| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥901.0億 | ¥862.0億 | +4.5% |
| 営業利益 | ¥180.8億 | ¥197.8億 | -8.6% |
| 税引前利益 | ¥186.4億 | ¥196.8億 | -5.3% |
| 純利益 | ¥105.8億 | ¥135.4億 | -21.8% |
| ROE | 2.4% | 3.0% | - |
増収減益となり、粗利率の低下と販管費の増加、実効税率の上昇が重なって親会社株主に帰属する四半期純利益を押し下げた。売上高は901.1億円(前年862.0億円、YoY+4.5%)、営業利益は180.8億円(同197.8億円、YoY-8.6%)、税引前利益は186.4億円(同196.8億円、YoY-5.3%)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は90.7億円(同118.4億円、YoY-23.4%)で、非支配株主持分を含む四半期利益合計は105.8億円(YoY-21.8%)となっている。海外・ペイシェントソリューション・サイトソリューションの増収が売上を牽引した一方、サイトソリューションの利益急減とエビデンスソリューションの減収減益が採算を圧迫し、実効税率43.2%(前年31.2%)への上昇が純利益の減少幅を拡大させた。
【売上高】売上高は901.1億円で前年比+4.5%増収。セグメント別では、Overseasが227.4億円(+9.7%)、PatientSolutionが147.5億円(+9.9%)、SiteSolutionが141.6億円(+9.0%)と二桁近い伸びで全体を牽引した。一方、EvidenceSolutionは56.4億円(-8.5%)、CareerSolutionは79.8億円(-3.6%)と減収し、主力のMedicalPlatformは243.8億円(+0.9%)とほぼ横ばいで推移した。
【損益】営業利益は180.8億円(YoY-8.6%)、営業利益率は20.1%で前年22.9%から2.8pt低下した。売上総利益率は49.3%で前年51.7%から2.4pt低下しており、売上原価の増加と収益性の低いセグメントへのミックスシフトが影響した。販管費は278.1億円(+6.7%)と売上成長率+4.5%を上回るペースで増加し、営業レバレッジが逆回転した。セグメント損益では、SiteSolutionの営業利益が0.1億円(-97.9%)まで急減し、EvidenceSolutionも8.8億円(-33.1%)と大きく落ち込み、全社マージンの主な押し下げ要因となった。CareerSolution(利益率45.1%)とMedicalPlatform(同36.4%)は高収益性を維持したがいずれも減益、PatientSolutionは7.5億円(+66.3%)と改善が進んだ。税引前利益は186.4億円(-5.3%)で、金融収支の純受取5.6億円と持分法損益15.3億円(前年10.4億円)が下支えした。しかし法人税等が80.6億円と増加し実効税率は43.2%(前年31.2%)へ上昇したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は90.7億円(-23.4%)と営業利益以上の減益幅となった。以上より、当四半期は増収減益である。
7セグメント中、増益を確保したのはPatientSolution(営業利益7.5億円、+66.3%)のみで、残る6セグメントは全て減益となった。最大の変動はSiteSolutionで、売上高141.6億円(+9.0%)と増収したにもかかわらず営業利益は0.1億円(前年6.6億円相当から-97.9%)まで急減し、利益率は0.1%とほぼ収益貢献がない水準に落ち込んだ。EvidenceSolutionも売上56.4億円(-8.5%)・営業利益8.8億円(-33.1%)と減収減益が重なった。全社利益の約49%を稼ぐ主力のMedicalPlatformは売上243.8億円(+0.9%)とほぼ横ばいながら営業利益88.7億円(-1.2%)と安定的だが、利益率36.4%は高水準を維持している。Overseasは売上227.4億円(+9.7%)と増収したが営業利益は46.1億円(-4.9%)で減益となり、増収でも利益率低下(20.3%)が生じている。CareerSolutionは売上79.8億円(-3.6%)に対し営業利益36.0億円(-1.9%)と利益率45.1%を維持し、相対的に減益幅は小さい。全体として、増収セグメント(Overseas、PatientSolution、SiteSolution)のうち利益成長を伴ったのはPatientSolutionのみであり、増収と利益成長が伴っていない点がセグメントミックスの課題として表れている。
【収益性】営業利益率は20.1%で前年22.9%から2.8pt低下し、純利益率は親会社株主帰属ベースで10.1%(前年13.7%)、連結の四半期利益ベースでは11.7%(前年15.7%)といずれも低下した。ROEは2.4%で、EPS(基本)13.60円は前年17.44円からYoY-22.0%と縮小している。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物は1621.7億円で期首比+3.8%増加し、減価償却費は43.5億円である。営業債権(売掛金)は699.3億円で期首比-6.2%減少し、運転資本面ではやや改善方向が見られる。【投資効率】BPSは605.97円で期首608.98円からわずかに減少しており、純利益減少に伴う資本の伸び悩みが反映されている。総資産6348.0億円・純資産4436.3億円はいずれも期首からほぼ横ばいで推移している。【財務健全性】自己資本比率は64.0%で期首と同水準を維持し、現金及び現金同等物1621.7億円に対し有利子負債(短期借入金49.7億円+長期借入金325.9億円)は375.6億円にとどまり、ネットキャッシュ体質が続いている。
キャッシュフロー計算書は開示されていないが、貸借対照表の推移からは資金創出力が維持されていることがうかがえる。現金及び現金同等物は期首156.2億円から162.2億円へ+6.0億円(+3.8%)増加し、減価償却費は43.5億円計上された。営業債権は699.3億円で期首745.2億円から-6.2%減少し、買掛金も562.2億円で期首580.7億円から-3.2%減少しており、運転資本の増減は相殺的に働いている。長期借入金は325.9億円で期首289.8億円から+12.3%増加しており、長期資金の積み増しが行われた。一方で剰余金の配当として親会社株主分146.8億円・非支配株主分24.1億円、合計170.9億円が四半期中に支払われており、現金及び現金同等物の増加はこうした資金流出を吸収したうえでの結果である。ネットキャッシュ(現金1621.7億円に対し有利子負債375.6億円)の水準からは、配当や運転資本変動への対応力は引き続き厚いとみられる。
