記事一覧に戻る
29182027 第2四半期プライムJGAAP

わらべや日洋ホールディングス(2918) 2027年度第2四半期決算

2027年度第2四半期の売上高は1,209億円(前年同期比+1.0%)、営業利益は39.7億円(同-25.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

食品/食料品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1208.5億¥1196.3億+1.0%
営業利益¥39.7億¥52.9億−25.0%
経常利益¥42.0億¥52.4億−19.7%
純利益¥27.4億¥41.6億−34.1%
ROE(年換算)8.5%13.4%-

Executive Summary

2027年2月期上期(2026年3~8月)は、増収ながら主力の食品関連事業の採算悪化により、営業利益が25.0%減少した減益決算である。売上高は1,208.5億円(前年比+1.0%)、営業利益は39.7億円(同△25.0%)、経常利益は42.0億円(同△19.7%)となった。親会社株主に帰属する中間純利益は26.4億円(同△34.1%)である。主因は、販管費が前年比+4.6%増加し、売上高の伸びを上回ったことである。粗利益も売上原価の増加により4.85億円減少した。営業CFは50.8億円と親会社株主帰属純利益の約1.9倍だが、前年から41.2%減少した。

業績変動要因

【売上高】売上高は1,208.5億円(前年比+1.0%)と小幅な増収にとどまった。食品関連事業は1,086.4億円(+1.0%)で、売上高の約89.9%を占める。食材関連事業は58.9億円(+1.9%)、物流関連事業は63.2億円(+0.3%)で、全セグメントが小幅増収となった。

【損益】営業利益は39.7億円(前年比△25.0%)で、営業利益率は3.3%(前年4.4%)と約1.1pt低下した。粗利益は230.2億円(粗利率19.0%、前年19.6%)と4.85億円減少した。販管費は190.5億円(前年182.1億円)と8.35億円増え、両者が営業利益の13.2億円減少を説明する。特別損失は減損損失1.9億円で、前年の0.4億円から増加した。これは一時的要因である。営業外収益は7.0億円、営業外費用は4.7億円で、経常利益は営業利益を2.3億円上回った。税引前利益は40.2億円、法人税等は12.7億円で、親会社株主帰属純利益は26.4億円となった。以上より、増収減益の決算である。

セグメント別分析

食品関連事業は営業利益37.3億円(前年比△24.7%)、利益率3.4%で、連結減益の中心である。セグメント利益合計44.2億円の約84.5%を占めるため、同事業の採算が連結業績を左右する。食材関連事業は営業利益1.5億円(△49.1%)、利益率2.5%と半減した。物流関連事業は営業利益5.4億円(△0.7%)、利益率8.5%で、3セグメント中で最も高く、前年水準を維持した。全社費用等の調整額は△4.5億円(前年△4.9億円)である。

売上の増加が小幅にとどまるなか、食品関連事業の利益率低下が全体の収益性を押し下げている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は3.3%(前年4.4%)、粗利率は19.0%(前年19.6%)、販管費率は15.8%(前年15.2%)である。年換算ROEは8.5%、基本EPSは151.96円(前年229.53円、△33.8%)となった。利益率の縮小が主因で、総資産回転率はほぼ横ばいである。【キャッシュ品質】営業CFは50.8億円で、親会社株主帰属純利益の約1.9倍である。一方、EBITDA(営業利益+減価償却費)は約80.0億円で、営業CFはその約0.63倍にとどまる。売掛金の増加(資金流出40.6億円)が運転資本を圧迫した。【投資効率】設備投資は48.2億円で、減価償却費40.3億円の約1.2倍である。建設仮勘定は25.3億円から41.1億円へ増加し、設備投資が進行している。投資CF控除後のフリーCFは△3.2億円である。【財務健全性】自己資本比率は49.2%(前年比で上昇)で、総資産は1,315.4億円、純資産は647.2億円である。流動比率は約99.3%で、流動負債359.9億円が流動資産357.6億円をやや上回る。1年内返済予定の長期借入金は90.1億円(前年34.3億円)に増加し、現金及び預金67.4億円を上回る。長期借入金は154.6億円(前年220.6億円)に減少した。

<section name="CASH_FLOW_ANALYSIS"> 営業CFは50.8億円(前年比△41.2%)と減少し、運転資本の悪化が主因となった。運転資本変動前の営業CF小計は57.5億円で、売掛金の増加で40.6億円が流出した。買掛金の増加17.8億円と棚卸資産の減少7.5億円がこれを一部補った。法人税等の支払は7.7億円(前年3.6億円)に増加した。投資CFは△53.9億円で、うち設備投資は48.2億円である。フリーCF(営業CF+投資CF)は△3.2億円となった。財務CFは△34.6億円で、配当金支払10.6億円、長期借入金返済14.0億円、リース債務返済10.0億円が含まれる。現金及び預金は103.8億円から67.4億円へ減少した。売掛金は192.4億円から233.4億円へ21.3%増え、売上高の伸び(+1.0%)を大きく上回る。今後は回収動向が営業CFを左右する。

