| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥27.1億 | ¥22.7億 | +19.4% |
| 営業利益 | ¥10.3億 | ¥8.0億 | +30.2% |
| 経常利益 | ¥10.6億 | ¥8.1億 | +31.5% |
| 純利益 | ¥7.2億 | ¥5.6億 | +29.1% |
| ROE | 3.9% | 3.0% | - |
費用効率の改善を伴う増収増益であり、営業利益の伸び率(+30.2%)が売上成長率(+19.4%)を上回る質の高い決算内容となった。売上高は27.11億円(前年同期22.70億円)、営業利益は10.35億円(前年同期7.95億円)、経常利益は10.60億円(前年同期8.06億円)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は7.18億円(前年同期5.56億円)といずれも二桁増益。販管費率が26.7%(前年同期32.4%)へ大きく改善したことが、粗利率のやや低下(65.0%、前年同期67.4%)を吸収し、増益率を押し上げた主因である。
【売上高】売上高は27.11億円で前年同期22.70億円から+19.4%増加した。当社はセキュリティ事業の単一セグメントであり事業別内訳の開示はないが、前受金が97.18億円(前年同期78.00億円、+24.6%)へ積み上がっており、契約更新・新規契約の伸長がトップライン成長を支えたとみられる。
【損益】営業利益は10.35億円(前年同期7.95億円、+30.2%)、経常利益は10.60億円(前年同期8.06億円、+31.5%)、純利益は7.18億円(前年同期5.56億円、+29.1%)といずれも増益。粗利率は65.0%で前年同期67.4%から-2.4pt低下したが、販管費率が26.7%で前年同期32.4%から-5.7pt改善し、営業利益率は38.2%(前年同期35.0%、+3.2pt)へ拡大した。特別損益の計上はなく、経常利益と純利益の差3.42億円はほぼ法人税等(実効税率32.3%)に相当し、一時的要因は見当たらない。増収増益であり、費用効率化を伴う質の高い利益成長と評価できる。
【収益性】営業利益率は38.2%(前年同期35.0%、+3.2pt)、純利益率は26.5%(前年同期24.5%、+2.0pt)。粗利率は65.0%(前年同期67.4%、-2.4pt)とやや低下したが、販管費率26.7%(前年同期32.4%、-5.7pt)の改善が営業利益率の押し上げに寄与した。【キャッシュ品質】包括利益7.18億円は当期純利益7.18億円とほぼ同水準で、為替換算調整額等その他包括利益の影響は極めて限定的。【投資効率】ROEは3.9%、総資産回転率(四半期)は0.093回に留まり、総資産の82.1%を占める現金及び預金(239.5億円)の存在が回転率を押し下げている。【財務健全性】自己資本比率は62.4%(前年同期66.1%、-3.7pt)、流動比率は約241%(流動資産263.4億円/流動負債109.2億円)、固定負債は0.5億円とごく僅少で、長期有利子負債への依存は見られない。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は239.5億円で前年同期230.8億円から+8.7億円(+3.8%)増加した。前受金は97.18億円(前年同期78.00億円、+19.18億円、+24.6%)と大きく積み上がり、ストック型収益の前受受領が資金創出を下支えしている。売掛金は13.50億円(前年同期15.48億円、-12.8%)に減少し、売上高対比の回収サイト(概算DSO)は約45日と前年同期の約62日から短縮しており、回収効率は改善傾向にある。未払法人税等は3.60億円(前年同期8.14億円、-55.8%)に減少しており、納税支払を経てなお手元流動性は厚い水準にある。有形固定資産・無形資産の増加は限定的で大型投資の兆候はなく、フリーキャッシュフローの創出力は良好とみられる。
営業利益10.35億円に対し経常利益は10.60億円で、その差はほぼ営業外収益0.25億円(うち受取利息0.22億円)によって構成され、営業外費用はゼロ近傍にとどまる。特別利益・特別損失ともに計上がなく、税引前利益10.60億円は経常利益と一致している。純利益7.18億円は税引前利益から法人税等3.42億円(実効税率32.3%)を控除した水準であり、非経常項目に起因する乖離は確認できない。包括利益7.18億円は当期純利益とほぼ同額で、為替換算調整額等その他の包括利益項目の影響は極めて限定的である。以上から、今期の利益は本業由来の要素で構成されており、収益の質は高いと評価できる。
通期予想に対する進捗率は、売上高22.6%(27.11億円/120.0億円)、営業利益19.2%(10.35億円/54.0億円)、経常利益19.3%(10.60億円/55.0億円)、純利益19.0%(7.18億円/37.70億円)である。単純な四半期進捗の目安である25%をいずれも下回っているが、前受金が+24.6%増加していることからストック型収益の積み上がりが進んでおり、下期偏重の季節性を伴う可能性がある。当四半期において業績予想・配当予想ともに修正は行われていない。
通期配当予想は1株当たり100円で、当四半期時点での配当予想の修正はない。前期(2026年3月期)の第2四半期末配当は普通配当40円に創立30周年記念配当5円を加えた45円であり、記念配当を含む一時的な増配要素があった点には留意が必要である。今期の配当性向は、通期EPS予想280.45円に対しDPS予想100円から算出すると約35.7%であり、潤沢な現金及び預金(239.5億円)や営業利益の伸びを踏まえると、配当の持続性に懸念は小さい。
資本効率(ROE)の抑制要因となる潤沢な現金保有: ROEは3.9%にとどまり、現金及び預金239.5億円は総資産の82.1%を占める。総資産回転率(四半期)は0.093回と低水準で、資産効率の面でモニタリングが必要。
粗利率のわずかな低下トレンド: 粗利率は65.0%で前年同期67.4%から-2.4pt低下した。販管費率改善で営業利益率は拡大しているが、原価動向・製品ミックスの変化を注視する必要がある。
通期進捗率の緩やかさ: 売上高22.6%、営業利益19.2%、純利益19.0%と、単純な四半期進捗基準25%をいずれも下回っている。ストック型収益の下期偏重が想定されるものの、進捗の推移を継続的に確認する必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 38.2% | 8.1% (2.3%–15.9%) | +30.1pt |
| 純利益率 | 26.5% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +20.6pt |
| 自社の収益性は業種中央値を大きく上回り、IT・通信業界内でも高水準に位置する。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 19.4% | 9.3% (0.4%–16.9%) | +10.1pt |
| 売上高成長率も業種中央値を上回り、収益性・成長性の両面で業種内上位に位置する。 |
※出所: 当社集計
販管費率が-5.7pt改善したことで営業利益率が38.2%へ拡大し、増益率(+30.2%)が売上成長率(+19.4%)を上回る費用効率化型の成長構造が確認できる。
前受金が+24.6%増加しており、ストック型収益の積み上がりとキャッシュ創出力の強化を示唆する一方、将来の履行義務増加も伴う点は留意点となる。
通期進捗率は売上22.6%・営業利益19.2%・純利益19.0%で単純な25%基準を下回るが、業績予想・配当予想ともに修正はなく、下期偏重の季節性を前提とした進捗確認が今後の観察ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,795円 |
| base(基準) | 1,864円 |
| bull(強気) | 1,949円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,360円 |
| 調整後予想EPS | 294.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.37倍 / 6.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,811円〜1,919円、ω±0.1で 1,851円〜1,883円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。