| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥233.2億 | ¥226.8億 | +2.9% |
| 営業利益 | ¥7.3億 | ¥7.6億 | -4.7% |
| 経常利益 | ¥7.8億 | ¥8.0億 | -2.0% |
| 純利益 | ¥5.7億 | ¥5.6億 | +0.9% |
| ROE | 1.4% | 1.3% | - |
主力の調味料・加工食品事業が増収増益で堅調な一方、総菜関連事業の収益悪化が全社利益を圧迫し、増収減益となった四半期である。売上高は233.2億円(前年比+2.9%)と増収を確保したが、営業利益は7.3億円(同-4.7%)、経常利益は7.8億円(同-2.0%)と減益。純利益は5.7億円(同+0.9%)と小幅増益を確保した。粗利率は21.8%と+22bp改善したものの、販管費率が18.7%へ+46bp上昇し粗利改善分を吸収したことが、増収減益の主因である。
【売上高】売上高は233.2億円で前年比+2.9%の増収。主力の調味料・加工食品事業が191.5億円(構成比82.1%、+4.6%)と伸長し全社を牽引したが、総菜関連事業は58.0億円(構成比24.9%、-8.0%)と減収し、全社の成長率を押し下げた。
【損益】粗利率は21.8%(前年21.6%、+22bp)と改善したが、販管費率が18.7%(同18.2%、+46bp)へ上昇し、粗利改善効果を相殺した。結果として営業利益は7.3億円(-4.7%)、営業利益率は3.1%(-25bp)に低下。経常利益は持分法益0.4億円等を含み7.8億円(-2.0%)。特別損益はごく僅少(特別損失0.01億円)で一時的要因の影響は限定的。純利益は法人税等2.1億円を負担し5.7億円(+0.9%)となり、経常利益との乖離は主に税負担によるもの。総括すると増収減益であり、総菜関連事業の利益率悪化と販管費の先行増加が構造的な要因である。
セグメント別では、調味料・加工食品事業が売上191.5億円(+4.6%)、営業利益5.5億円(+6.7%)、利益率2.8%と改善し、全社営業利益の大部分を稼ぐ主力事業となっている。一方、総菜関連事業は売上58.0億円(-8.0%)、営業利益1.6億円(-37.1%)、利益率2.7%と大幅に悪化し、全社の営業レバレッジを阻害した。その他事業は売上1.5億円(-20.9%)、営業損失0.0億円と全社への影響は限定的である。主力事業への売上依存度が高まる中、総菜関連事業の収益性回復が全社業績改善の鍵となる。
【収益性】営業利益率は3.1%で前年3.4%から低下し、純利益率は2.4%と小幅ながら前年並みの水準。粗利率21.8%の改善が販管費率18.7%の上昇に相殺され、営業レバレッジは働いていない。【キャッシュ品質】経常利益と純利益の乖離は主に法人税等2.1億円の負担によるもので、税負担係数は約27.5%と標準的な範囲にあり、収益の質を大きく歪める要因はない。【投資効率】ROEは1.4%と低位で、総資産回転率の低さ(総資産640.9億円に対し売上233.2億円)が資本効率を抑制している。【財務健全性】自己資本比率は64.7%と高水準を維持し、長期借入金26.4億円に対し現金及び預金124.9億円と、財務基盤は総じて安定している。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、BSの変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は124.9億円で前年137.5億円から減少しており、売掛金・受取手形が147.5億円(前年146.3億円)、棚卸資産が36.4億円(前年31.0億円)と増加し運転資本の積み上がりが見られる。建設仮勘定は16.2億円(前年5.9億円)へ大幅増加しており、生産設備への投資が先行して進んでいることが資金使途の一因と考えられる。利益剰余金は321.0億円で前年321.7億円からわずかに減少しており、配当支払いと純利益の積み上がりのバランスの中で資金余力は総じて維持されている。運転資本の増加傾向は、売上成長に対する現金化のタイムラグを示唆する。
当期の収益は経常的な事業活動によるものが中心で、特別損益はごく僅少(特別損失0.01億円)にとどまり、一時的要因による利益の押し上げ・押し下げは限定的である。営業外収益は0.9億円で売上高の約0.4%と小さく、持分法損益0.4億円を含むが利益の質を大きく歪める規模ではない。経常利益7.8億円に対し純利益5.7億円と乖離があるが、これは法人税等2.1億円の負担によるもので、税負担係数は約27.3%と特段の異常はない。一方、売掛金・棚卸資産の増加が続いており、売上成長に対する資金回収・在庫消化のペースがやや遅れている点は、将来的なアクルーアルの観点でモニタリングが必要である。
通期計画に対する進捗は、売上高24.1%(970.0億円計画)、営業利益18.2%(40.0億円計画)、経常利益18.8%(41.5億円計画)と、いずれも四半期の標準進捗(25%)を下回っている。特に営業利益・経常利益の進捗遅れが目立ち、総菜関連事業の減益と販管費の先行計上が背景と考えられる。通期計画では営業利益・経常利益ともに前年比減益(-3.7%、-4.1%)が見込まれており、下期における収益改善が計画達成の前提となる。業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」であり、会社は現時点で計画を維持している。
会社計画の年間配当は1株70円(前期23円は中間配当実績)で、会社計画EPS193.09円に基づく配当性向は約36.3%となる。自己資本比率64.7%、現金及び預金124.9億円と手元流動性が厚く、有利子負債は長期借入金26.4億円と軽いため、配当継続に対する財務的な余力は高い。自社株買いに関する開示はなく、現時点では配当による株主還元が中心となっている。
総菜関連事業の収益性悪化: 売上58.0億円(-8.0%)に対し営業利益1.6億円(-37.1%)と利益率が2.7%へ低下しており、全社マージンの希薄化要因となっている。
運転資本の滞留: 売掛金・受取手形147.5億円、棚卸資産36.4億円とともに前年から増加しており、売上成長に対する現金化の遅れが資金効率を圧迫する可能性がある。
投資前倒しに伴う実行リスク: 建設仮勘定が16.2億円(前年5.9億円、+175%)へ急増しており、稼働開始の遅延や投資回収タイミングのずれが生じた場合、原価改善効果の顕在化が後ずれする可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.1% | 5.5% (1.4%–6.7%) | -2.4pt |
| 純利益率 | 2.4% | 3.7% (0.5%–4.9%) | -1.3pt |
自社の収益性指標は業種中央値を下回り、食品・飲料セクター内では下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 2.9% | 5.4% (3.6%–10.3%) | -2.5pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、成長性の面でも業種内で相対的に劣後している。
※出所: 当社調べ
主力の調味料・加工食品事業は増収増益(売上+4.6%、利益+6.7%)と粗利率改善が続いており、価格・ミックス戦略の効果が一定程度確認できる。一方、総菜関連事業の落ち込みが全社の営業レバレッジを阻害している構図が明確である。
販管費率が18.7%へ上昇し、粗利率改善(+22bp)を相殺した結果、営業利益率は3.1%(-25bp)へ低下した。売上成長率+2.9%に対し販管費の伸びがそれを上回っており、コスト構造の変化が収益性の趨勢を左右する状況にある。
通期進捗は営業・経常利益ともに標準を下回り下期偏重となっている。会社側は業績予想の修正を行っておらず、下期における総菜事業の立て直しと販管費コントロールの実現度が、通期計画達成の観察ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,620円 |
| base(基準) | 2,665円 |
| bull(強気) | 2,695円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,881円 |
| 調整後予想EPS | 203.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 36.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.92倍 / 13.1倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,591円〜2,741円、ω±0.1で 2,657円〜2,669円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。