| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥142.4億 | ¥140.1億 | +1.7% |
| 営業利益 | ¥13.2億 | ¥12.1億 | +9.2% |
| 経常利益 | ¥13.4億 | ¥12.2億 | +9.1% |
| 純利益 | ¥9.2億 | ¥8.4億 | +9.0% |
| ROE | 18.0% | 18.2% | - |
当四半期は微増収ながら販管費効率化により増益を確保し、増収増益の決算となった。売上高は142.4億円(前年比+1.7%)、営業利益は13.2億円(同+9.2%)、経常利益は13.4億円(同+9.1%)、純利益は9.2億円(同+9.0%)といずれも前年を上回った。営業利益率は9.3%で前年同期8.6%から+0.6pt改善し、粗利率の低下を販管費率の圧縮で吸収した形である。通期計画(売上200.0億円、営業利益18.9億円)に対する進捗率はそれぞれ71.2%、70.0%にとどまり、残り四半期での増勢が求められる水準である。
【売上高】売上高は142.4億円で前年同期比+1.7%の増収となった。伸び率は業種中央値10.4%を大きく下回り、トップラインの成長モメンタムは緩やかである。セグメント別の開示はなく、増収は既存事業の緩やかな伸長によるものとみられる。
【損益】営業利益は13.2億円で前年比+9.2%増加し、営業利益率は9.3%と前年同期8.6%から+0.6pt改善した。粗利率は50.9%で前年52.4%から-1.5pt低下したが、販管費率が41.6%と前年43.8%から-2.2pt改善し、粗利率低下を上回る効果で営業利益を押し上げた。営業外損益・特別損益はいずれも軽微で、経常利益13.4億円、純利益9.2億円は営業利益とほぼ同水準の伸び率にとどまり、収益の質は本業由来である。結論として、今期は増収増益の決算である。
【収益性】営業利益率は9.3%で前年同期8.6%から+0.6pt改善し、純利益率も6.4%で前年6.0%から+0.4pt上昇した。ROEは18.0%で、期末自己資本ベースでの資本効率は高水準にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は40.4億円で前年39.4億円から積み増され、売掛金15.7億円は前年比ほぼ横ばいで売上増に対する債権膨張は抑制されている。契約負債は4.6億円で前年4.0億円から+13.0%増加し、前受収益の積み上がりが確認できる。【投資効率】無形資産は10.7億円で総資産の13.7%を占め、主体はソフトウェアであり、のれん等の減損リスクは相対的に限定的である。【財務健全性】自己資本比率は65.1%で前年59.8%から+5.3pt上昇し、流動資産58.7億円は流動負債24.2億円の約2.4倍にあたる。有利子負債の計上は確認されず、財務基盤は保守的である。
キャッシュフロー計算書の個別開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を確認する。現金及び預金は40.4億円で前年同期の39.4億円から+2.7%増加し、本業による資金創出が継続している。売掛金は15.7億円で前年15.3億円からほぼ横ばいの伸びにとどまり、売上増に対して回収サイトの悪化は見られない。契約負債は4.6億円で前年4.0億円から+13.0%増加し、前受収益の積み増しが現金保有の下支え要因となっている。未払法人税等は1.0億円で前年3.4億円から-71.9%減少しており、前期確定税額の納付が進んだことが流動負債の圧縮につながっている。有形・無形固定資産への投資は限定的で、純資産の増加は主に利益剰余金の積み上がりによるものであり、内部留保を原資とした安定的な財務運営がうかがえる。
当期の利益は営業外損益・特別損益の影響が極めて軽微であり、営業利益13.2億円から経常利益13.4億円への上乗せは0.1億円にとどまる。営業外収益は受取利息などで0.1億円、営業外費用も0.0億円と小さく、本業以外の一時的な押し上げ要因はない。特別損失は固定資産除却損0.03億円のみで金額的重要性は低い。実効税率は31.4%で前年31.4%とほぼ横ばいであり、税負担面での歪みは見られない。契約負債の増加と売掛金の安定推移は、収益認識が実際の資金回収と概ね連動していることを示し、アクルーアルの偏りは限定的で、利益の質は総じて高いと評価できる。
通期計画に対する進捗率は、売上高71.2%、営業利益70.0%、経常利益70.3%、純利益71.9%である。通期計画は売上200.0億円(前期比+7.3%)、営業利益18.9億円(同+19.4%)と、当期の伸び率(売上+1.7%、営業利益+9.2%)を上回る水準を見込んでおり、残り四半期での増収増益ペースの加速が前提となっている。会社は当四半期時点で業績予想の修正を行っておらず、計画達成には残り四半期で営業利益約5.7億円の積み増しが必要となる。
会社は2026年9月期の期末配当として普通配当140円に特別配当20円を加えた年間160円を計画している。予想EPS242.32円に対する配当性向は160円÷242.32円で66.0%となり、前期の期末配当(普通100円)から増配となる。特別配当20円は一過性の要素であり、次期以降は普通配当水準がベースとなる可能性がある。現金及び預金40.4億円、自己資本比率65.1%という財務基盤を踏まえると、配当性向66%の水準でも支払い余力は確保されている。
売上成長の鈍化: 売上高YoYは+1.7%にとどまり、業種中央値10.4%を大きく下回る(Delta-8.8pt)。販管費効率化への依存度が高い増益構造は、トップライン成長率が低位で推移する局面では持続力のモニタリングが必要である。
粗利率の低下傾向: 粗利率は50.9%で前年52.4%から-1.5pt低下した。低下傾向が続く場合、販管費削減のみでの増益継続には限界が生じる可能性がある。
特別配当を含む配当性向の高さ: 配当性向は予想EPS基準で66.0%とやや高水準である。特別配当20円は一過性要素であり、業績変動時の配当継続性については今後の実績を注視する必要がある。
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.3% | 8.3% (3.6%–18.6%) | +1.0pt |
| 純利益率 | 6.4% | 6.1% (2.3%–12.8%) | +0.3pt |
| 収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、業種内では相対的に高い水準にある。 |
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.7% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | -8.8pt |
| 成長性は業種中央値を大きく下回り、業種内では低成長グループに位置する。 |
※出所: 当社集計
販管費率の趨勢的改善: 販管費率は41.6%で前年43.8%から-2.2pt改善し、粗利率低下(-1.5pt)を吸収して営業利益率を押し上げた。コスト構造の効率化が増益の主因である。
自己資本比率の上昇と内部留保の積み増し: 自己資本比率は65.1%で前年59.8%から+5.3pt上昇し、利益剰余金は45.2億円に積み上がった。財務健全性は趨勢的に改善している。
増配計画と特別配当: 2026年9月期は普通配当140円に特別配当20円を加えた年間160円を計画し、前期の期末配当100円から増額されている。特別配当分の扱いは今後の還元方針を見る上での注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,338円 |
| base(基準) | 1,391円 |
| bull(強気) | 1,457円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 961円 |
| 調整後予想EPS | 254.1円 |
| 株主資本コスト r | 10.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 66.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.45倍 / 5.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,355円〜1,429円、ω±0.1で 1,382円〜1,405円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。