| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥238.0億 | ¥225.5億 | +5.5% |
| 営業利益 | ¥38.3億 | ¥35.2億 | +9.0% |
| 経常利益 | ¥39.8億 | ¥37.5億 | +6.3% |
| 純利益 | ¥26.7億 | ¥25.7億 | +3.9% |
| ROE | 6.6% | 6.4% | - |
増収増益となり、特に営業利益が売上高を上回るペースで伸長し、収益性が改善した点が今四半期の要点である。売上高は238.0億円(前年比+5.5%)、営業利益は38.3億円(同+9.0%)、経常利益は39.8億円(同+6.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は26.7億円(同+3.1%)となった。増益の主因は金融・社会インフラ関連システムやソリューションデザイン等の高採算セグメントの伸長で、粗利率は27.7%と前年から改善した。一方、実効税率の上昇により純利益の伸びは営業・経常利益の伸びに比べて緩やかにとどまっている。
【売上高】売上高は238.0億円で前年比+5.5%の増収。セグメント別では金融・社会インフラ関連システム事業が32.4億円(+25.4%)、ソリューションデザイン事業が21.8億円(+17.2%)と高い伸びを示し、オンラインソリューション事業は子会社の区分変更もあり2.5億円(+638.2%)と急拡大した。一方、次世代モビリティ事業は33.4億円(-8.6%)と減収となり、事業ポートフォリオ内で成長のばらつきが見られる。ビジネスソリューション事業は85.8億円(+1.5%)と最大セグメントながら伸びは緩やか。
【損益】営業利益は38.3億円(前年比+9.0%)、営業利益率は16.1%で前年から改善した。粗利率は27.7%(前年26.4%)に上昇し、高採算のソリューションデザイン(利益率40.1%)や金融・社会インフラ関連システム(同24.3%)の構成比上昇が寄与した一方、販管費率は11.6%とやや上昇し、株式報酬費用や新拠点関連費用が共通費用として計上されている。経常利益は39.8億円(+6.3%)で営業外収支は概ね中立。親会社株主に帰属する当期純利益は26.7億円(+3.1%)にとどまり、経常利益の伸び率を下回るが、これは実効税率の上昇によるもので特別損益の発生はない。売上・利益とも前年を上回る増収増益で着地した。
金融・社会インフラ関連システム事業は売上32.4億円(+25.4%)、営業利益7.9億円(+36.9%)、利益率24.3%と高採算セグメントが売上・利益とも大きく伸長し、全体利益率の押し上げに寄与した。ソリューションデザイン事業は売上21.8億円(+17.2%)、営業利益8.7億円(+23.5%)、利益率40.1%と全セグメント中最も高い収益性を維持している。IT&DXサービス事業は売上57.3億円(+5.5%)、営業利益7.9億円(+13.3%)で増収増益。最大セグメントのビジネスソリューション事業は売上85.8億円(+1.5%)、営業利益7.3億円(+3.5%)と伸びは緩やかで、利益率8.5%は全セグメント中最も低い水準にある。次世代モビリティ事業は売上33.4億円(-8.6%)と唯一の減収セグメントだが、営業利益7.7億円(-1.8%)、利益率23.2%と高収益は維持している。DX&ストック型ビジネス事業は売上6.1億円(-1.4%)とほぼ横ばいながら、営業利益は0.9億円(+210.0%)と大幅増益。なお当第1四半期より報告セグメントの区分変更(オンラインソリューション事業の新設、次世代モビリティ事業への子会社移管等)が行われており、前年同期数値は組替後の数値で比較されている。
【収益性】営業利益率16.1%、純利益率11.2%はいずれも前年同期から改善しており、粗利率27.7%の上昇が主因である。【キャッシュ品質】営業CFは18.8億円で純利益(26.7億円)に対する比率は約0.7倍にとどまり、売上債権の増加や賞与引当金の取り崩し、法人税等の支払増加が資金創出を圧迫している。【投資効率】ROEは6.6%で、総資産回転率の改善(総資産が610.8億円から581.1億円へ圧縮される一方で増収を実現)がプラス寄与する一方、純利益率の伸び鈍化と財務レバレッジの低下が相殺要因となっている。【財務健全性】自己資本比率は69.3%と高水準を維持し、現金及び預金265.8億円を含む流動資産が516.2億円と流動負債175.6億円を大きく上回るなど、財務基盤は総じて健全である。
営業キャッシュフローは18.8億円で前年比+41.4%と増加したものの、運転資本変動前の営業CF小計52.2億円に対しては大きく目減りしており、売上債権の増減による資金拘束(18.9億円)、賞与引当金の取り崩し、法人税等の支払33.5億円が重しとなっている。投資キャッシュフローは2.4億円のプラスで、有価証券の入れ替え等が主因とみられる。財務キャッシュフローは配当金の支払等により-28.1億円となった。営業CFと投資CFを合算したフリーキャッシュフローは21.2億円のプラスを確保しているが、同期間の配当支払額(28.4億円)を下回っており、四半期単独では配当をフリーキャッシュフローで賄い切れていない。現金及び現金同等物は期末291.4億円で、前年同期末(298.2億円)から小幅に減少した。
