| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3955.8億 | ¥1023.9億 | +286.4% |
| 営業利益 | ¥222.8億 | ¥18.5億 | +1107.0% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥197.4億 | ¥17.1億 | +1055.1% |
| 純利益 | ¥145.2億 | ¥12.7億 | +1043.3% |
| ROE | 20.6% | 2.1% | - |
2026年4月-6月期は前年同期の急拡大基調を継続し、増収増益かつ大幅な利益率改善を伴う決算となった。売上高は3,955.8億円(前年1,023.9億円、YoY+286.4%)、営業利益は222.8億円(前年18.5億円、YoY+1,107.0%)、経常利益は197.4億円(前年17.1億円、YoY+1,055.1%)、純利益(親会社株主帰属)は145.2億円(前年12.7億円、YoY+1,043.3%)。増収率を上回る大幅増益により、営業利益率は5.6%と前年同期比+3.8pt改善し、規模拡大に伴う販管費率の低下(0.4%)と粗利率の改善(6.0%、同+3.2pt)が収益性向上を牽引した。ROEは20.6%と高水準にあり、純利益率と総資産回転率の改善が主因である。
【売上高】売上高3,955.8億円はJAPAN・OVERSEAS両セグメントの大幅増収で構成される。OVERSEASは2,629.8億円(YoY+250.3%、売上構成比60.6%)、JAPANは1,713.4億円(YoY+349.0%、同39.4%)で、海外が売上規模を、国内が伸び率をそれぞれ主導した。
【損益】営業利益222.8億円(YoY+1,107.0%)は粗利率改善(6.0%、前年比+3.2pt)と販管費率の抑制(0.4%)によるもので、増収を上回る増益となった。営業外では支払利息12.2億円、為替差損10.9億円が発生し、経常利益は営業利益をやや下回る197.4億円(YoY+1,055.1%)となったが、これらは金融・為替要因による定常的な控除項目である。純利益は145.2億円(YoY+1,043.3%)で、経常利益との乖離は法人税等52.2億円(実効税率26.4%)が主因であり、特別損益等の一時的要因は確認されない。増収増益。
JAPANセグメントは売上1,713.4億円(YoY+349.0%)に対し営業利益127.8億円(YoY+1,854.4%)、営業利益率7.5%と全社平均を上回る高マージンを確保し、全社営業利益(セグメント計223.7億円)の57.1%を占め利益面の主力となっている。OVERSEASは売上2,629.8億円(YoY+250.3%)で売上構成比は60.6%と規模面の主力だが、営業利益は95.8億円(YoY+665.4%)、利益率3.6%とJAPANを4.0pt下回る。両セグメントとも大幅増益だが、JAPANの伸び率(利益YoY+1,854.4%)が突出しており、国内における高付加価値案件・ミックス改善が利益成長を牽引したとみられる。
【収益性】営業利益率5.6%、純利益率3.7%、粗利率6.0%はいずれも前年同期(各1.8%、1.2%、2.8%程度)から大幅に改善し、増収に伴う規模の経済とミックス改善が寄与した。【キャッシュ品質】売上債権回転日数(DSO)は約147日、棚卸資産回転日数(DIO)は約221日、キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)は約205日で、急速な事業拡大に伴い運転資本の現金化には一定の日数を要する構造にある。【投資効率】ROE20.6%は純利益率3.7%、総資産回転率0.97倍、財務レバレッジ5.79倍のデュポン分解で説明され、レバレッジ水準はほぼ前年並みで、純利益率と回転率の改善がROE押し上げの主因である。【財務健全性】自己資本比率17.3%(前年17.2%)はほぼ横ばい、流動比率120.7%、当座比率53.7%、インタレストカバレッジ18.3倍と損益面での金利負担耐性は確保されている一方、有利子負債は短期借入金1,410.8億円のみで構成され短期資金への依存度が高い。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は101.1億円と前年同期比+22.8億円(+29.2%)増加した一方、売上急拡大に伴い売掛金は1,590.2億円(+563.0億円、+54.8%)、棚卸資産は2,254.3億円(+39.1億円、+1.8%)と運転資本が積み上がっている。これを賄う形で買掛金が1,664.2億円(+606.4億円、+57.3%)、短期借入金が1,410.8億円(+225.1億円、+19.0%)と増加しており、事業拡大局面における運転資本需要を短期の仕入債務・借入金で調達する構図がみてとれる。他方、前受金は169.6億円と前年の500.4億円から330.8億円(-66.1%)減少しており、受注・売上計上タイミングの変化が資金繰りに影響を与えた可能性がある。利益剰余金は607.6億円(+108.5億円、+21.8%)と純利益計上により内部留保が積み増され、自己資本の底上げに寄与している。
