| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1471.0億 | ¥1436.8億 | +2.4% |
| 営業利益 | ¥99.8億 | ¥88.3億 | +12.9% |
| 経常利益 | ¥106.1億 | ¥95.3億 | +11.3% |
| 純利益 | ¥68.4億 | ¥69.3億 | -1.3% |
| ROE | 2.4% | 2.5% | - |
当期は増収増益で営業段階の改善が鮮明となったが、特別損益の影響で純利益は小幅減となった。売上高は1471.0億円(前年1436.8億円、+2.4%)、営業利益は99.8億円(前年88.3億円、+12.9%)、経常利益は106.1億円(前年95.3億円、+11.3%)となった一方、親会社株主に帰属する純利益は66.8億円(前年69.1億円、-3.4%)と減益した。営業利益率は6.8%と前年6.1%から改善しており、価格政策・製品ミックス改善が寄与した一方、特別損失10.2億円が特別利益8.8億円を上回ったことが最終益を圧迫した。
【売上高】売上高は1471.0億円、前年比+2.4%の増収。主力のFoodセグメントが売上の95.7%(連結消去前の報告セグメント計140,747百万円)を占め、同+1.9%と堅調に拡大。その他事業(飼料・プラント設備・不動産賃貸等)は95.3億円、+18.0%と高い成長を示したが、全社連結売上への影響は限定的。
【損益】営業利益は99.8億円、+12.9%と2桁増益。粗利率は24.6%(前年24.2%)、販管費率は17.8%とほぼ横ばいで、営業レバレッジがプラスに働いた。経常利益は106.1億円、+11.3%で、受取配当金5.4億円・為替差益3.4億円が下支えした。一方、特別損失10.2億円が特別利益8.8億円を上回り、税引前利益は104.7億円と前年比小幅減。親会社株主に帰属する純利益は66.8億円、-3.4%となった。結論として、当期は増収増益(営業・経常段階)だが、最終利益は特別損益要因により小幅減益という構造である。
セグメントはFood(食品)とその他(飼料、プラント設備設計施工、不動産賃貸等)の2区分。Foodは売上140.7億円(構成比93.7%)、営業利益128.4億円、利益率9.1%で、売上+1.9%・利益+9.6%と増収増益。その他は売上95.3億円(構成比6.4%)、営業利益8.8億円、利益率9.3%で、売上+18.0%・利益+7.4%と高成長だが規模は小さい。両セグメントの利益率は近接するが、全社費用配賦などの調整額が37.5億円のマイナスとなり、連結営業利益率(6.8%)はセグメント単体の利益率(9%台)より低くなっている。売上の9割超をFoodに依存する構造であり、事業集中度は高い。
【収益性】営業利益率は6.8%で前年6.1%から+64bp改善、粗利率も24.6%(前年24.2%)と改善しており、価格転嫁とミックス改善が奏功している。純利益率は4.5%で前年4.8%から低下し、特別損益の影響が最終段階で収益性を押し下げた。【キャッシュ品質】現金及び預金は392.1億円で前年比大幅増加した一方、売掛金・受取手形768.1億円、棚卸資産674.6億円と積み上がりが確認され、運転資本の回転効率には改善余地がある。【投資効率】ROEは2.4%となっており、純利益率・総資産回転率・財務レバレッジの3要素分解では、純利益率の低下が主因で前期からわずかに低下している。【財務健全性】自己資本比率は49.2%(前年50.2%)とやや低下したが依然高水準で、長期借入金355.4億円・社債700.0億円を抱えつつも保守的な資本構成を維持している。
キャッシュフロー計算書の詳細開示は本データに含まれないが、貸借対照表の変化から資金動向を読み取ると、現金及び預金は392.1億円と前年260.6億円から+131.5億円増加し、手元流動性は厚みを増した。一方で売掛金・受取手形は768.1億円と前年723.5億円から+44.6億円、棚卸資産は674.6億円と前年653.7億円から+20.9億円それぞれ増加しており、営業活動に伴う資金の一部が運転資本に滞留している可能性がある。長期借入金は355.4億円と前年298.9億円から増加しており、資金調達面での対応も見られる。今後、売掛金・棚卸資産の圧縮が進むかどうかが、キャッシュ創出力を測る上での観察点となる。
当期の経常的収益は営業利益と小規模な非営業収益が中心であり、営業外収益13.2億円(売上比0.9%)は受取配当金5.4億円、為替差益3.4億円が主体で、依存度は限定的である。一方、特別損益は特別利益8.8億円(事業譲渡益を含む)と特別損失10.2億円(固定資産除却損等)でネット1.4億円の損失となり、これが税引前利益・純利益を押し下げた一時的要因といえる。経常利益106.1億円と純利益66.8億円の乖離は、法人税等36.3億円(実効税率約34.6%)と上記特別損益、非支配株主帰属分1.6億円によって説明でき、構造的な歪みは見られない。持分法による投資損益は1.0億円と軽微な寄与にとどまる。なお、売掛金・棚卸資産の増加はアクルーアルの観点から留意点であり、当期純利益に対して営業キャッシュフローが下回る可能性を示唆している。
