| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2810.6億 | ¥2971.1億 | -5.4% |
| 営業利益 | ¥91.4億 | ¥91.1億 | +0.3% |
| 経常利益 | ¥91.5億 | ¥91.6億 | -0.1% |
| 純利益 | ¥61.5億 | ¥63.9億 | -3.9% |
| ROE | 2.1% | 2.2% | - |
当第1四半期は減収下でも営業増益を確保し、収益性がわずかに改善した決算だった。売上高は2,810.6億円(前年比-5.4%)と食肉・加工食品双方の販売数量減少等により縮小した一方、営業利益は91.4億円(同+0.3%)で営業利益率は3.25%と前年3.07%から+18bp改善した。経常利益は91.5億円(同-0.1%)とほぼ横ばい、純利益(連結)は61.5億円(同-3.9%)とやや減少し、親会社株主に帰属する当期純利益は61.3億円(同-3.9%)だった。増益の主因は粗利率改善(+25bp)と食肉事業のセグメント利益拡大(+17.0%)で、加工食品事業の減益(-39.5%)による下押しを吸収した形である。
【売上高】売上高は2,810.6億円で前年比-5.4%の減収。セグメント計ベースで見ると食肉事業が売上の65.8%を占め2,049.7億円(-6.0%)、加工食品事業は1,067.0億円(-2.4%)でともに減収した。食肉相場の変動や販売数量の減少が主因とみられ、両事業とも規模を縮小させている。
【損益】粗利率は13.89%(前年13.64%)で+25bp改善し、原材料コストの落ち着きや価格・ミックス是正の効果が示唆される。一方、販管費率は10.63%(前年10.57%)で+6bp上昇し、粗利改善効果の一部を相殺した。この結果、営業利益は91.4億円(+0.3%)、営業利益率3.25%(+18bp)となった。経常利益は91.5億円(-0.1%)とほぼ横ばいで、営業外収支は前年並みである。特別損失は固定資産除却損等で2.3億円と小規模で、一時的要因としての影響は限定的である。純利益(連結)は61.5億円(-3.9%)とやや減少した。営業利益ベースでは減収増益、経常・純利益ベースではほぼ横ばい〜微減であり、総合すると減収増益(営業利益ベース)の決算と言える。
食肉事業はセグメント利益84.9億円(前年72.5億円、+17.0%)と増益を牽引し、セグメント利益率(対セグメント売上高)は4.14%(前年3.33%)に改善した。加工食品事業はセグメント利益13.3億円(前年22.0億円、-39.5%)と減益し、利益率は1.25%(前年2.01%)に低下した。なお当第1四半期より有形固定資産の減価償却方法を定率法から定額法に変更しており、この影響で加工食品事業のセグメント利益は2.59億円、食肉事業は0.52億円それぞれ押し上げられている点には留意が必要である。セグメント利益合計98.4億円(前年94.96億円)からのれん償却等を含む調整額-6.9億円(前年-3.4億円)を控除し、経常利益91.5億円に接続している。食肉事業の増益が加工食品事業の減益を吸収した構図であり、事業ポートフォリオ内での明暗が明確になっている。
【収益性】営業利益率は3.25%(前年3.07%)、純利益率(連結)は2.19%(前年2.15%)で、粗利率13.89%(前年13.64%)の改善が収益性を下支えしている。【キャッシュ品質】営業CFは-60.3億円で純利益61.5億円を下回り、前年の+48.2億円からマイナスに転じており、棚卸資産・売上債権の増加が資金流出の主因である。【投資効率】ROEは2.1%(四半期実績)で、設備投資84.6億円は減価償却29.7億円の約2.9倍にあたり、投資超過局面が続いている。【財務健全性】自己資本比率は53.6%(前年56.2%)で2.6pt低下し、総資産が5,491.9億円へ拡大する一方、純資産は2,945.5億円とほぼ横ばいであり、資産膨張が財務体質の指標をやや圧迫している。
営業CFは-60.3億円で、前年同期の+48.2億円から大きく悪化し、純利益61.5億円を下回る結果となった。主因は棚卸資産の増加(キャッシュフロー影響額-136.9億円)と売上債権の増加(-57.3億円)で、仕入債務の増加(+35.8億円)による資金流入がこれを一部相殺したにとどまる。法人税等の支払(-53.7億円)も資金流出要因となった。投資CFは-95.3億円で、うち設備投資が84.6億円を占め、能力増強・効率化投資が継続している状況がうかがえる。この結果フリーCFは-155.6億円と赤字となり、財務CFは短期借入金の増加やコマーシャル・ペーパー100億円の新規発行を含む+145.9億円で内部資金不足を補填した。営業CFのマイナスと短期資金調達への依存拡大は、当四半期のキャッシュ創出力の点で留意すべき状況である。
