| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3849.5億 | ¥3541.4億 | +8.7% |
| 営業利益 | - | - | - |
| 税引前利益 | ¥185.2億 | ¥184.2億 | +0.6% |
| 純利益 | ¥122.1億 | ¥125.5億 | -2.7% |
| ROE | 2.2% | 2.3% | - |
売上高は8.7%増収となった一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は5.6%減少し、実効税率上昇と持分法投資損益の悪化が最終利益を押し下げた形である。売上高は3,849.5億円(前年3,541.4億円、+8.7%)、税引前四半期利益は185.2億円(前年184.2億円、+0.6%)とほぼ横ばい、親会社株主に帰属する四半期純利益は107.7億円(前年114.2億円、△5.6%)となった。事業セグメント利益(連結ベース)は194.2億円(前年162.4億円、+19.5%)と拡大しており、食肉事業を中心に事業採算は改善したが、実効税率が31.8%から34.1%へ上昇したことと持分法投資損益が△2.6億円から△6.4億円へ悪化したことが、税引前利益から純利益への段階で利益を圧縮した。
【売上高】食肉事業本部(売上構成比68.5%)が+11.5%と増収をけん引し、スポーツ・エンターテイメント事業部も+14.1%と高い伸びを示した。加工事業本部は+3.1%にとどまり、全体では3事業とも増収となったことで連結売上高は+8.7%の増収となった。
【損益】事業セグメント利益は+19.5%(194.2億円)と大きく伸び、内訳では食肉事業が+20.4%(152.6億円、利益率5.35%→5.78%)、スポーツ・エンターテイメントが+29.2%(49.1億円、利益率36.6%→41.4%)と改善した一方、加工事業は△13.9%(7.5億円、利益率0.81%→0.68%)に低下し、原材料コスト増加の価格転嫁の遅れが影響したとみられる。連結粗利率は17.10%(前年18.57%、△1.47pt)に低下したが、販管費率は12.63%(前年13.42%、△0.79pt改善)とコスト効率化が進んだ。税引前利益は+0.6%とほぼ横ばいだったが、実効税率が31.8%から34.1%へ上昇し、持分法投資損益も△6.4億円へ悪化したことで、親会社株主帰属純利益は△5.6%の減益となった。事業段階の収益性は改善したが最終利益は減少しており、増収減益に区分される。
2026年4月の組織再編により「スポーツ・エンターテイメント事業部」が新設され、従来のボールパーク事業がその傘下に位置づけられた。食肉事業本部は売上2,639.8億円(+11.5%)、営業利益152.6億円(+20.4%)、利益率5.78%(前年5.35%)と、売上・利益ともに全社の牽引役となっている。加工事業本部は売上1,096.7億円(+3.1%)に対し営業利益は7.5億円(△13.9%)、利益率0.68%(前年0.81%)と低採算が継続しており、原材料コスト増の価格転嫁が課題となっている可能性がある。スポーツ・エンターテイメント事業部は売上118.5億円(+14.1%)、営業利益49.1億円(+29.2%)、利益率41.4%(前年36.6%)と高採算かつ拡大基調にあり、規模は小さいものの全社利益率の押し上げに寄与している。
【収益性】連結粗利率は17.10%(前年18.57%、△1.47pt)に低下する一方、販管費率は12.63%(前年13.42%、△0.79pt)に改善し、事業セグメント利益率は5.05%(前年4.59%、+0.46pt)に上昇した。親会社株主帰属の純利益率は2.80%(前年3.22%、△0.42pt)で、実効税率上昇(31.8%→34.1%)が主因である。【キャッシュ品質】営業活動によるキャッシュ・フローは19.6億円にとどまり、親会社株主帰属純利益(107.7億円)に対する比率は約0.18倍と、前年同期の営業CF217.8億円から大きく低下している。【投資効率】ROEは2.2%(四半期利益ベース、非年換算)である。【財務健全性】自己資本比率は52.4%で前期末53.8%から1.4pt低下したが引き続き高水準を維持し、流動資産4,623.3億円に対し流動負債2,709.6億円で流動比率は約1.71倍と健全な水準にある。
営業活動によるキャッシュ・フローは19.6億円と、前年同期の217.8億円から91.0%減少し、税引前利益がほぼ横ばいであったにもかかわらず、棚卸資産の増加(△206.4億円)と売上債権の増加(△23.0億円)による資金流出が大きく響いた一方、仕入債務の増加(+82.2億円)が一部相殺した。投資活動によるキャッシュ・フローは固定資産取得(△105.1億円)を中心に△105.9億円となり、フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は△86.3億円のマイナスとなった。財務活動によるキャッシュ・フローは△27.7億円で、配当金支払(△151.7億円)と自己株式取得(△100.0億円)の資金需要を短期借入金の増加(+258.9億円)で補う構図となっている。この結果、現金及び現金同等物は期首68.7億円から58.3億円へ減少しており、在庫・売上債権の圧縮が今後の資金創出力回復の鍵となる。