通期予想(売上高5800.0億円、営業利益340.0億円、経常利益350.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.4%、営業利益29.3%、経常利益30.3%となっている。単純な四半期平準(25%)と比較すると、営業・経常段階では進捗が先行している。通期の増益率見通しは営業利益-1.4%、経常利益-5.7%と保守的な想定になっており、当第1四半期の2桁増益はこれを上回るペースで推移している。当四半期において業績予想の修正が行われている点も、経営陣が状況変化を反映した可能性を示す。
通期の配当予想は1株当たり25円で、通期EPS予想65.06円に対する配当性向は約38.4%となる。当四半期において配当予想の修正はない。自己資本比率49.2%、長期借入金・社債合計1055.4億円に対し現金及び預金392.1億円を保有し、財務構成は保守的であり、配当の原資となる利益水準・手元資金の面で無理のない配当計画と位置づけられる。なお、2026年7月1日を効力発生日として1株を4株に分割する株式分割が実施されている。
運転資本の滞留: 売掛金・受取手形は768.1億円(前年723.5億円)、棚卸資産は674.6億円(前年653.7億円)と増加しており、営業キャッシュフローの創出ペースに影響を与える可能性がある。
最終利益のボラティリティ: 特別損失10.2億円が特別利益8.8億円を上回り、純利益を圧迫した。特別損益は一過性の性質が強く、発生の有無によって最終利益が変動しやすい構造である。
セグメント集中: 売上の93.7%をFoodセグメントに依存しており、原材料(乳製品・砂糖・油脂等)価格やエネルギーコストの変動、価格競争の影響を単一事業でより大きく受けやすい構造である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.8% | 5.5% (1.4%–6.7%) | +1.3pt |
| 純利益率 | 4.7% | 3.7% (0.5%–4.9%) | +0.9pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性の面で相対的に優位な位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 2.4% | 5.4% (3.6%–10.3%) | -3.0pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、トップライン拡大のペースでは同業他社より緩やかな位置づけにある。
※出所: 当社調べ
営業利益率は6.8%と前年から+64bp改善し、価格政策・製品ミックス改善による基礎収益力の向上が確認できる。一方で純利益は特別損益要因により小幅減益となっており、営業段階の改善と最終利益の動きに差異が生じている点は決算の質を評価する上での留意点である。
通期ガイダンスに対する進捗は営業利益29.3%・経常利益30.3%と、四半期平準(25%)を上回るペースで推移している。他方、売掛金・棚卸資産の増加が確認され、キャッシュ創出力との関係をモニタリングする必要がある。
自己資本比率49.2%、現金及び預金392.1億円と、財務基盤は保守的な水準を維持している。売上構成の93.7%をFoodセグメントが占める事業集中度は、ポートフォリオ構造上の特徴として留意される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 823円 |
| base(基準) | 839円 |
| bull(強気) | 849円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 874円 |
| 調整後予想EPS | 68.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 38.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 12.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 815円〜863円、ω±0.1で 837円〜839円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。