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29152027 第1四半期プライムJGAAP

ケンコーマヨネーズ(2915) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は233.2億円(前年同期比+2.9%)、営業利益は7.3億円(同-4.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

食品/食料品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥233.2億¥226.8億+2.9%
営業利益¥7.3億¥7.6億−4.7%
経常利益¥7.8億¥8.0億−2.0%
純利益¥5.7億¥5.6億+0.9%
ROE1.4%1.3%-

Executive Summary

2027年度第1四半期は増収減益となり、主力事業の伸長が販管費負担と一部事業の採算悪化を吸収しきれなかった点が特徴である。売上高は233.2億円(前年比+2.9%)、営業利益は7.3億円(同△4.7%)、経常利益は7.8億円(同△2.0%)、純利益は5.7億円(同+0.9%)となった。営業利益率は3.1%で前年同期の3.4%から低下した一方、営業外損益の改善や税負担の軽減により純利益は小幅増益を確保している。

業績変動要因

【売上高】売上高は233.2億円(前年比+2.9%)で、主力の調味料・加工食品事業が188.9億円(同+4.5%)と全社成長を牽引した。一方、総菜関連事業等は58.0億円(同△8.0%)と減収であり、増収の裾野は限定的である。

【損益】営業利益は7.3億円(同△4.7%)で、調味料・加工食品事業のセグメント利益は5.5億円(同+6.7%)と改善した一方、総菜関連事業等は1.6億円(同△37.1%)と大きく悪化した。粗利率21.8%に対し販管費率18.7%と負担が重く、営業レバレッジが弱い構造にある。経常利益は7.8億円(同△2.0%)で、持分法投資利益や営業外収益の増加が営業減益を一部相殺した。純利益は5.7億円(同+0.9%)となり、実効税率の低下(前年比)が寄与した。結論として、増収減益である。

セグメント別分析

調味料・加工食品事業は売上高188.9億円(構成比81.0%、前年比+4.5%)、セグメント利益5.5億円(同+6.7%)で、利益率は約2.9%と前年同期の約2.8%から小幅改善した。同事業が全社利益の中心を担っている。総菜関連事業等は売上高58.0億円(構成比24.9%、同△8.0%)、セグメント利益1.6億円(同△37.1%)と大幅減益で、利益率は約2.7%と前年同期の約5.6%から大きく低下した。その他事業(ショップ事業等)は売上高1.5億円、営業損失0.0億円と規模は小さい。主力事業の増収増益を、総菜関連事業等の採算悪化が相殺する構図となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率3.1%は前年同期3.4%から低下し、純利益率2.4%も小幅低下した。粗利率21.8%に対し販管費率18.7%と、収益構造は原価・販管費双方の圧迫を受けやすい。【キャッシュ品質】売掛金147.5億円は総資産の23.0%を占め、棚卸資産36.4億円と合わせて運転資本管理の重要性が高い。買掛金110.2億円は仕入債務による資金調達機能を果たしている。【投資効率】ROEは1.4%にとどまり、総資産回転率の低さと純利益率の低さの両方が要因である。総資産640.9億円に対し有形固定資産214.0億円、投資有価証券58.8億円と資産構成は重い。【財務健全性】自己資本比率64.7%、有利子負債26.4億円と資本構成は保守的で、流動資産332.9億円に対し流動負債174.7億円と短期の資金繰りに余裕がある。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は124.9億円で前年同期の134.9億円から10.0億円減少しており、売掛金は147.5億円と前年同期比1.1億円増加、棚卸資産は36.4億円と前年同期比5.5億円増加している。運転資本の積み増しが現預金の減少要因となった可能性がある。買掛金は110.2億円と前年同期比6.6億円増加しており、仕入債務による資金調達が運転資本増加の一部を吸収している。有利子負債は長期借入金26.4億円を中心に前年同期からほぼ横ばいであり、財務活動を通じた大幅な資金調達・返済は見られない。純資産は414.8億円と前年同期の415.6億円からほぼ横ばいで推移している。

