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23782027 第1四半期プライムJGAAP

ルネサンス(2378) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益黒字転換

2027年度第1四半期の売上高は164.1億円(前年同期比+5.4%)、営業利益は3.6億円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥164.1億¥155.6億+5.4%
営業利益¥3.6億−¥2.8億+228.9%
経常利益¥1.6億−¥5.2億+131.3%
純利益¥0.7億¥0.5億+47.4%
ROE(年換算)3.1%2.1%-

Executive Summary

当四半期は増収に加え粗利益率の改善を主因に営業損益が黒字転換したが、重い金利負担と高い実効税率により最終利益への波及は限定的な内容である。売上高は164.1億円で前年同期比+5.4%、営業利益は前年同期の△2.8億円から3.6億円へ転換した。経常利益は1.6億円(同+131.3%)、純利益は0.7億円(同+47.4%)となった。売上総利益率は前年同期の4.3%から8.1%へ改善し営業黒字化の主因となったが、支払利息2.2億円が営業利益の6割超を占め、経常・純利益段階での改善幅を抑制している。

業績変動要因

【売上高】売上高は164.1億円で前年同期比+5.4%増収となった。主力のスポーツクラブ及びその周辺事業は146.6億円(同+4.8%)で全体の89.4%を占め、介護リハビリ事業は9.0億円(同+64.0%)と高成長を示した。一方、ホームフィットネス事業は8.4億円(同△17.1%)と減収であり、事業間の濃淡が大きい。

【損益】営業利益は前年同期の△2.8億円から3.6億円へ転換し、営業利益率は△1.8%から2.2%へ改善した。粗利益率の380bp改善と販管費の伸び抑制(+1.8%、売上高比率は5.9%へ低下)が主因である。経常利益は1.6億円(同+131.3%)にとどまり、支払利息2.2億円が営業利益の改善効果を大きく相殺した。純利益は0.7億円(同+47.4%)で、実効税率51.4%が押下要因となっている。増収増益。

セグメント別分析

セグメント利益合計は14.1億円で、うちスポーツクラブ及びその周辺事業が12.2億円(同+159.3%、利益率8.3%)と全体の86.3%を占める主力事業である。介護リハビリ事業は0.4億円と前年同期の0.3億円の損失から黒字転換した。ホームフィットネス事業は1.6億円(同△40.2%)と減益だが、利益率18.6%はセグメント中最も高い。セグメント利益合計に対し、のれん償却および全社費用による調整額が△10.5億円と大きく、連結営業利益は3.6億円にとどまっている。全社費用は前年同期の9.6億円から10.2億円へ増加しており、セグメント収益改善を連結利益に反映させる上で本社コスト管理が課題となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は2.2%(前年同期△1.8%)へ改善し、純利益率は0.5%である。年換算ROEは3.1%、年換算ROAは約0.5%と資本収益性は低位にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は87.8億円で、短期借入金57.0億円の1.5倍に相当し短期借入への現金対応力は確保されている一方、流動比率は73.7%と100%を下回り、運転資本はマイナス49.3億円である。【投資効率】総資産回転率は約1.14倍、のれんは15.1億円で純資産の15.8%にとどまり、M&A由来資産の集中度は限定的である。【財務健全性】自己資本比率は16.6%、負債資本倍率は約5.0倍と高く、支払利息2.2億円に対しインタレストカバレッジは1.61倍と利払い余力は限定的である。

キャッシュフロー分析

CF計算書データの開示は限られるため、BS変動から資金動向を分析する。現金及び預金は87.8億円で前年同期末の85.7億円から増加しており、短期的な資金余力は維持されている。一方、その他流動負債が18.2億円(+26.0%)増加し、流動負債全体を押し上げたことで運転資本はマイナス49.3億円となっている。有形固定資産は251.1億円で施設運営型事業として資本集約度が高く、長期借入金66.2億円とリース債務135.5億円を含む固定負債が資本構成の中心を占める。現金水準自体は安定しているが、短期負債比率が高く、継続的な借換えを前提とした資金構造である。

