| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥138.4億 | ¥138.4億 | +0.1% |
| 営業利益 | ¥3.8億 | ¥2.4億 | +55.3% |
| 経常利益 | ¥5.7億 | ¥4.1億 | +38.7% |
| 純利益 | ¥3.8億 | ¥2.4億 | +54.1% |
| ROE | 0.5% | 0.4% | - |
売上高がほぼ横ばいの中、販管費率の改善により営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益が大幅に伸びた増収増益の決算となった。売上高は138.4億円(前年比+0.1%)、営業利益は3.8億円(同+55.3%、営業利益率2.7%)、経常利益は5.7億円(同+38.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は3.9億円(同+61.3%)となった。売上総利益率は29.1%と前年から1.1pt低下した一方、販管費率が2.1pt低下したことが増益の主因である。
【売上高】売上高は138.4億円で前年同期比+0.1%とほぼ横ばい。当社は加工食品事業の単一セグメントであるため、事業別の増減要因の開示はない。売上総利益率は29.1%と前年30.2%から1.1pt低下し、粗利の絶対額も40.3億円と前年41.8億円から減少しており、原材料・資材コストや販売価格・製品ミックスの影響が示唆される。
【損益】販管費は36.5億円(販管費率26.4%、前年28.4%から2.1pt低下)に圧縮され、営業利益は3.8億円(+55.3%、営業利益率2.7%、前年1.75%から+97bp)に改善した。営業外収益2.1億円(うち受取配当金1.6億円)が加わり経常利益は5.7億円(+38.7%、経常利益率4.11%、+115bp)となり、特別損失0.1億円は軽微である。親会社株主に帰属する当期純利益は3.9億円(+61.3%)で、売上がほぼ横ばいながらコスト構造改善により増益となった増収増益の決算である。
【収益性】営業利益率は2.7%(前年1.75%、+97bp)、経常利益率は4.11%(前年2.96%、+115bp)、純利益率(親会社株主帰属ベース)は2.85%(前年1.76%、+108bp)と各段階で改善した一方、売上総利益率は29.1%(前年30.2%、-110bp)に低下しており、増益の主因が販管費圧縮にあることを示している。【キャッシュ品質】現金及び預金は99.6億円(前年末102.5億円)、売掛金は99.4億円(前年101.7億円)、棚卸資産は17.0億円(前年15.4億円)で、在庫はやや積み増しとなった。経常利益5.7億円のうち受取配当金が1.6億円を占め、投資有価証券からの配当収入への依存が相応にある。【投資効率】ROEは0.5%にとどまり、自己資本比率87.1%という厚い自己資本が資産効率を抑制する構造となっている。【財務健全性】自己資本比率は87.1%(前年86.9%)、流動比率は421%、支払利息は0.02億円とごく僅かで、財務基盤は極めて堅固である。
キャッシュフロー計算書データは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は99.6億円で前年末102.5億円から2.9億円減少し、総資産は793.7億円(前年800.9億円)、純資産は691.4億円(前年696.9億円)とともにやや縮小した。買掛金は44.1億円(前年40.4億円)に増加し支払サイトの活用が進んだ一方、売掛金は99.4億円(前年101.7億円)に減少、棚卸資産は17.0億円(前年15.4億円)に増加した。賞与引当金は前年に比べ3.75億円減少しており、短期負債の圧縮要因となっている。純資産の減少は主に有価証券評価差額金の悪化(-2.6億円)によるもので、事業活動そのものよりも保有有価証券の時価変動が資本の増減に影響した。
経常的な収益力は営業利益3.8億円に加え、営業外収益2.1億円(うち受取配当金1.6億円)が経常利益5.7億円を押し上げる構図であり、営業外収益は売上高比1.5%相当で経常段階への寄与は小さくない。特別損益は特別損失0.1億円のみで一時的要因は軽微である。経常利益5.7億円と親会社株主に帰属する当期純利益3.9億円との差は法人税等1.8億円および非支配株主損益によるもので、税負担水準は妥当な範囲にある。包括利益は0.7億円にとどまり、親会社株主に帰属する当期純利益3.9億円を大きく下回るが、その主因は有価証券評価差額金の悪化(-2.6億円)と為替換算調整額の悪化(-0.4億円)で、いずれも保有資産の時価変動によるものであり本業の収益力とは区別して捉える必要がある。
通期計画に対する進捗率は、売上高24.3%(138.4億円/570.0億円)、営業利益25.1%(3.8億円/15.0億円)、経常利益31.6%(5.7億円/18.0億円)、親会社株主に帰属する当期純利益31.8%(3.9億円/12.4億円)である。四半期進捗の目安である25%と比較すると、営業利益はほぼ標準線上にあり、経常利益・純利益は標準を上回るペースで進捗している。通期計画では経常利益を前年比-5.3%の減益と見込む一方、当第1四半期は経常利益+38.7%の増益で着地しており、通期に向けた進捗ペースの継続性が今後の焦点となる。当第1四半期には業績予想の修正が実施された(配当予想の修正はなし)。
通期配当予想は46.00円である。通期EPS予想43.55円に対する配当性向は約105.6%となり、当期純利益予想を上回る配当計画となっている。現金及び預金99.6億円、自己資本比率87.1%という財務基盤を踏まえると当面の支払いに支障は生じにくいとみられるが、利益成長とキャッシュ創出力の持続が中期的な還元水準の前提となる。自己株式は1,574千株で発行済株式数30,051千株の5.2%相当を保有している。
粗利率の低下: 売上総利益率は29.1%で前年30.2%から1.1pt低下し、粗利の絶対額も40.3億円と前年41.8億円から減少した。原材料・資材コストや価格・製品ミックスの影響が示唆される。
配当性向の高さ: 通期配当予想46円に対しEPS予想43.55円で配当性向は約105.6%となり、利益水準を上回る還元計画となっている。業績が計画を下回った場合、還元原資の確保状況に留意が必要である。
営業外収益への依存: 経常利益5.7億円のうち受取配当金が1.6億円を占め、投資有価証券からの配当収入への依存度が相応にある。市況変化により営業外収益が変動した場合、経常利益水準への影響が及ぶ可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.7% | 5.2% (1.2%–6.4%) | -2.4pt |
| 純利益率 | 2.7% | 3.7% (0.3%–4.9%) | -1.0pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内で下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 0.1% | 6.5% (3.8%–10.4%) | -6.4pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、トップライン成長は業種内で低位にある。
※出所: 当社調べ
販管費率の改善(-2.1pt)が営業利益・経常利益・純利益の増益を牽引しており、コスト構造の効率化が進捗している点は決算上の注目点である。
一方で売上総利益率は-1.1ptの低下となっており、増益の主因が販管費抑制にある点は、粗利面の回復を伴わない場合の増益持続性を見極める上での確認材料となる。
通期配当予想に基づく配当性向は約105.6%となっており、利益水準に対する還元計画の水準が確認できる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,928円 |
| base(基準) | 1,938円 |
| bull(強気) | 1,944円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,428円 |
| 調整後予想EPS | 45.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 100.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.80倍 / 42.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,887円〜1,991円、ω±0.1で 1,923円〜1,947円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。