| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥69.9億 | ¥60.7億 | +15.2% |
| 営業利益 | ¥3.5億 | ¥1.8億 | +89.1% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥4.1億 | ¥1.7億 | +143.8% |
| 純利益 | ¥2.1億 | ¥0.7億 | +208.8% |
| ROE | 1.3% | 0.4% | - |
2026年4-6月期(第1四半期)は、BUSINESSSECURITYセグメントの高成長・高採算化を主因に増収増益となり、営業・経常・純利益がいずれも前年同期から大幅に改善した。売上高は69.9億円(前年60.7億円、+15.2%)、営業利益は3.5億円(前年1.8億円、+89.1%)、経常利益は4.1億円(前年1.7億円、+143.8%)、純利益は2.1億円(前年0.7億円、+208.8%)となった。粗利率改善と受取配当金・為替差益による営業外収支の好転が、営業利益率・経常利益率の押し上げに寄与している。
【売上高】売上高は69.9億円で前年比+15.2%増加した。セグメント別ではBUSINESSSECURITY(構成比53.3%)が37.3億円(+29.6%)と大きく伸長し、ELECTROMECHANICS(構成比46.7%)は32.7億円(+2.4%)とほぼ横ばいにとどまった。増収はBUSINESSSECURITYの需要拡大にけん引された構図である。
【損益】売上総利益は18.2億円(+25.4%)、粗利率は26.0%で前年23.9%から+2.1pt改善した。販管費は14.7億円で対売上比21.0%となり、前年20.9%からほぼ横ばい(+0.2pt)であり、営業利益改善は主に粗利率改善によるものである。営業利益は3.5億円(+89.1%)、営業利益率は5.0%(前年3.0%、+2.0pt)となった。経常利益は営業外収支の好転(受取配当0.4億円、為替差益0.2億円、前年は為替差損計上)も加わり4.1億円(+143.8%)、経常利益率は5.8%(前年2.8%)へ拡大した。純利益は実効税率48.5%(前年58.7%から低下)を経て2.1億円(+208.8%)となった。増収増益である。
BUSINESSSECURITYは売上高37.3億円(構成比53.3%、+29.6%)、営業利益2.8億円(+142.7%)、利益率7.6%(前年4.1%)と大幅に改善し、全社利益のけん引役となった。ELECTROMECHANICSは売上高32.7億円(構成比46.7%、+2.4%)、営業利益0.6億円(-6.1%)、利益率1.9%(前年2.1%)とやや低下し、低採算のまま推移している。両セグメントの採算格差が全社マージンのばらつき要因となっている。
【収益性】営業利益率は5.0%(前年3.0%)、純利益率は3.0%(前年1.1%)といずれも改善した。ROEは1.3%となり前年同期の0.4%程度から改善したが、絶対水準は依然低い。実効税率は48.5%で前年58.7%から低下したものの、なお高水準にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は66.2億円で前年同期末73.5億円から-9.9%減少した。棚卸資産は43.8億円(+21.8%)と増加する一方、売掛金は54.9億円(-19.8%)減少し、契約負債は20.1億円(+18.6%)増加した。【投資効率】EPSは11.24円(前年3.69円、+204.6%)、BPSは898.74円(前年941.91円、-4.6%)。総資産は241.4億円で前年257.0億円から減少した。【財務健全性】自己資本比率は69.5%(前年68.5%)、流動資産195.3億円に対し流動負債65.2億円と流動性は厚い。有利子負債は短期借入金8.1億円が中心で、財務レバレッジは保守的な水準にある。
現金及び預金は66.2億円で前年同期末比-7.3億円(-9.9%)減少した。運転資本面では棚卸資産が43.8億円(+21.8%)へ増加した一方、売掛金は54.9億円(-19.8%)へ減少し、契約負債は20.1億円(+18.6%)へ増加した。買掛金は25.8億円へ減少しており前年31.5億円から縮小している。純利益は2.1億円計上されたものの、棚卸資産の積み増しと買掛金の圧縮が資金を吸収し、現金残高は減少方向にある。契約負債の増加は前受的な資金であり今後の売上計上の裏付けとなる一方、在庫の滞留が続けば資金効率の低下要因となりうる点は留意点である。
