともに全社を上回り収益の柱となっている。化学工業品事業は売上45.8億円(同+26.0%)、営業利益4.3億円(同+21.2%)、利益率9.5%(同9.8%から-0.3pt)と増収増益だが利益率はほぼ横ばい。生活衣料事業は売上13.8億円(同-14.6%)、営業利益0.5億円(同-63.4%)、利益率3.3%(同7.6%から-4.3pt)と減収減益で、セグメント間の収益性格差が拡大している。その他事業は売上7.1億円(同-6.7%)とやや減収だが、営業利益は0.03億円(同+111.5%)と黒字転換に近い水準まで改善した。
【収益性】営業利益率は18.8%で前年同期17.2%から+1.6pt改善、純利益率は13.2%で前年同期13.2%とほぼ横ばいを維持している。【キャッシュ品質】現金及び預金は86.6億円で前年同期95.4億円から-9.2%減少した一方、自己資本比率は72.5%と前年同期72.0%から+0.5pt上昇し、財務基盤は引き続き厚い。【投資効率】ROE(期末自己資本ベース、四半期実績)は3.3%で前年同期2.9%から改善しているが、四半期単独の水準であり通期評価とは別軸で捉える必要がある。【財務健全性】有利子負債は短期借入金1.3億円・長期借入金0.6億円の計1.9億円と僅少で、長期借入金は前年同期比-33.3%と縮小しており、実質無借金に近い保守的な財務構造を維持している。
キャッシュフロー計算書は本データに含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は86.6億円で前年同期95.4億円から-9.2%減少しており、機械装置及び運搬具が102.5億円へ前年同期73.8億円から+38.8%増加していることから、設備投資の進展が現金残高の減少に影響したとみられる。棚卸資産は13.4億円で前年同期11.6億円から+15.1%増加し、売上拡大に伴う在庫積み増しがうかがえる。売掛金・受取手形は87.7億円で前年同期87.4億円からほぼ横ばい(+0.4%)である一方、買掛金・支払手形は41.9億円で前年同期37.0億円から+13.0%増加し、仕入債務の活用による運転資金の一部相殺が進んでいる。長期借入金は0.6億円へ前年同期比-33.3%減少しており、有利子負債圧縮を継続する保守的な資本政策がうかがえる。
当四半期の利益は営業利益に主導されており、収益の質は良好である。営業外収益1.6億円(売上高比1.2%)は受取配当金0.6億円が中心で経常的な性格が強く、営業外費用0.4億円も軽微である。特別損失として固定資産除却損0.5億円を一時的要因として計上しており、経常利益26.0億円に対し純利益17.4億円は約33%下振れているが、その主因は実効税率31.6%(前年同期25.9%から上昇)の税負担増と当該特別損失である。包括利益は19.9億円で純利益17.4億円を+2.4億円上回り、その他有価証券評価差額金2.7億円の増加が主な押し上げ要因となっている。
通期予想(売上高549.0億円、営業利益99.0億円、経常利益101.0億円、純利益68.0億円)に対する第1四半期進捗率は、売上高24.0%、営業利益25.1%、経常利益25.7%、純利益25.6%となった。四半期均等進捗の目安である25%と比較すると、売上高はわずかに下回る一方、利益指標はいずれも上回っており、高採算の研磨材事業の構成比上昇と販管費率の低下が進捗を下支えしている。なお、本四半期において業績予想および配当予想の修正が行われている。
通期の配当予想は1株84円、予想EPS201.63円に基づく配当性向は約41.7%である。ただし、当社は2026年4月1日付で普通株式1株につき3株の株式分割を実施しており、当期(2027年3月期)の予想配当・予想EPSは分割後ベースである一方、前期実績配当75円は分割前ベースであるため、両者を単純比較することはできない点に留意が必要である。
事業構成の集中リスク: 研磨材事業が売上構成比49.3%・営業利益構成比80.6%(20.0億円/24.8億円)を占め、同事業の需要動向が全社業績に与える影響が大きい。
セグメント間収益性格差: 生活衣料事業は売上高YoY-14.6%、営業利益YoY-63.4%、利益率3.3%(前年同期7.6%から-4.3pt)と悪化しており、他セグメント(研磨材30.7%、化学工業品9.5%)との格差が全社利益率の押し下げ要因となっている。
運転資本の増加: 棚卸資産が前年同期比+15.1%の13.4億円、買掛金が同+13.0%の41.9億円に増加しており、売上拡大局面における在庫・仕入債務の動向がキャッシュ創出に影響しうる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 18.8% | 3.4% (0.8%–7.7%) | +15.5pt |
| 純利益率 | 13.2% | 2.2% (0.5%–6.2%) | +11.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 17.0% | 7.7% (0.8%–14.6%) | +9.3pt |
売上高成長率も業種中央値および上位四分位(14.6%)を上回り、増収ペースは業種内で高い水準にある。
※出所: 当社集計
研磨材事業の利益率は30.7%と前年同期28.2%から+2.5pt改善しており、全社営業利益率18.8%(同+1.6pt)の押し上げに寄与している。事業構成比の上昇と合わせ、高採算セグメントへの収益シフトが構造的に進んでいる点が特徴である。
生活衣料事業は売上高YoY-14.6%、利益率3.3%(前年同期7.6%から-4.3pt)と収益性が低下しており、セグメント間の利益率格差が拡大している。同事業の動向は今後の全社マージン推移を左右する要因となりうる。
自己資本比率72.5%(前年同期72.0%)、有利子負債1.9億円と、財務健全性は高水準を維持している。棚卸資産・買掛金の増加など運転資本の変化は継続的な確認が有用である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,693円 |
| base(基準) | 1,749円 |
| bull(強気) | 1,794円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,557円 |
| 調整後予想EPS | 216.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 41.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.12倍 / 8.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,701円〜1,800円、ω±0.1で 1,745円〜1,756円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。