| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥725.1億 | ¥525.1億 | +38.1% |
| 営業利益 | ¥69.3億 | ¥24.4億 | +183.4% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥71.4億 | ¥20.5億 | +248.0% |
| 純利益 | ¥57.3億 | ¥12.6億 | +354.3% |
| ROE | 5.0% | 1.6% | - |
2026年3月期第1四半期は、電子機能材を中心とした需要拡大と価格転嫁が進み、大幅な増収増益かつ営業レバレッジの発現により採算が大きく改善した決算となった。売上高は725.1億円(前年比+38.1%)、営業利益は69.3億円(同+183.4%)、経常利益は71.4億円(同+248.0%)、純利益は57.3億円(同+354.3%)。営業利益率は9.6%と前年4.7%から+4.9pt改善し、粗利率拡大と販管費の伸び抑制(+5.4%)が主因である。税引前段階では投資有価証券売却益8.9億円が一時的な押し上げ要因となっているが、営業段階の収益性向上がコアの改善ドライバーである。
【売上高】売上高は725.1億円で前年比+38.1%の増収。セグメント別構成比(セグメント間取引込みベース)はアルミ銅40.3%(302.3億円、+37.7%)、電子機能材24.1%(180.9億円、+62.5%)、装置材料19.8%(148.5億円、+29.0%)、金属加工15.8%(118.4億円、+19.7%)で、電子機能材の伸び率が最大となった。4セグメントすべてが2桁増収となっている。
【損益】営業利益は69.3億円(+183.4%)、営業利益率は9.6%と前年4.7%から+4.9pt改善した。粗利率16.7%(前年14.0%、+2.7pt)の拡大に加え、販管費の伸び+5.4%を売上の伸び+38.1%が大きく上回り、営業レバレッジが顕在化した。経常利益は71.4億円(+248.0%)、純利益は57.3億円(+354.3%)。税引前利益には投資有価証券売却益8.9億円(特別利益計9.2億円)が一時的要因として寄与し、実効税率は28.8%と前年38.1%から低下した。増収増益。
4セグメントすべてで増益となった。電子機能材はセグメント利益27.6億円(前年9.0億円)で最大の増益額を計上し、利益率は15.2%(前年8.1%)に改善した。アルミ銅は前年同期のセグメント損失0.9億円から12.9億円の黒字に転換したが、利益率4.3%は4セグメント中最も低い。装置材料は15.5億円(前年0.9億円、+1,662%)と急拡大し、利益率10.4%。金属加工は15.6億円(前年11.1億円、+40.0%)と着実に増益し、利益率13.1%で相対的に安定している。セグメント利益合計71.6億円にセグメント間取引消去等を調整し、経常利益71.4億円となっている。
【収益性】営業利益率9.6%、純利益率7.9%(連結純利益ベース)はいずれも前年(営業利益率4.7%、純利益率2.4%)から大幅に改善し、ROEは5.0%となった。【キャッシュ品質】現金及び預金は258.6億円(前年比+20.1%)に増加した一方、売掛金723.9億円(+15.5%)、棚卸資産632.0億円(+15.4%)は増加したものの、いずれも売上成長率+38.1%を下回るペースにとどまる。【投資効率】総資産回転率は0.25倍で、投資有価証券の増加(+251.1%)を含む総資産の拡大(+30.4%)が回転率を抑制する形となっている。【財務健全性】自己資本比率39.2%は前年35.6%から+3.6pt改善し、流動比率134.1%はほぼ横ばい。短期借入金は434.2億円(+18.8%)へ増加している。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は258.6億円で前年比+20.1%増加した一方、短期借入金は434.2億円(+18.8%)、長期借入金は151.1億円(+12.2%)へ増加しており、借入による資金調達も並行して進んだ。売掛金・棚卸資産はそれぞれ+15.5%、+15.4%増加したが、売上成長+38.1%を下回るペースであり、運転資本の急激な悪化は確認されない。投資有価証券は588.9億円(前年比+251.1%)へ大幅に増加し、資産構成における投資性資産の比重が高まっている。
経常的な収益は営業利益69.3億円が中心で、営業外収益7.5億円(売上高比1.0%)は受取配当金1.5億円等にとどまり限定的である。特別利益9.2億円は投資有価証券売却益8.9億円が主体で一時的要因にあたり、純利益57.3億円にはこの一過性寄与が含まれる。経常利益71.4億円と純利益57.3億円の差は主に法人税等23.2億円によるもので、実効税率は28.8%と前年38.1%から低下した。包括利益は351.3億円と純利益を大きく上回るが、差額の大半(その他有価証券評価差額金+286.9億円)は保有株式の時価変動によるものであり、経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。
通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高27.4%(通期265.0億円に対し72.5億円)、営業利益47.1%(同147.0億円に対し69.3億円)、経常利益51.0%(同140.0億円に対し71.4億円)、純利益(親会社株主帰属ベース)61.9%(同92.0億円に対し56.9億円)となった。売上高は概ね標準的な進捗である一方、利益項目は四半期均等進捗(25%)を大きく上回っている。ただし純利益には投資有価証券売却益8.9億円の一時的要因が含まれるため、通期の上振れ評価は営業段階の採算改善の持続性に依存する。会社は当四半期において業績予想・配当予想の双方を修正している。
年間配当予想は95円で、前期実績42円から大幅な増額となっている。予想EPS306.6円に基づく配当性向は31.0%で、純利益成長を反映した水準にある。当四半期において業績予想・配当予想の双方が修正されている。
運転資本の増加: 売掛金723.9億円(+15.5%)、棚卸資産632.0億円(+15.4%)は増加しているが、売上成長率+38.1%を下回るペースで推移しており、急激な資金滞留は確認されない。今後の伸び率動向はモニタリングが必要。
投資有価証券の評価変動: 投資有価証券は588.9億円と前年比+251.1%に急増し、その他有価証券評価差額金は+286.9億円増加して包括利益351.3億円の大半を形成した。株式市況の変動は自己資本および繰延税金負債(192.3億円)に影響を与えうる。
短期資金への依存: 短期借入金は434.2億円(+18.8%)へ増加し、現金及び預金258.6億円との比率は0.60倍にとどまる。運転資本拡大に伴う短期調達の増加傾向は、資金調達構造の面で留意点となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.6% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +5.3pt |
| 純利益率 | 7.9% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +4.1pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、業種内では上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 38.1% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +35.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内で突出した伸びとなっている。
※出所: 当社集計
営業利益率9.6%(前年4.7%)への改善は、粗利率+2.7ptの拡大と販管費の伸び抑制(+5.4%、売上+38.1%)による営業レバレッジが主因であり、収益構造の改善を示している。
4セグメントすべてが増益となり、特にアルミ銅は前年同期のセグメント損失から黒字転換した点は、事業ポートフォリオ全体の採算底上げを示唆する。
通期進捗率は営業利益47.1%・純利益(親会社株主帰属ベース)61.9%と先行しているが、純利益には投資有価証券売却益8.9億円の一時的要因が含まれ、通期評価では営業段階の採算改善の持続性が焦点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,605円 |
| base(基準) | 3,690円 |
| bull(強気) | 3,691円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,781円 |
| 調整後予想EPS | 337.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 31.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.98倍 / 10.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,588円〜3,797円、ω±0.1で 3,687円〜3,692円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。