| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥159.9億 | ¥154.1億 | +3.8% |
| 営業利益 | ¥25.5億 | ¥26.1億 | -2.2% |
| 経常利益 | ¥29.8億 | ¥32.6億 | -8.5% |
| 純利益 | ¥21.1億 | ¥23.7億 | -11.1% |
| ROE | 1.6% | 1.8% | - |
当四半期は増収減益となり、コスト増と非営業収益の縮小がボトムラインを圧迫した。売上高は159.9億円(前年比+3.8%)と堅調に拡大した一方、営業利益は25.5億円(同-2.2%)、経常利益は29.8億円(同-8.5%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は20.9億円(同-11.3%)と減益幅が段階的に拡大した。販管費率の上昇と前年に大きかった為替差益の縮小が、営業段階から経常段階にかけての利益圧迫要因となっている。
【売上高】売上高は159.9億円で前年同期比+3.8%の増収。単一セグメント(天然調味料事業)のため事業別の内訳は開示されていないが、既存事業の需要は堅調に推移した。粗利率は30.1%で前年の30.5%からやや低下し、原材料・エネルギーコストの上昇に対する価格転嫁が途上にあることを示唆する。
【損益】営業利益は25.5億円(前年比-2.2%)、営業利益率は15.9%で前年から96bp低下した。販管費は22.7億円(同+8.8%)と売上成長を上回るペースで増加し、販管費率は14.2%(同+65bp)に上昇した。経常利益は29.8億円(同-8.5%)で、営業外収益が4.4億円と前年の7.7億円から縮小したことが主因。特に為替差益は0.5億円と前年の4.3億円から大幅に減少し、一時的要因の剥落が経常減益を増幅した。純利益は20.9億円(同-11.3%)で、法人税等の負担(実効税率29.1%)も加わり減益幅がさらに拡大した。以上より、当四半期は増収減益である。
当社は天然調味料事業の単一セグメントであり、セグメント別の売上・損益情報は開示されていない。
【収益性】営業利益率は15.9%(前年16.9%)、純利益率は13.1%(前年15.4%)と共に低下したが、絶対水準では高マージンを維持している。【キャッシュ品質】営業外収益は売上高の約2.8%を占め、受取利息1.9億円・受取配当金1.2億円・為替差益0.5億円が中心で、前年比では為替差益の縮小が目立つ。【投資効率】ROEは1.6%、総資産回転率は0.108倍と低水準で、資本効率の改善余地が大きい。【財務健全性】自己資本比率は89.9%(前年88.3%)、流動比率は約895%と極めて高く、実質的にネットキャッシュの状態にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、BS変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は505.1億円で前年の536.4億円から31.3億円減少し、投資有価証券も384.7億円と前年から10.9億円減少している。一方で原材料は6.6億円増加し、生産計画に応じた在庫積み増しが進んでいる。負債側では法人税等の未払が8.25億円減少し、納付タイミングの影響がうかがえる。総じて、金融資産の一部が在庫や税金納付等の資金需要に充当された動きが観察され、依然として厚い現金・投資有価証券を背景に財務余力は高い水準を維持している。
当四半期の利益はコア営業活動由来の比重が高まっており、収益の質は相対的に改善する方向にある。前年は為替差益4.3億円という一時的要因が経常利益を押し上げていたが、今期はこれが0.5億円に縮小し、経常利益はより営業実態に近い水準となった。営業外収益4.4億円の内訳は受取利息1.9億円、受取配当金1.2億円、為替差益0.5億円と多様化しており、特定の一時的項目への依存度は前年より低下している。包括利益は19.1億円で純利益20.9億円を下回り、その差異は主に有価証券評価差額金の-8.8億円によるもので、投資有価証券の市況変動が純資産のボラティリティ要因となっている点はアクルーアルの観点で留意される。
通期業績予想に対する進捗は、売上高が692.3億円予想に対し159.9億円で進捗率23.1%、営業利益は112.5億円予想に対し25.5億円で進捗率22.7%、経常利益は131.6億円予想に対し29.8億円で進捗率22.6%となった。四半期の標準的な進捗率25%をいずれもやや下回るが、下期における価格転嫁の浸透やコスト安定化を前提とした計画であれば許容範囲内の水準といえる。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。
通期配当予想は1株300円で、期末配当のうち普通配当120円に加え創業60周年記念配当120円が計画されている。通期純利益予想95.5億円に対し、配当総額(記念配当込み)はほぼ純利益に相当する水準となる見込みで、配当性向は概ね100%に近いと見られる。記念配当を除いた普通配当ベース(年間180円想定)では配当性向は約60%となり、厚い現金・投資有価証券を背景に持続可能な水準と評価される。自社株買いの実施については記載がなく、総還元性向は配当のみで評価している。
資本効率の低迷: ROEは1.6%、総資産回転率は0.108倍と低水準で、厚い現金・投資有価証券が資産効率を下押ししている。運転資本の圧縮が改善の鍵となる。
営業レバレッジの悪化: 販管費は前年比+8.8%と売上成長率+3.8%を上回るペースで増加し、販管費率は14.2%(+65bp)に上昇した。コスト増が売上成長に先行する構造が続けば利益率の下押しが継続する可能性がある。
非営業収益の縮小: 前年に大きかった為替差益(4.3億円)が今期0.5億円に縮小し、経常利益の減益要因となった。今後も非営業項目のボラティリティが経常段階の業績に影響を与える可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 15.9% | 5.5% (1.4%–6.7%) | +10.5pt |
| 純利益率 | 13.2% | 3.7% (0.5%–4.9%) | +9.5pt |
食品・飲料業種の中で、営業利益率・純利益率とも中央値を大幅に上回る上位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.8% | 5.4% (3.6%–10.3%) | -1.6pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、成長スピードでは中位程度の位置づけにある。
※出所: 当社集計
増収減益ながら業界内では高マージンを維持: 営業利益率15.9%は業種中央値を大幅に上回るが、前年からは96bp低下しており、販管費率上昇によるマージン軟化の兆候が観察される。
非営業の追い風縮小によるコア利益の重要性増大: 前年の経常利益を支えた為替差益が縮小したことで、今後は本業由来の利益創出力が業績評価上より重要な指標となる。
強固な財務基盤と資本効率の対照: 自己資本比率89.9%、流動比率895%と財務健全性は極めて高い一方、ROE1.6%・総資産回転率0.108倍と資本効率には改善余地があり、両者のコントラストが特徴的な決算内容となっている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,855円 |
| base(基準) | 3,922円 |
| bull(強気) | 3,968円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,139円 |
| 調整後予想EPS | 320.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 98.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.95倍 / 12.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,822円〜4,027円、ω±0.1で 3,915円〜3,926円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。