| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥58.0億 | - | - |
| 営業利益 | ¥-5.6億 | - | - |
| 経常利益 | ¥-5.5億 | - | - |
| 純利益 | ¥-4.6億 | - | - |
| ROE | -4.1% | - | - |
当第2四半期は売上高57.97億円に対し営業損失5.60億円、純損失4.60億円を計上し、収益性の悪化と全社費用負担の重さが際立つ決算となった。営業利益率は-9.7%、経常利益は-5.48億円で、主力のMarketingSolution事業が営業利益5.42億円(利益率10.4%)を確保した一方、全社費用9.73億円とTravelTechの損失1.28億円がこれを上回り全社赤字に至った。通期計画に対する進捗は売上高40.3%にとどまる一方、営業損失は計画の80.0%を既に消化しており、下期における費用構造の改善が焦点となる。
【売上高】売上高は57.97億円で、セグメント構成はMarketingSolution52.10億円(構成比89.8%)、TravelTech5.92億円(同10.2%)とMarketingSolutionへの集中度が高い。通期計画144.0億円に対する進捗率は40.3%で、標準的な半期進捗(50%)を下回る水準にある。
【損益】営業損益は粗利20.03億円(粗利率34.6%)に対し販管費25.64億円が上回り、営業損失5.60億円となった。セグメント合算の営業利益は4.14億円(MarketingSolution5.42億円-TravelTech1.28億円)だが、全社費用(セグメント間調整額)9.73億円がこれを大きく圧迫し、連結営業損失の主因となっている。営業外損益はほぼ中立(純額+0.11億円)で経常損失は5.48億円、固定資産売却益0.88億円(一時的要因)を特別利益に計上し、法人税等の負担がほぼゼロだったことから純損失は4.60億円に縮小した。通期計画も前期比▲39.5%の減収を見込んでおり、当期の営業損失計上と合わせ、減収減益局面にあると整理できる。
MarketingSolutionは売上52.10億円・営業利益5.42億円(利益率10.4%)と黒字を確保し、全社売上の89.8%を占める収益の柱である。一方TravelTechは売上5.92億円に対し営業損失1.28億円(利益率-21.6%)と赤字が継続しており、規模は小さいものの収益性面での課題がある。両セグメント合算の営業利益は4.14億円のプラスだが、各セグメントに帰属しない全社費用9.73億円が控除される結果、連結営業損失5.60億円となっており、全社赤字の主因はセグメント損益ではなく全社費用の重さにある。
【収益性】営業利益率-9.7%、経常利益率-9.5%、純利益率-7.9%、ROEは-4.1%と、いずれも当期は損失局面にある。粗利率34.6%自体は一定水準を確保しているが、販管費率44.2%が上回り、営業段階での費用吸収力の弱さが収益性悪化の主因となっている。【キャッシュ品質】営業CFは1.95億円と黒字を確保したが、純損失4.60億円との対比ではOCF/純利益は-0.42倍、OCF/(営業利益+減価償却)は-0.36倍にとどまり、利益とキャッシュ創出の連動性は限定的である。売上債権は19.38億円で前年同期比11.8%減少しており、回転日数は約61日と、当期の運転資本は緩和方向に働いた。【投資効率】設備投資6.0億円に対し減価償却費0.2億円と投資規模が先行しており、投資有価証券は11.03億円と前年比+45.7%増加している。【財務健全性】自己資本比率は73.7%(前年75.5%から低下)、流動比率は347%、D/Eレシオは0.36倍と、いずれも保守的な水準を維持している。BPSは522.49円で前年561.96円から7.0%低下しており、当期損失計上と自己株式構成の影響がうかがえる。
営業CFは1.95億円のプラスを確保したが、純損失4.60億円との差は大きく、減価償却費0.2億円や売上債権の減少2.6億円が下支えした一方、仕入債務の減少0.6億円が押し下げ要因となった。投資CFは-6.91億円で、設備投資6.0億円が主因であり、無形資産投資0.3億円や投資有価証券取得1.6億円も含まれる一方、固定資産売却収入0.9億円が一部相殺している。財務CFは-5.17億円で、その大半は前期(2025年12月期)分の配当金支払いによるものである。フリーCF(営業CF+投資CF)は-4.96億円のマイナスとなり、当期の配当支払いは内部留保していた現金で賄われた形となっている。この結果、現金及び預金は前期末110.26億円から当期末100.13億円へ10.13億円減少したが、総資産に占める現金比率は依然65.0%と厚みのある水準を維持している。