収益の質

当四半期の利益改善は主に本業の粗利益率改善による経常的な要因であり、特別損失は固定資産除却損0.1億円のみと小規模で一時的要因の影響は限定的である。営業外収益は0.3億円と小さく、営業外費用2.3億円の大半(2.2億円)を支払利息が占めるため、経常利益は営業利益の改善効果を十分に反映できていない。税引前利益1.5億円に対し法人税等0.8億円を計上し実効税率は51.4%と高く、前年同期が税前損失であったための税率変動も含まれるため、平常時の税率水準を今後確認する必要がある。包括利益は0.6億円で純利益0.7億円とほぼ同水準だが、為替換算調整額△0.1億円等のその他の包括利益要素により純利益との間にやや乖離が生じている。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対するQ1進捗率は、売上高24.1%(通期680.0億円)、営業利益20.1%(同18.0億円)、経常利益18.0%(同9.0億円)、純利益14.8%(同5.0億円)である。売上高進捗は標準的な25%にほぼ沿うが、営業利益以下の利益指標は標準を下回っている。純利益進捗の遅れは、営業利益率がなお2.2%にとどまることと、支払利息および実効税率の高さが影響している。当四半期において業績予想は修正されており、修正後の進捗として今後の主力事業の収益維持とホームフィットネス事業の下振れ抑制が課題となる。

株主還元

通期予想の1株当たり配当金は13.0円、予想EPS25.38円に基づく予想配当性向は約51.2%である。当四半期において配当予想の修正はない。年換算ROE3.1%、インタレストカバレッジ1.61倍、負債資本倍率約5.0倍という財務状況を踏まえると、配当性向自体は60%未満で過度な水準ではないものの、配当の持続性は営業利益の回復継続と金利負担の抑制状況に依存する構造である。

リスク要因

  1. 利払い負担と借換えリスク: 支払利息2.2億円に対し営業利益3.6億円、インタレストカバレッジは1.61倍にとどまる。流動比率73.7%、運転資本マイナス49.3億円であり、短期資金の継続的な調達・借換えを前提とした資本構成である。

  2. 事業間の収益ばらつき: 主力のスポーツクラブ及びその周辺事業がセグメント利益の86.3%を占める一方、ホームフィットネス事業は売上高△17.1%、利益△40.2%と減速している。事業間の濃淡が連結業績への感応度を高めている。

  3. 高レバレッジと税負担: 負債資本倍率は約5.0倍、Debt/Capital比率56.3%と高水準にある。加えて実効税率51.4%は税前利益の半分程度しか純利益に転化させておらず、営業改善の最終利益への波及を抑制している。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.2%8.0% (2.4%–15.8%)−5.8pt
純利益率0.5%5.9% (1.6%–10.7%)−5.4pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)5.4%9.3% (0.4%–16.9%)−3.9pt

売上高成長率も業種中央値を下回り、増収率は業種内でやや低位にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業損益が前年同期の赤字から黒字へ転換し、粗利益率が380bp改善した点は本業の収益構造改善を示す事実である。主力のスポーツクラブ及びその周辺事業の増益と、介護リハビリ事業の黒字転換が全社改善を牽引している。

  2. 営業利益率2.2%、年換算ROE3.1%は業種中央値・過去の水準に対して低位であり、支払利息2.2億円とインタレストカバレッジ1.61倍という高レバレッジ構造が最終利益への改善効果の波及を制約している。

  3. 通期進捗は売上高が概ね標準的な水準にある一方、営業利益・純利益の進捗率は標準的な25%を下回っており、通期予想達成には主力事業の収益維持とホームフィットネス事業の下振れ抑制が鍵となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)439円
base(基準)444円
bull(強気)450円
算出前提
1株純資産(BPS)506円
調整後予想EPS26.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向51.2%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.88倍 / 16.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 432円〜457円、ω±0.1で 442円〜446円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 28%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。