| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1224.2億 | ¥1158.1億 | +5.7% |
| 営業利益 | ¥24.8億 | ¥25.3億 | -2.0% |
| 経常利益 | ¥26.9億 | ¥27.5億 | -2.2% |
| 純利益 | ¥18.6億 | ¥17.3億 | +7.3% |
| ROE | 1.4% | 1.3% | - |
当第1四半期は増収減益となり、原材料コスト上昇と食肉事業の採算悪化が営業・経常利益を圧迫した。売上高は1,224.2億円(前年比+5.7%)と伸長した一方、営業利益は24.8億円(同-2.0%)、経常利益は26.9億円(同-2.2%)とそれぞれ小幅に後退した。親会社株主に帰属する当期純利益は17.3億円(同-3.3%)で、非支配株主帰属分を含む連結の当期純利益18.6億円(同+7.3%)とは水準が異なる点に留意が必要である。増収の主因は加工食品・食肉両事業の販売増だが、原価上昇分の価格転嫁が追いつかず、粗利率が前年から低下したことが減益の背景にある。
【売上高】加工食品事業部門(外部売上高796.2億円、構成比65.0%、前年比+3.7%)と食肉事業部門(同477.1億円、構成比34.7%、同+8.4%)がともに増収を確保した。製品別では食肉が463.4億円(前年比+11.3%)と最も伸び率が高く、ハム・ソーセージ322.6億円(同+3.8%)、加工食品430.7億円(同+1.5%)が続く。食肉事業のボリューム・単価上昇が全体の増収を牽引した。
【損益】売上原価は1,088.7億円(前年比+6.2%)と売上高の伸び(+5.7%)を上回るペースで増加し、粗利率は11.1%と前年の11.4%から低下した。販管費は110.7億円(同+3.2%)に増加したが、売上比では9.0%と前年の9.3%から改善しており、粗利率悪化を一部相殺したものの吸収しきれず、営業利益は24.8億円(同-2.0%)となった。セグメント別では加工食品事業の営業利益が22.6億円(同+3.1%)と増益を確保した一方、食肉事業は3.6億円(同-13.3%)に落ち込み、利益率は0.8%(前年0.9%)に低下した。経常利益は営業外収支がほぼ前年並みで26.9億円(同-2.2%)、特別損益はネットで+0.28億円と軽微な一時的要因にとどまった。税引前利益27.2億円から法人税等8.6億円(実効税率31.6%)と非支配株主帰属利益1.3億円を控除し、親会社株主に帰属する当期純利益は17.3億円(同-3.3%)となった。増収減益の決算である。
加工食品事業部門は売上796.2億円(前年比+3.7%)、営業利益22.6億円(同+3.1%)、利益率2.8%とほぼ前年並みの水準を維持し、全社営業利益(セグメント計)の86%程度を稼ぎ出す収益の柱となっている。食肉事業部門は売上477.1億円(同+8.4%)と増収基調が続くものの、営業利益は3.6億円(同-13.3%)に減少し、利益率は0.8%(前年0.9%)に低下した。原料価格の上昇に対する価格転嫁が食肉事業でより遅れていることがうかがえ、増収の質という観点では加工食品事業への依存度の高さが確認できる。その他セグメントは小規模ながら売上3.7億円(同+15.0%)、営業利益0.6億円(同+7.7%)、利益率15.2%と高い収益性を示している。
【収益性】営業利益率は2.0%で前年の2.2%から低下し、粗利率も11.1%と前年11.4%から縮小した。ROEは四半期実績で1.4%と低水準にとどまる。【キャッシュ品質】営業CFは8.7億円で、親会社株主に帰属する当期純利益17.3億円を下回っており、利益の現金化ペースは緩やかである。【投資効率】設備投資23.0億円は減価償却費26.6億円を下回り、既存設備の維持更新を中心とした投資姿勢がうかがえる。【財務健全性】自己資本比率は54.6%、流動比率は120.7%、当座比率は89.8%で、短期的な支払能力は確保されているが当座比率は100%をやや下回る水準にある。
営業CFは8.7億円で前年の7.0億円から+24.8%増加したが、親会社株主に帰属する当期純利益17.3億円を下回る水準にとどまり、売上債権の増加11.2億円、棚卸資産の増加7.9億円、法人税等の支払29.1億円が資金化を遅らせる要因となった。一方、仕入債務の増加15.8億円は運転資金負担を一部緩和している。投資CFは+2.3億円で、投資有価証券の売却収入51.4億円が設備投資23.0億円の支出を上回りネット流入となった。財務CFは-18.0億円で、配当金の支払19.6億円と長期借入金の返済16.7億円が主因である一方、短期借入金は前年末1.6億円から当期21.0億円へ大きく増加しており、運転資金の一時的な手当てとして活用された可能性がある。フリーキャッシュフローは11.0億円のプラスを確保しているが、配当支払額と比較すると必ずしも十分な水準とは言えず、キャッシュフローの構成には引き続き注視が必要である。