経常的な収益力はMarketingSolution事業の営業利益に依存しており、TravelTechは恒常的な赤字セグメントとなっている。特別利益0.88億円(固定資産売却益)は一時的要因であり、当期純損失を4.60億円に圧縮する方向に寄与した。法人税等の負担がほぼゼロであったことも、経常損失5.48億円に対し純損失が縮小した一因である。その他有価証券評価差額金は前期末3.00億円から当期末4.31億円へ1.31億円増加しており、当期の包括利益は純損失4.60億円にこの評価益を加味した水準となる可能性が高く、純利益と包括利益の間に一定の乖離が生じていると考えられる。営業CFが純利益を上回る一方でOCF/純利益が-0.42倍にとどまる点は、当期利益の質を評価するうえで留意すべき要素である。
通期計画に対する進捗率は、売上高が57.97億円/144.0億円で40.3%、営業損益は-5.60億円/-7.00億円で80.0%消化、経常損益は-5.48億円/-7.00億円で78.3%消化、純損益は-4.60億円/-8.00億円で57.5%消化となっている。売上高の進捗が標準的な半期比率(50%)を下回る一方、損失は上期段階で計画の8割前後まで先行して計上されており、進捗のアンバランスが目立つ。
下期にかけては、売上高の伸長に加えて全社費用の圧縮や粗利率の改善が、通期計画(営業損失7.0億円、純損失8.0億円)の達成に向けた前提条件となる。配当予想(8円)については当四半期時点で修正はなく、据え置かれている。
当期中に実際に支払われた配当5.17億円は、前期(2025年12月期)の配当1株25円に対応するものであり、当期(2026年12月期)の中間配当予想は1株8円、通期配当予想も1株8円で据え置かれている。当期は純損失計上のため配当性向は算式上算出できず、利益ベースでの持続性評価は困難である。フリーCFは-4.96億円と配当支払額5.17億円を下回っており、当期の株主還元は営業活動由来のキャッシュではなく、手元現金(期末残高100.13億円)で賄われた形である。会社は財務健全性とフリーキャッシュフローを総合的に勘案した安定配当方針を掲げており、今後の配当継続には営業損益の改善とFCFの回復が重要な要素となる。自社株買いの実施は開示されていない。
事業集中リスク: 売上の89.8%をMarketingSolution事業が占めており、広告市況の変動や規制・トラッキング技術の変更が全社業績に与える影響が大きい構造である。
キャッシュ転換効率の低下: OCF/純利益は-0.42倍、OCF/(営業利益+減価償却)は-0.36倍にとどまり、フリーCFも-4.96億円のマイナスであることから、投資・還元を内部現金の取り崩しで賄う状態が続いている。
投資有価証券の評価変動リスク: 投資有価証券残高は11.03億円と前年比+45.7%増加し、その他有価証券評価差額金も1.31億円拡大しており、市場変動が純資産・包括利益に与える感応度が高まっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -9.7% | 14.0% (3.8%–18.5%) | -23.6pt |
| 純利益率 | -7.9% | 9.2% (1.1%–14.0%) | -17.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、収益性面では業種内で下位に位置する。
※出所: 当社集計
全社赤字の主因はセグメント損益ではなく全社費用(調整額9.73億円)にあり、MarketingSolutionの黒字(5.42億円)だけではこれを吸収できていない点が構造的な注目点である。
通期計画に対する進捗は売上高40.3%に対し営業損失は80.0%消化と非対称であり、下期における費用コントロールと粗利率改善の実現度合いが計画達成の分かれ目となる。
現金及び預金は総資産の65.0%を占め、フリーCFのマイナスや配当支払いを内部現金で吸収できる財務的な厚みがある一方、投資有価証券の増加により評価変動への感応度は上昇している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 298円 |
| base(基準) | 309円 |
| bull(強気) | 320円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 522円 |
| 調整後予想EPS | -36.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.000(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
感応度: 株主資本コスト±1%で 300円〜317円、ω±0.1で 303円〜313円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。