キャッシュフロー分析

営業CFは50.8億円(前年比△41.2%)と減少し、運転資本の悪化が主因となった。運転資本変動前の営業CF小計は57.5億円で、売掛金の増加で40.6億円が流出した。買掛金の増加17.8億円と棚卸資産の減少7.5億円がこれを一部補った。法人税等の支払は7.7億円(前年3.6億円)に増加した。投資CFは△53.9億円で、うち設備投資は48.2億円である。フリーCF(営業CF+投資CF)は△3.2億円となった。財務CFは△34.6億円で、配当金支払10.6億円、長期借入金返済14.0億円、リース債務返済10.0億円が含まれる。現金及び預金は103.8億円から67.4億円へ減少した。売掛金は192.4億円から233.4億円へ21.3%増え、売上高の伸び(+1.0%)を大きく上回る。今後は回収動向が営業CFを左右する。

収益の質

営業CFは親会社株主帰属純利益の約1.9倍で、利益の現金裏付けはある。ただし、その水準は減価償却費40.3億円による押し上げを含む点に留意が必要である。経常利益42.0億円は営業利益を2.3億円上回り、営業外収益7.0億円のうち受取配当金が3.4億円を占める。営業外費用は4.7億円で、支払利息は1.6億円である。特別損失は減損損失1.9億円で、一時的要因である。包括利益は34.4億円で、親会社株主帰属純利益26.4億円(親会社株主分の包括利益32.3億円)を上回る。差は主に為替換算調整額6.9億円のプラスによる。これは評価性の項目で、事業の稼ぐ力とは区別して捉える必要がある。純利益(連結)は27.4億円で、うち非支配株主帰属分は1.0億円である。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高2,380.0億円(前年比+1.8%)、営業利益60.0億円(△19.4%)、経常利益60.5億円(△18.4%)、親会社株主帰属純利益35.0億円、EPS 201.34円である。上期の進捗率は売上高50.8%、営業利益66.2%、経常利益69.5%、純利益75.4%である。利益項目は標準的な50%を大きく上回る。通期予想の達成に必要な下期は、営業利益20.3億円(営業利益率約1.7%)、純利益8.6億円となる。上期の営業利益率3.3%を大きく下回る水準で、下期の利益が上期より低下する前提といえる。今期は業績予想の修正が行われた。

株主還元

中間配当は1株60円(前年同期60円)で、通期予想は120円、配当予想の修正はない。上期の中間配当60円を上期EPS 151.96円で割った配当性向は約39.5%である。通期予想EPS 201.34円に対する予想配当性向は約59.6%となる。上期の配当金支払は10.6億円であった。営業CF50.8億円から設備投資48.2億円と配当支払10.6億円を差し引くと、約△8.0億円となる。現金及び預金は67.4億円あり、当面の配当原資は確保されているが、下期の営業CFと設備投資の推移が焦点となる。

リスク要因

  1. 食品関連事業への集中: 売上高の約89.9%、セグメント利益の約84.5%が同事業に由来する。同事業の営業利益は前年比△24.7%で、利益率は3.4%にとどまる。コスト増や価格転嫁の遅れの影響を受けやすい。

  2. 短期流動性: 流動比率は約99.3%で、運転資本は△2.4億円である。1年内返済予定の長期借入金90.1億円は現金及び預金67.4億円を上回る。借入金全体(長期+1年内返済分)は254.9億円から244.7億円への減少にとどまり、期限の短期化が進んでいる。

  3. 運転資本と資金余力: 売掛金は前年比+21.3%(+41.0億円)と増加し、営業CFは前年比△41.2%となった。設備投資と配当支払の合計59.0億円は営業CFを8.0億円上回る。売掛金の回収が遅れれば、資金余力は一段と縮小しうる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.3%4.8% (2.0%–9.0%)−1.5pt
純利益率2.3%3.9% (1.7%–7.7%)−1.6pt

営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を下回るが、IQR(四分位範囲)の下限よりは上に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.0%3.3% (-0.6%–8.0%)−2.3pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、IQRの下位寄りに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収下での減益が構造的な採算低下かを確認する局面にある。売上高は+1.0%、営業利益は△25.0%で、粗利率は約0.6pt、営業利益率は約1.1pt低下した。販管費の増加(+4.6%)が売上高の伸びを上回っており、食品関連事業の利益率動向が焦点となる。

  2. 利益の現金化と財務の柔軟性に注目点がある。営業CFは純利益を上回る一方、EBITDA比は約0.63倍にとどまる。フリーCFは△3.2億円で、流動比率は約99.3%、1年内返済予定借入金は90.1億円に増加した。売掛金の回収と設備投資の進捗が、今後の資金余力を左右する。

  3. 通期予想は下期の利益率低下を前提としている。必要な下期営業利益率は約1.7%で、上期の3.3%を下回る。上期の進捗率(営業利益66.2%)との関係で、下期の実績が確認ポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,247円
base(基準)3,316円
bull(強気)3,323円
算出前提値
1株純資産(BPS)3,718円
調整後予想EPS221.5円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向59.6%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.89倍 / 15.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,228円〜3,409円、ω±0.1で 3,304円〜3,325円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(75%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。