四半期利益(非支配株主持分含む)は105.8億円であるのに対し、四半期包括利益合計は140.8億円と35.0億円上回っており、この差はその他の包括利益(税引後)合計34.96億円、具体的には在外営業活動体の換算差額+22.6億円、持分法適用会社のOCI持分+11.0億円、公正価値評価+1.35億円によって構成される。親会社株主に帰属するベースでも、四半期純利益90.7億円に対し包括利益は123.7億円で乖離33.0億円となっており、為替換算差額など為替要因の寄与が大きい。損益面では、持分法損益15.3億円(前年10.4億円)が経常的な下支え要因として機能し、金融収支も純受取5.6億円(前年は純負担0.9億円)に転じ改善している。一方、法人税等は80.6億円で実効税率は43.2%(前年31.2%)へ上昇しており、税負担の増加が親会社株主帰属純利益の減益幅を営業利益以上に拡大させた主因である。特別損益に類する一時的項目は開示上明示されておらず、当期の損益変動は主にセグメントミックスと税負担の変化という経常的な要因によるものと解される。
通期会社予想(売上高400.0億円、営業利益80.0億円、純利益56.0億円、親会社株主帰属純利益53.0億円、EPS78.29円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高22.5%、営業利益22.6%と、単純な4分の1(25%)にはやや届かない水準である。純利益面の進捗はより弱く、連結の四半期利益ベースで18.9%、親会社株主に帰属する純利益ベースで17.1%、EPSベースでも17.4%にとどまる。売上・営業利益に比べ純利益系統の進捗が大きく下回っているのは、実効税率が43.2%と高止まりしていることが主因とみられる。当四半期時点で業績予想および配当予想の修正は行われていない。
2027年3月期の配当予想は現時点で未定であり、今後の資金需要とキャッシュ・フローの状況を勘案して決定する方針が示されている。当四半期中には剰余金の配当として親会社株主帰属分146.8億円、非支配株主分24.1億円、合計170.9億円が支払われており、前年同期の合計170.9億円とほぼ同水準である。自己株式の取得は僅少(0.0億円)で、前年同期の8.8億円から大幅に縮小している。配当予想が未定であるため配当性向・総還元性向の算定はできないが、現金及び現金同等物1621.7億円・有利子負債375.6億円というネットキャッシュ体質は、今後の還元原資という観点でモニタリング対象となる。
セグメントミックス変化リスク: SiteSolutionの営業利益が0.1億円(前年比-97.9%)まで急減し、EvidenceSolutionも8.8億円(-33.1%)と落ち込んでいる。両セグメント合計の売上高は198.0億円(全体の22.0%)を占めており、採算悪化が全社営業利益率20.1%の押し下げ要因となっている。
税負担増加リスク: 実効税率は43.2%で前年31.2%から12.0pt上昇した。税引前利益は-5.3%の減少にとどまる一方、親会社株主帰属純利益は-23.4%と大幅に減少しており、税負担の動向が今後の利益進捗に影響し得る。
のれん・無形資産関連リスク: のれん1257.1億円と無形固定資産993.7億円の合計2250.8億円は総資産6348.0億円の35.5%を占める。前期末からのれんは+1.3%、無形固定資産は+0.2%とほぼ横ばいで推移しており、大幅な増加は見られないが、資産構成における比重の高さは引き続き注視点である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 20.1% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +12.0pt |
| 純利益率 | 11.7% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +5.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で高位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.5% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -4.8pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、収益性の高さに比して成長スピードは相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
収益性は業種内で高位を維持しつつも趨勢的に低下している。営業利益率は前年22.9%から20.1%へ2.8pt低下し、粗利率も51.7%から49.3%へ2.4pt低下しており、販管費成長率(+6.7%)が売上成長率(+4.5%)を上回る営業レバレッジの逆回転が生じている。
通期予想に対する進捗は売上・営業利益が22%台であるのに対し、純利益系統は17〜19%台にとどまる。実効税率が43.2%(前年31.2%)へ上昇していることが要因であり、税負担の動向が通期進捗を左右する構造となっている。
セグメント間で明暗が分かれている。SiteSolution(営業利益-97.9%)とEvidenceSolution(同-33.1%)の採算悪化が全社マージンを押し下げる一方、PatientSolution(同+66.3%)は改善が進み、CareerSolution・MedicalPlatformは高い利益率(45.1%、36.4%)を維持しており、セグメントミックスの変化が業績の質を左右している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 665円 |
| base(基準) | 683円 |
| bull(強気) | 705円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 606円 |
| 調整後予想EPS | 82.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.13倍 / 8.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 664円〜703円、ω±0.1で 681円〜686円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。