経常利益91.5億円と純利益61.5億円(連結)の差は主に法人税等29.3億円によるもので、特別損益は利益1.5億円・損失2.3億円と小規模にとどまり、経常的な収益構造からの一時的な乖離は限定的である。営業外損益は営業外収益6.8億円(受取配当金1.7億円等)に対し営業外費用6.7億円(支払利息5.3億円)とほぼ均衡しており、経常利益と営業利益の差はわずか0.1億円にとどまる。一方、包括利益は33.3億円と親会社株主に帰属する当期純利益61.3億円を大きく下回り、前年の64.6億円からも-48.4%減少した。この乖離は主にその他有価証券評価差額金が-33.1億円(前年+14.3億円)と悪化したことによるもので、市況変動に伴う評価損が純利益の実態と包括利益の間に一時的な差を生んでいる。営業CFが-60.3億円と純利益を下回っている点も踏まえると、当期の利益はアクルーアル(在庫・売上債権の増加)による部分が大きく、キャッシュ裏付けの点でやや質が低下している。
通期会社計画に対する進捗率は、売上高27.0%(2,810.6億円/10,400.0億円)、営業利益33.9%(91.4億円/270.0億円)、経常利益32.7%(91.5億円/280.0億円)、EPS33.1%(108.01円/325.99円)となっている。単純な25%の四半期按分と比較すると、利益面はいずれも上回るペースで推移している。通期計画は売上高-2.9%、営業利益-5.1%、経常利益-7.9%の減益計画であり、当第1四半期の実績(営業利益+0.3%、経常利益-0.1%)は通期計画対比で相対的に底堅い進捗となっている。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はいずれも「無」である。
2026年3月期の年間配当予想は155円で、内訳は第1四半期末85円(記念配当)、第2四半期末70円(普通配当)、第3四半期末90円(記念配当)、期末75円(普通配当)と、記念配当を含む構成になっている。EPS予想325.99円に対する配当性向は約47.5%である。中期経営計画では普通配当を対象にDOE(株主資本配当率)3.0%以上かつ累進配当を方針としており、2027年3月期予想のDOEは3.2%とされている。当第1四半期の配当金支払額は42.6億円(前年42.2億円)で、自社株買いは0.0億円と軽微であり、株主還元は配当を中心とした構成となっている。当四半期の営業CFはマイナスであり、配当原資は現時点で内部資金のみで賄われた形にはなっていない。
運転資本の増加とキャッシュフロー品質: 棚卸資産・売上債権の増加により営業CFは-60.3億円となり、純利益61.5億円との乖離が生じている。在庫水準の上昇が続く場合、資金繰りやキャッシュ創出力への影響が継続する可能性がある。
短期資金調達への依存: 財務CFは短期借入金の増加とコマーシャル・ペーパー100億円の新規発行を含む+145.9億円となっており、営業CF・投資CFの合計であるフリーCF-155.6億円を短期調達で補う構図となっている。
加工食品事業の収益性悪化: 加工食品事業のセグメント利益は13.3億円(前年22.0億円、-39.5%)と大幅に減益しており、コスト増加要因が事業利益率を押し下げている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.3% | 5.5% (1.4%–6.7%) | -2.2pt |
| 純利益率 | 2.2% | 3.7% (0.5%–4.9%) | -1.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -5.4% | 5.4% (3.6%–10.3%) | -10.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内の多くの企業が増収となる中で自社は減収局面にある。
※出所: 当社集計
減収下でも粗利率改善(+25bp)と食肉事業の増益(セグメント利益+17.0%)により営業利益は+0.3%増益となり、利益率改善の局面にある点が注目される。
営業CFが-60.3億円と純利益を下回り、棚卸資産・売上債権の増加を主因とするキャッシュフローの質の低下がみられる。今後の在庫・債権水準の推移が収益の裏付けを見る上でのポイントとなる。
通期進捗は売上高27.0%、営業利益33.9%、経常利益32.7%と概ね順調であり、年間配当155円(記念配当含む)は据え置きで、業績予想・配当予想の修正はない。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 4,759円 |
| base(基準) | 4,833円 |
| bull(強気) | 4,885円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,190円 |
| 調整後予想EPS | 371.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 47.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 4,702円〜4,971円、ω±0.1で 4,822円〜4,841円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。