当四半期の増益は本業由来であり、特別損益の計上はなく利益の質は経常的な要素が中心である。営業外収益は3.0億円で売上高比1.3%に留まり、受取配当金0.1億円やその他営業外収益0.9億円が中心で為替差益はほぼ発生していない。営業外費用も1.5億円と小規模で、支払利息0.1億円を含め収支は概ね中立的に推移した。包括利益は26.8億円で、親会社株主に帰属する当期純利益26.7億円との乖離はわずかであり、為替換算調整額等その他の包括利益項目の影響は限定的である。一方、営業CFが純利益に対して約0.7倍にとどまっている点はアクルーアルの観点から留意される。売上債権の増加や賞与引当金の取り崩しが利益とキャッシュのタイミングずれを生んでおり、利益計上と資金回収の間に一定のギャップが存在する。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高24.3%(238.0億円/980.0億円)、営業利益24.0%(38.3億円/159.6億円)、純利益25.1%(26.7億円/106.3億円)と、単純平準化基準の25%に概ね沿った進捗となっている。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。通期の経常利益予想は前年比-1.1%とされており、上期の増益基調が下期にかけてどこまで持続するかが今後の焦点となる。
通期の配当予想は1株当たり9円で、前期実績6円から増配となる計画が示されている。予想EPS29.74円に対する配当性向は約30.3%であり、持続可能な水準として設定されている。自己株式の取得実績は確認されず、株主還元は配当が中心である。なお、当四半期の配当支払額28.4億円はフリーキャッシュフロー21.2億円を上回っているが、現金及び預金265.8億円の厚みや低水準の有利子負債を踏まえると、財務基盤面での制約は大きくないとみられる。
運転資本効率の低下: 売上債権の増減が18.9億円の資金拘束要因となり、営業CFが純利益の約0.7倍にとどまっている。売上債権の回収サイクルの動向はキャッシュ創出力の持続的な観察点となる。
次世代モビリティ事業の減収継続: 同事業の売上は33.4億円(-8.6%)と全セグメント中唯一の減収となっており、需要調整局面が長期化するかどうかが利益ミックスに影響し得る。
共通費用の変動: 有償ストック・オプションに係る株式報酬費用(2.1億円)や新拠点関連費用(0.4億円)が調整額として計上されており、こうした業績連動・一時的性格を持つ費用の増減が営業利益率の変動要因となり得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.1% | 8.0% (2.2%–15.8%) | +8.1pt |
| 純利益率 | 11.2% | 5.8% (1.5%–10.7%) | +5.4pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.5% | 9.3% (0.2%–16.9%) | -3.8pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、収益性の高さに対して成長速度は相対的に緩やかな水準にある。
※出所: 当社集計
増収に対して営業利益がそれを上回るペースで伸びており、粗利率27.7%への改善は高採算セグメント(ソリューションデザイン、金融・社会インフラ関連システム)の構成比上昇を反映している。セグメントミックスの変化が利益率の趨勢に与える影響は今後も観察点となる。
営業CFが純利益に対して約0.7倍にとどまっている点は、利益計上とキャッシュ創出のタイミング差を示している。売上債権や賞与引当金など運転資本項目の四半期変動が、通期でどう平準化するかが決算の質を評価するうえでの着眼点となる。
自己資本比率69.3%、流動資産が流動負債を大きく上回るなど財務基盤は堅固で、通期進捗率も売上・利益ともに概ね標準線に沿っている。この財務的な余力は、外部環境変化に対する耐性の観点で参照される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 170円 |
| base(基準) | 178円 |
| bull(強気) | 189円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 110円 |
| 調整後予想EPS | 31.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.62倍 / 5.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 173円〜184円、ω±0.1で 176円〜181円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。