| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1437.8億 | ¥1386.8億 | +3.7% |
| 営業利益 | ¥90.9億 | ¥106.3億 | -14.5% |
| 税引前利益 | ¥82.5億 | ¥99.8億 | -17.3% |
| 純利益 | ¥59.3億 | ¥71.5億 | -17.0% |
| ROE | 2.7% | 3.3% | - |
海外事業の伸長により増収を確保したが、原価・販管費の増加が利益を圧迫し、増収減益となった。売上高は1437.8億円(前年比+3.7%)、営業利益は90.9億円(同-14.5%)、税引前利益は82.5億円(同-17.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は46.8億円(同-24.2%)となった。増収の主因は海外セグメントの+9.8%成長で、国内加工食品はほぼ横ばい(-0.2%)にとどまる一方、販管費の伸び率(+8.8%)が売上成長率を上回り、営業利益率は6.3%へ前年7.7%から低下した。
【売上高】売上高は1437.8億円で前年比+3.7%の増収。セグメント別ではDomesticProcessedFoodが730.8億円(構成比50.8%、YoY-0.2%)、Overseasが589.5億円(構成比41.0%、YoY+9.8%)、OtherDomesticが117.6億円(構成比8.2%、YoY-0.1%)。海外の伸長が全社の増収を牽引し、国内はほぼ横ばいで推移した。
【損益】売上総利益は469.5億円、粗利率32.7%で前年33.0%からほぼ横ばい。販管費は385.1億円(販管費率26.8%、前年25.5%から+1.3pt)で、伸び率+8.8%は売上成長率+3.7%を上回り、オペレーティングレバレッジは悪化した。この結果、営業利益は90.9億円(YoY-14.5%)、営業利益率は6.3%と前年7.7%から低下した。持分法投資損益は-0.2億円と軽微なマイナスで、税引前利益は82.5億円(YoY-17.4%)。親会社株主に帰属する当期純利益は46.8億円(YoY-24.2%)で、税引前利益からの下落幅が営業利益・税引前利益より大きい。これは非支配株主帰属利益の増加が影響しており、実効税率(法人税等/税引前利益)は約28.1%と前年並みで税率要因ではない。総じて増収減益の決算である。
主力のDomesticProcessedFoodは売上構成比50.8%で730.8億円(YoY-0.2%)とほぼ横ばい。Overseasは589.5億円(構成比41.0%、YoY+9.8%)と全セグメント中最も高い伸びを示し、地理的な売上分散が進んでいる。OtherDomesticは117.6億円(構成比8.2%、YoY-0.1%)で小幅な減収。セグメント別の利益は開示されていないが、売上構成の変化から海外事業の相対的なプレゼンス拡大が進んでいることが読み取れる。
【収益性】営業利益率は6.3%で前年7.7%から1.3pt低下、親会社株主に帰属する当期純利益率は3.3%で前年4.5%から1.2pt低下しており、いずれも収益性は前年から悪化している。【キャッシュ品質】営業CFは218.0億円で、親会社株主に帰属する当期純利益46.8億円の約4.7倍に相当し、在庫圧縮と売上債権回収が寄与したことで利益の裏付けとなるキャッシュ創出力は良好である。【投資効率】ROEは2.7%で、営業利益率の低下と非支配株主帰属利益の影響を反映し低位にとどまっている。【財務健全性】自己資本比率は54.1%で前年50.7%から改善し資本基盤は堅実だが、現金及び現金同等物は145.3億円で前年268.4億円から大きく減少しており、有利子負債の圧縮に資金を充当した結果とみられる。
営業CFは218.0億円で前年比-10.8%となったものの、親会社株主に帰属する当期純利益46.8億円の約4.7倍の水準を維持し、利益の裏付けとなるキャッシュ創出力は良好である。運転資本面では棚卸資産の減少が+135.1億円のキャッシュインとなった一方、仕入債務の減少は-69.8億円のキャッシュアウトとなり、在庫圧縮と支払条件の変化が相殺し合う形となった。投資CFは-90.9億円で、うち設備投資が-58.1億円、子会社取得に伴う支出が-43.3億円を占め、のれんの増加(113.8億円→145.6億円、+28%)と整合的である。財務CFは-252.9億円と大幅なマイナスで、配当支払-43.6億円、自己株買い-13.4億円に加え、短期・長期借入金の返済・純減が主因となり、現金及び現金同等物は期末145.3億円へ減少した。フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は127.1億円を確保し、株主還元と有利子負債の圧縮を賄う原資として機能している。