今期の利益は営業利益が牽引する経常的な収益構造で、営業外収益0.8億円・営業外費用26.2億円と営業外項目の規模は売上高比1%未満に留まる。営業外費用の内訳は支払利息12.2億円、為替差損10.9億円が主で、いずれも金融・為替要因による定常的な控除項目であり、特別損益等の一時的要因は確認されない。経常利益197.4億円に対し純利益145.2億円と26.4%乖離しているが、これは法人税等52.2億円(実効税率26.4%)によるもので、税負担以外の要因は見当たらない。包括利益は149.5億円と純利益145.2億円をやや上回り、差額4.3億円は為替換算調整額(+7.2億円)と繰延ヘッジ損益(-2.9億円)の純額であり、海外事業比率の高さを反映した項目である。一方、アクルーアルの観点では売掛金・棚卸資産の増勢とCCC約205日の長さが、利益計上と現金回収のタイムラグを示しており、今後のキャッシュ創出力を評価する上での留意点となる。
通期業績予想(売上高14,000.0億円、営業利益489.0億円、経常利益408.0億円、純利益300.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高28.3%、営業利益45.6%、経常利益48.4%、純利益48.4%となった。四半期均等進捗の目安(25%)と比較すると、売上高がほぼ標準的な進捗である一方、利益各段階は20pt以上前倒しで推移しており、粗利率・営業利益率の改善が通期計画に対して先行して実現していることを示している。なお本四半期には業績予想および配当予想の修正(増配)が公表されており、期初計画からの上方修正を伴う進捗であることに留意される。
配当については、本四半期において業績予想および配当予想の修正(増配)が公表された旨が注記されている。修正後の具体的な配当額は本資料の数値上には反映されておらず、当第1四半期時点の実績純利益145.2億円、ROE20.6%という高い収益力を踏まえると、配当原資自体は確保されているとみられる。ただし手元資金は現金及び預金101.1億円に対し短期借入金1,410.8億円と、短期負債への依存度が高い財務構造にあるため、配当政策は運転資本の動向とあわせて評価する必要がある。
財務レバレッジと短期資金構造: 有利子負債は短期借入金1,410.8億円のみで構成され、自己資本705.1億円に対しDebt/Capitalは約66.7%に達する。インタレストカバレッジは18.3倍と損益面の耐性は確保されているが、有利子負債が短期に集中しているため、資金調達環境の変化に対する感応度は相対的に高い。
運転資本効率: 売上急拡大に伴い売掛金は1,590.2億円(+54.8%)、棚卸資産は2,254.3億円まで積み上がり、DSO約147日・DIO約221日・CCC約205日と現金化には一定の期間を要する。前受金が330.8億円(-66.1%)減少したことも重なり、運転資本の資金需要は買掛金・短期借入金の増加で賄われている。
海外売上集中と為替影響: OVERSEASセグメントの売上構成比は60.6%と海外依存度が高く、当期は為替差損10.9億円が営業外費用として計上された。海外比率の高さは包括利益における為替換算調整額(+7.2億円)にも反映されており、為替変動が業績に影響を与えやすい構造にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.6% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +1.4pt |
| 純利益率 | 3.7% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -0.1pt |
営業利益率は業種中央値を上回るが、純利益率は中央値並みで、金融・税負担面が下押し要因となっている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 286.4% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +283.3pt |
売上高成長率は業種内で突出して高く、同業他社と比較して極めて大きな伸長を示している。
※出所: 当社集計
利益進捗の前倒し: 通期予想に対する進捗率は営業利益45.6%、純利益48.4%と、売上高進捗(28.3%)を大きく上回っている。粗利率・営業利益率の改善が計画対比で先行して実現している点は、収益構造の変化を示す材料である。
セグメント間のマージン格差: JAPANの営業利益率7.5%はOVERSEASの3.6%を4.0pt上回る一方、売上構成比はOVERSEASが60.6%と海外が主力である。売上規模と利益率の主導セグメントが異なる点は、収益構造を理解する上での注目点である。
運転資本構造の変化: 前受金が330.8億円(-66.1%)減少する一方、売掛金・棚卸資産は積み上がり、短期借入金・買掛金の増加で賄われている。増収局面における資金需給の変化として、今後の推移が構造的なものか一時的なものかを見極める材料となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 25,135円 |
| base(基準) | 27,862円 |
| bull(強気) | 27,891円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 10,368円 |
| 調整後予想EPS | 4,852.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 2.69倍 / 5.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 26,947円〜28,824円、ω±0.1で 27,211円〜28,860円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。