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29102027 第1四半期プライムJGAAP

株式会社 ロック・フィールド 2027年度 第1四半期 決算

株式会社 ロック・フィールドの2027年度第1四半期決算レポート

食品/食料品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥126.8億¥124.7億+1.6%
営業利益¥1.8億¥0.1億+1700.0%
経常利益¥2.1億¥0.4億+383.5%
純利益¥1.0億−¥0.1億+1090.0%
ROE(年換算)1.4%−0.1%-

Executive Summary

2027年度第1四半期は増収増益となり、営業利益が前年同期の0.1億円から1.8億円へ回復した点が最重要ポイントである。売上高は126.8億円(前年比+1.6%)、営業利益は1.8億円(同+1700.0%)、経常利益は2.1億円(同+383.5%)、純利益は1.0億円(前年は0.1億円の赤字)となった。粗利率改善と販管費の伸び抑制による正の営業レバレッジが利益回復の主因である。ただし営業CFはマイナス3.7億円であり、当期利益は現金創出に転化していない。

業績変動要因

【売上高】売上高は126.8億円(前年比+1.6%)となり、通期計画521.6億円(同+2.1%)に対して進捗率24.3%とほぼ前提通りの出だしである。惣菜事業の単一セグメントであり、セグメント別内訳の開示はない。

【損益】粗利率は57.8%で前年同期の57.1%から改善し、販管費は71.5億円(前年比+0.6%)と売上成長率を下回る伸びにとどまった。この結果、販管費率は56.4%へ低下し、営業利益率は1.4%(前年0.1%)へ拡大した。経常利益は保険配当金0.2億円等の営業外収益に支えられ2.1億円となったが、実効税率49.7%が純利益の伸びを抑制し、純利益は1.0億円にとどまった。増収増益。

セグメント別分析

惣菜事業の単一セグメントであり、セグメント別の開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率1.4%(前年0.1%)、純利益率0.8%、粗利率57.8%(前年57.1%)と改善したが、絶対水準は依然低い。年換算ROEは1.4%、年換算ROICは2.2%であり、資本効率面では改善余地がある。【キャッシュ品質】営業CFはマイナス3.7億円で、純利益1.0億円に対する営業CF/純利益比率はマイナス3.75倍と、利益が現金化に至っていない。売掛金の増加4.6億円と賞与引当金の減少4.7億円が主因である。【投資効率】設備投資2.2億円は減価償却費4.5億円の49%にとどまり、更新投資が減価償却を下回る水準が続いている。【財務健全性】自己資本比率83.0%、有利子負債1.5億円、流動比率354.0%と、財務基盤は極めて強固である。

キャッシュフロー分析

営業CFはマイナス3.7億円で前年同期のマイナス1.4億円から悪化した。売掛金の増加4.6億円、賞与引当金の減少4.7億円、棚卸資産の増加1.1億円が資金流出要因となり、買掛金の増加0.2億円では相殺しきれなかった。投資CFはマイナス2.9億円で、うち設備投資は2.2億円と減価償却費4.5億円を下回る水準にとどまる。フリーキャッシュフローはマイナス6.7億円となり、財務CFのマイナス4.8億円(配当金支払3.8億円、借入金・リース債務返済1.1億円)と合わせ、現金及び現金同等物は当四半期に11.5億円減少した。もっとも現金預金120.2億円と低水準の有利子負債により、資金繰り面の余力は大きい。

収益の質

営業利益の改善は粗利率の改善と販管費の抑制という経常的な要因によるものであり、一時的要因としては減損損失0.1億円の特別損失計上にとどまる。経常利益が営業利益を0.3億円上回るのは、保険配当金0.2億円や受取配当金0.1億円といった営業外収益によるもので、本業とは区別して評価すべきである。実効税率は49.7%と高く、税負担が純利益の伸びを抑制した。アクルーアルの観点では、売掛金増加4.6億円と賞与引当金減少4.7億円を中心とする運転資本変動により、会計上の利益改善が営業キャッシュフローには反映されておらず、営業CF/純利益比率はマイナス3.75倍となっている。利益の質としては、現金化の遅れが当四半期の特徴である。

業績予想・ガイダンス

通期計画は売上高521.6億円(前年比+2.1%)、営業利益5.3億円(同-32.0%)、経常利益5.8億円(同-27.2%)であり、当四半期時点で予想修正はない。第1四半期時点の進捗率は売上高24.3%、営業利益33.9%、経常利益35.4%、純利益31.6%といずれも標準進捗率(25%)を上回る。ただし通期営業利益計画は前年比で減益であり、下期にかけてコスト負担や採算の慎重な見通しが織り込まれているとみられ、第1四半期の利益改善を通期水準としてそのまま延長することはできない。

株主還元

通期配当予想は1株24.0円で修正はない。通期EPS予想11.98円に基づく配当性向は約200.3%であり、当期利益のみでは配当をカバーできない水準である。当四半期の配当金支払額は3.8億円で、営業CFはマイナス3.7億円、フリーキャッシュフローはマイナス6.7億円と、当四半期の内生キャッシュフローによる配当カバーはできていない。もっとも現金預金120.2億円と自己資本比率83.0%という財務余力が、当面の配当支払い能力を支えている。

リスク要因

  1. 収益性の低さと外部コスト転嫁力: 営業利益率は1.4%にとどまり、原材料・包材・エネルギー・人件費・物流費の上昇を十分に価格転嫁できない場合、利益変動が大きくなりやすい。

  2. 利益の現金化の弱さ: 営業CF/純利益比率はマイナス3.75倍で、売掛金増加4.6億円・賞与引当金減少4.7億円・棚卸資産増加1.1億円が要因である。この状態が継続すれば、増収増益局面でも運転資本負担が資金繰りに影響しうる。

  3. 投資抑制の継続: 設備投資は減価償却費の49%にとどまっており、この水準が続いた場合、製造・店舗・物流設備の更新が遅れ、将来の供給能力やコスト競争力に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(food_beverage)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率1.4%5.3% (1.7%–6.6%)−3.9pt
純利益率0.8%3.7% (0.7%–4.9%)−2.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.6%5.2% (2.9%–10.1%)−3.6pt

売上高成長率も業種中央値を下回り、トップライン拡大の勢いは業種内でやや弱い。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年比+1.6%増収にとどまる一方、粗利率改善と販管費抑制により営業利益率は約134bp改善し、増収増益基調に転じた点が当四半期の特徴である。

  2. 営業CFはマイナス3.7億円、営業CF/純利益比率はマイナス3.75倍であり、会計上の利益改善が現金創出に結びついていない。売掛金・棚卸資産の増加と賞与引当金の減少が要因であり、今後の運転資本動向が注目点となる。

  3. 通期営業利益計画は前年比32.0%減であり、第1四半期の大幅な利益改善とは対照的である。下期にかけての採算見通しに慎重さが織り込まれている可能性があり、通年での進捗確認が重要である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)840円
base(基準)843円
bull(強気)845円
算出前提
1株純資産(BPS)1,088円
調整後予想EPS12.6円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.77倍 / 66.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 821円〜866円、ω±0.1で 836円〜848円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。