経常的な稼得力の中心は売上総利益・営業利益であり、持分法投資損益は-0.2億円と軽微で、税引前利益82.5億円と営業利益90.9億円の差は限定的である。実効税率(法人税等/税引前利益)は約28.1%と平準的な水準にとどまるが、税引前利益から親会社株主に帰属する当期純利益への通過率は非支配株主帰属利益の存在により低下している。包括利益は114.8億円で、うち親会社株主分は94.6億円と、親会社株主に帰属する当期純利益46.8億円を+47.8億円上回っており、為替換算差等のその他包括利益がプラスに寄与したことによる乖離である。営業CFが親会社株主に帰属する当期純利益を大幅に上回ることから、アクルーアルの観点では利益の質は良好と評価できる。
通期予想に対する進捗は、売上高46.4%(1437.8億円/3100.0億円)、営業利益46.6%(90.9億円/195.0億円)、純利益(親会社株主帰属ベース)44.6%(46.8億円/105.0億円)で、上期の標準的な進捗目安である50%をいずれも下回る。営業利益・純利益ともに通期予想はYoYマイナス(営業利益-12.6%、純利益-29.1%)を織り込んでおり、当四半期時点の実績も同方向のトレンドにある。当四半期において業績予想の修正が行われており、下期における販管費コントロールと海外成長の持続が通期達成の鍵となる。
通期の配当予想は1株当たり58円で、当四半期時点で配当予想の修正はなく据え置かれている。予想EPS116.04円に対する配当性向は約50.0%(58円/116.04円)である。期中の配当支払は43.6億円、自己株買いは13.4億円を実施しており、フリーキャッシュフロー127.1億円の範囲内で両者を賄っている。前年同期の配当支払52.7億円・自己株買い69.96億円と比較すると、当期の株主還元支出は圧縮されている。
収益性の低下: 営業利益率は6.3%と前年7.7%から1.3pt低下し、販管費の伸び率(+8.8%)が売上成長率(+3.7%)を上回りオペレーティングレバレッジが悪化している。下期における販管費コントロールの動向がモニタリングポイントとなる。
リファイナンス管理: 短期借入金467.8億円は現金及び現金同等物145.3億円の約3.2倍に相当し、現金/短期借入金比率は約0.31倍にとどまる。強い営業CF(218.0億円)がバッファーとなるものの、負債の満期構成には留意が必要である。
のれんの増加: のれんは113.8億円から145.6億円へ+27.9%増加し、子会社取得(投資CF-43.3億円)に伴うものである。のれん/純資産比率は6.7%と水準自体は限定的だが、統合効果の実現状況は今後の注目点となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.3% | – | – |
| 純利益率 | 4.1% | – | – |
食品・飲料業種内における自社の収益性水準を示す基礎データであり、比較対象の中央値データは現時点で未整備である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.7% | – | – |
売上成長率は海外事業の伸長を反映した水準であり、業種中央値との比較は今後のデータ整備を待つ状況にある。
※出所: 当社調べ
営業利益率は6.3%と前年7.7%から1.3pt低下しており、販管費の伸び率が売上成長率を上回るオペレーティングレバレッジの悪化が確認できる。下期における販管費の抑制度合いが利益率回復の可否を左右する構造にある。
営業CF(218.0億円)は親会社株主に帰属する当期純利益(46.8億円)の約4.7倍に達し、在庫圧縮と売上債権回収によるキャッシュ創出が確認できる。この水準は配当・自己株買い・有利子負債の圧縮を賄う原資となっている。
通期進捗は売上・営業利益ともに46%台、純利益(親会社株主帰属ベース)44.6%と、上期の標準進捗目安である50%をいずれも下回っており、当四半期に業績予想の修正が行われている。下期における海外成長の持続とコストコントロールが通期計画達成における注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,906円 |
| base(基準) | 1,933円 |
| bull(強気) | 1,951円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,133円 |
| 調整後予想EPS | 122.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 50.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.91倍 / 15.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,880円〜1,988円、ω±0.1で 1,926円〜1,937円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。