収益の質

経常利益7.8億円は営業利益7.3億円を0.5億円上回っており、その差は営業外収益0.9億円(うち持分法投資利益0.4億円を含む)から営業外費用0.3億円を差し引いた純額に相当し、経常的な性格が強い。特別損益は特別利益・特別損失ともにほぼゼロで、一時的要因による利益の押上げ・押下げは限定的である。税引前利益7.8億円に対し法人税等2.1億円が計上され、実効税率は約27.3%と前年同期から低下し、純利益の小幅増益に寄与した。包括利益は5.5億円で純利益5.7億円をやや下回り、退職給付に係る調整額のマイナス0.3億円が主因であるが、乖離幅は小さく利益の質に大きな懸念は見られない。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対するQ1進捗率は、売上高24.0%、営業利益18.2%、経常利益18.8%、純利益19.9%であり、いずれも単純進捗基準の25%を下回る。特に営業利益・経常利益の進捗が売上高進捗を6ポイント程度下回っており、通期営業利益40.0億円(前年比△3.7%)の達成には、Q2以降の粗利改善または販管費効率化による利益率回復が必要となる。業績予想・配当予想ともに当四半期における修正は行われていない。

株主還元

通期配当予想は1株当たり70円で、予想EPS193.09円に対する配当性向は36.3%となる。前年同期の配当実績23円との単純比較では増配水準にあるが、期中の配当区分の詳細は本資料からは確認できない範囲にとどめる。配当性向36.3%は60%程度とされる一般的な持続可能性の目安を下回り、利益剰余金321.0億円、現金及び預金124.9億円という財務基盤も配当の継続を支える水準にある。自社株買いに関する記載はなく、本レポートでは配当のみに基づく配当性向として整理している。

リスク要因

  1. 原材料・エネルギー・物流コスト上昇リスク: 売上原価率78.2%、粗利率21.8%という構造下では、原材料や包装資材、物流費の上昇を価格転嫁で十分に吸収できない場合、営業利益への影響が大きくなりやすい。

  2. 総菜関連事業等の採算悪化リスク: 同事業は売上高58.0億円(前年比△8.0%)、セグメント利益1.6億円(同△37.1%)となり、利益率は前年同期の約5.6%から約2.7%へ低下した。コスト増と販売数量・価格のバランス改善が課題となる。

  3. 営業効率・資本効率リスク: 営業利益率3.1%、ROE1.4%はいずれも低水準であり、売上変動や原価上昇が営業利益に大きく波及しやすい構造にある。ただし流動比率190.6%、自己資本比率64.7%と財務健全性は高く、資金制約に直結する状況にはない。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.1%5.3% (1.7%–6.6%)−2.2pt
純利益率2.4%3.7% (0.7%–4.9%)−1.3pt

収益性は食品・飲料業種の中央値を下回り、営業利益率・純利益率ともに業種内で相対的に低い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)2.9%5.2% (2.9%–10.1%)−2.3pt

売上高成長率も業種中央値および四分位範囲の下限付近にとどまり、業種内での成長ペースは相対的に緩やかである。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 主力の調味料・加工食品事業は売上高・利益ともに増収増益(売上+4.5%、利益+6.7%)となった一方、総菜関連事業等は大幅減益(△37.1%)となり、セグメント間の収益性格差が拡大している点が構造的な注目点である。

  2. 通期計画に対する営業利益・経常利益のQ1進捗率は18%台にとどまり、売上高進捗率24.0%を下回る。売上拡大が利益増加に十分転化していない状況が確認でき、Q2以降の利益率回復動向が焦点となる。

  3. 自己資本比率64.7%、流動比率190.6%、有利子負債比率の低さなど財務健全性は高い水準を維持しており、低収益性が直ちに財務基盤の制約に結びつく状況ではない。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,620円
base(基準)2,665円
bull(強気)2,695円
算出前提
1株純資産(BPS)2,881円
調整後予想EPS203.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向36.2%
予想EPSの信頼度調整×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 13.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,591円〜2,741円、ω±0.1で 2,657円〜2,669円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。