経常利益26.9億円から親会社株主に帰属する当期純利益17.3億円への乖離は、主に法人税等8.6億円(実効税率31.6%)と非支配株主帰属利益1.3億円によるもので、特別損益はネットで+0.28億円と軽微であり一時的要因の影響は限定的である。営業外収益2.7億円はその他営業外収益2.1億円が中心を占め、恒常的な性質の収益と位置づけられる。包括利益は17.1億円で親会社株主に帰属する当期純利益17.3億円をやや下回り、有価証券評価差額金-1.9億円がマイナス要因として作用した。営業CFが純利益を下回る状況は、売上債権・棚卸資産の増加によるアクルーアルの拡大を示しており、利益の質という観点ではキャッシュフローとの整合性に留意する必要がある。
通期予想に対する進捗率は、売上高24.5%(1,224.2億円/5,000.0億円)、営業利益22.5%(24.8億円/110.0億円)、経常利益22.4%(26.9億円/120.0億円)、純利益23.1%(17.3億円/75.0億円、親会社株主帰属ベース)となった。四半期の目安である25%と比較すると営業利益・経常利益はやや下回るが、通期は前年比で営業利益+20.5%、経常利益+7.3%の増益を見込んでおり、下期にかけての収益改善が前提となっている。当四半期における業績予想および配当予想の修正はなく、既存の通期見通しが維持されている。
通期の配当予想は1株当たり80円で、通期予想EPS149.22円から算出される配当性向は約53.6%である。当四半期の配当金支払額は19.6億円で前年の19.6億円とほぼ同水準にとどまっている。自社株買いの実施は確認されず、株主還元は配当を中心とした方針が継続している。当四半期のフリーキャッシュフロー11.0億円は配当支払額19.6億円を下回っており、下期の営業CF・投資バランスの動向が配当原資の観点で注目される。
原材料コスト上昇によるマージン圧迫: 粗利率は11.1%で前年11.4%から低下し、食肉事業の営業利益率は0.8%(前年0.9%)にとどまる。価格転嫁の進捗が収益性回復の鍵となる。
キャッシュ転換の遅れ: 営業CF8.7億円は親会社株主に帰属する当期純利益17.3億円を下回り、売上債権+11.2億円、棚卸資産+7.9億円の増加が資金化を遅らせている。
短期資金繰り依存度の上昇: 短期借入金は前年末1.6億円から当期21.0億円へ大幅に増加しており、運転資金需要の高まりが短期借入への依存という形で表れている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.0% | 5.5% (1.4%–6.7%) | -3.5pt |
| 純利益率 | 1.5% | 3.7% (0.5%–4.9%) | -2.2pt |
自社の営業利益率・純利益率は業種中央値を下回っており、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.7% | 5.4% (3.6%–10.3%) | +0.3pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに上回り、トップラインの伸びは業種内で標準的な水準にある。
※出所: 当社集計
加工食品事業部門は営業利益率2.8%を維持し全社利益の大宗を稼ぐ一方、食肉事業部門は増収でも利益率0.8%への低下が続いており、セグメント間の収益構造の格差が拡大している。
営業CFが親会社株主帰属当期純利益を下回る状態が続いており、売上債権・棚卸資産の増加という運転資本の膨張が利益の現金化を遅らせている点は、今後のキャッシュフロー動向を見るうえでの注目点である。
短期借入金の急増は運転資金対応の一環とみられるが、財務CFのマイナス幅拡大と合わせて、資金調達構造の変化として引き続き観察される点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,305円 |
| base(基準) | 2,339円 |
| bull(強気) | 2,362円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,591円 |
| 調整後予想EPS | 157.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 53.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 14.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,276円〜2,405円、ω±0.1で 2,331円〜2,344円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。