今期の増益は営業段階の改善が主因であり、営業外収益0.7億円(売上比1.0%)のうち受取配当金0.4億円、為替差益0.2億円が経常利益を押し上げた。前年同期は為替差損を計上していたため、この反転が経常利益の伸び率(+143.8%)を押し上げた一因である。営業外収益は売上高の1%程度にとどまり、本業外への依存度は限定的である。一方、実効税率は48.5%(前年58.7%)と依然高水準で、経常利益4.1億円に対し純利益2.1億円と、税負担が利益を大きく圧縮している。包括利益は親会社株主に係る分で-0.3億円となり、純利益2.1億円との間に乖離が生じている。主因は投資有価証券の評価差額金の悪化(-2.8億円)で、市況変動が純資産に影響を与えている。
通期計画に対する進捗は、売上高21.9%(69.9億円/320.0億円)、営業利益14.8%(3.5億円/23.5億円)、経常利益17.7%(4.1億円/23.0億円)、純利益12.7%(2.1億円/16.5億円)となり、単純4分の1(25%)対比でいずれも下回っている。会社側は今回、業績予想・配当予想ともに修正を行っていない。通期の経常利益予想は前期比-4.5%の減益計画であり、第1四半期の大幅増益(+143.8%)とは方向性が異なる。BUSINESSSECURITYの高採算な受注動向が下期にかけて維持されるかが、通期計画進捗の観察点となる。
会社は年間配当予想を76.00円としており、前年配当34.5円(中間)から増額の計画である。会社予想EPS88.33円に対する配当性向は約86.0%(76.00円/88.33円)で高水準にある。配当予想の修正は行われていない。自己株式(1,664千株)は前期末から変動がなく、自己株買いの実施は確認されない。現金及び預金66.2億円、自己資本比率69.5%という財務基盤は配当の下支え要因となる一方、高い配当性向は利益変動時の還元余力についてモニタリングを要する水準である。
セグメント集中度: BUSINESSSECURITYが売上高の53.3%、営業利益の大宗を占めており、同事業の需要動向や競争環境の変化が業績全体に影響しやすい構造にある。
運転資本の滞留: 棚卸資産は43.8億円(+21.8%)へ増加する一方、契約資産は4.7億円(-30.5%)へ減少しており、案件進捗と検収タイミングのズレが資金効率に影響を与える可能性がある。
税負担・評価損益の変動: 実効税率は48.5%と利益水準に対し高く、また投資有価証券の評価差額金が-2.8億円と悪化し包括利益を押し下げており、市況変動が純資産に影響する構造となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.0% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +0.7pt |
| 純利益率 | 3.0% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -0.8pt |
| 営業利益率は業種中央値を上回るが、税負担等の影響で純利益率は中央値をやや下回る。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 15.2% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +12.1pt |
| 売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い伸びを示している。 |
※出所: 当社集計
粗利率は26.0%(前年23.9%)、営業利益率は5.0%(前年3.0%)へ改善しており、BUSINESSSECURITYの高採算化がその中心である。
通期計画に対する第1四半期の進捗は売上21.9%、営業利益14.8%、純利益12.7%といずれも25%を下回っており、会社側が業績・配当予想を修正していないことから、下期偏重の計画進捗が前提となっている。
実効税率48.5%と投資有価証券の評価差額金悪化(-2.8億円)により、経常利益の伸び(+143.8%)に対し純利益の伸び(+208.8%)や包括利益(-0.3億円)との間に差異がみられ、税負担・有価証券市況が利益変動要因として観察される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 900円 |
| base(基準) | 909円 |
| bull(強気) | 924円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 899円 |
| 調整後予想EPS | 91.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 86.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.01倍 / 9.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 885円〜933円、ω±0.1で 908円〜909円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。