当期の利益はセグメント段階では改善しているものの、実効税率の上昇(31.8%→34.1%)と持分法投資損益の悪化(△2.6億円→△6.4億円)により最終利益の伸びが抑制されており、税負担・持分法という非中核的な要因が純利益の質に影響している。包括利益合計は146.5億円(うち親会社株主分131.8億円)で、四半期利益122.1億円(親会社株主帰属107.7億円)を上回っているが、この差は主に在外営業活動体の換算差額が前年同期の△23.1億円から当期+25.3億円へ転じたことによる為替評価要因であり、事業の経常的な収益力を反映したものではない点に留意が必要である。営業外収益・費用は売上高比で1%前後と小さく、コア利益はおおむね事業損益に依拠しているが、営業キャッシュ・フローが純利益を大きく下回っている点は、当期利益の現金化(アクルーアル)の観点からモニタリングが必要な状況である。
当第1四半期の進捗率は、売上高が通期予想15,000億円に対し25.7%、親会社株主帰属純利益が通期予想380億円に対し28.4%(EPS進捗も114.46円/403.68円で28.4%)となり、一般的な四半期進捗の目安(25%)をやや上回る水準で推移している。当四半期において業績予想および配当予想の修正は行われておらず、通期計画は据え置かれている。
配当予想は年間180円(前期実績160円から+20円)で、予想EPS403.68円に対する配当性向は約44.6%となる。当第1四半期には自己株式取得として100.0億円を実行し、あわせて299.9億円の自己株式消却を行っており、資本効率向上に向けた姿勢がうかがえる。四半期の配当支払額150.6億円と自己株式取得100.0億円を合わせた資金需要は営業CF(19.6億円)を大きく上回っており、短期借入金の増加によって資金を補っている点は、還元原資の持続性という観点でモニタリングが必要な状況である。
原材料コスト上昇と加工事業の採算低下: 連結粗利率は17.10%(前年18.57%、△1.47pt)に低下し、加工事業本部の営業利益率も0.68%(前年0.81%)に低下している。価格転嫁の遅れが利益率の重石となっている可能性がある。
実効税率上昇と持分法投資損益の悪化: 実効税率は34.1%(前年31.8%、+2.3pt)に上昇し、持分法投資損益は△6.4億円(前年△2.6億円)に悪化した。税引前利益がほぼ横ばい(+0.6%)にもかかわらず親会社株主帰属純利益は△5.6%となっており、この2要因が主因である。
運転資本の積み上がりとキャッシュ創出力の低下: 棚卸資産は前期末比+13.7%増加(1,744.7億円)し、営業CFは前年同期比△91.0%の19.6億円にとどまった。フリーキャッシュフローは△86.3億円で、短期有利子負債が前期末比+51.6%(727.1億円)に増加し資金を補完している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 純利益率 | 3.2% | 3.7% (0.5%–4.9%) | -0.6pt |
純利益率は業種中央値をやや下回り、税負担増加の影響が業種内相対でも確認できる水準である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.7% | 5.4% (3.6%–10.3%) | +3.3pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、食肉・スポーツ関連事業の伸びが業種内でも相対的に高い増収率に寄与している。
※出所: 当社集計
食肉・スポーツ関連事業の採算改善が全体を牽引している一方、加工事業のマージン低下が構造的な課題として残る。食肉事業の利益率は5.35%から5.78%、スポーツ・エンターテイメント事業は36.6%から41.4%へ改善したのに対し、加工事業は0.81%から0.68%へ低下しており、セグメント間の収益性格差が拡大している。
税引前利益はほぼ横ばいだったが、実効税率上昇(31.8%→34.1%)と持分法投資損益の悪化により親会社株主帰属純利益は減益となった。事業段階の収益力改善が最終利益に反映されるかは、税負担と持分法投資先の動向が引き続き観察点となる。
営業キャッシュ・フローは前年同期比91.0%減の19.6億円にとどまり、棚卸資産の増加が主因となっている。自己株式取得・消却など資本政策は積極的に進められているが、還元原資を短期借入金で補う構図となっており、在庫・売上債権の正常化に伴うキャッシュ創出力の回復が今後のモニタリングポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 5,324円 |
| base(基準) | 5,419円 |
| bull(強気) | 5,484円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 5,684円 |
| 調整後予想EPS | 425.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 44.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.95倍 / 12.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 5,269円〜5,575円、ω±0.1で 5,410円〜5,425円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。